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772 SNSを始める総理とD-Systemでゲーム

 地球:202X年8月12日

 火星:1年3月2日


「あれ?今更だけど……何故、ぼたんがいるの?」


「いちゃ悪いのかしら?」


「デジャブだ。いや、そうじゃなくて仕事は?」


「夏季休暇よ」


「日本の総理大臣にそんなものあったっけ?」


「ないけど藤咲ちゃんに頼んだの。そしたら何やら面白そうなイベントがあるみたいだから楽しみよ」


「へ、へぇ~。休んでばかりいる僕は何とも言えませんな。……あー今更かな?ぼたんはこういうの嫌悪感ないんだ?」


「どうして嫌悪感を抱くと思ったの?」


「いや、ほら。ストーリー重視な上、コンシューマー版だけどさ。元は大人向けのゲームでしょ?日本の議員はそういうモノに対する表現規制派が多いイメージだから」


「あ~。確かにそうかもしれないけど、私はむしろ表現の自由の観点から規制すべきではないという考えよ。憲法の『検閲は、これをしてはならない』ね。特に罰則規定ありの拡大解釈の余地のある曖昧な法規制は反対ね。それはとても危険だと私は考えているわ」


「良かった。安心したよ」


「うん。安心して。私は普通の政治家とは違うから。個人の声は重視するけど票や政治資金を稼ぐ為に特定の団体からの圧力で動いたりしないから。もちろん団体からのご意見や要望が納得出来るものなら協力はするけどね?……なんだけど。政治家は個人の声を聞かないというイメージがある為か、私の所に個人の声ってあまり来ないのよね」


「SNSをやってみたら?」


「う~ん。そうねぇ。どうしてもアンチっているじゃない?まぁそれも国民の声ではあるんだけどね。何ていうのなかぁ。例えば『ババア』みたいな暴言や侮辱とかってやっぱり精神的にキツイものがあるのよね。私が聞きたいのは『こういう事で困っています』『こういう事を改善してほしいです』みたいな声なのよ。もちろん応援の声や、あるかどうか分からないけどファンアートには積極的に反応してあげたいと思うけどね。かと言ってアンチをブラックリスト登録すると火に油を注ぐ様なものじゃない?」


「それなら私が管理するわよ。メールの様に自動振り分けするわ。あるでしょ?自動的に宣伝メールは宣伝メールフォルダに。迷惑メールは迷惑メールボックスに入るサービスが」


「イブ、あるけど……どうやってやるの?」


「ぼたんさん、簡単よ。あなたのスマホに私が作ったアプリを入れる。そして私の中でボットを動かしてSNSに届いた投稿を自動振り分けする。アプリでは自動振り分けされたものを見ることが出来るし、反応も出来る。例えば返信をしたらボットがSNSに投稿するから問題ないわ。例えばアンチやスパムボットの見るだけ無駄な投稿は削除。……正確に言うならアプリで表示しない。例えば応援メッセージは応援フォルダに。ご意見はご意見専用フォルダに。ファンアートはファンアートフォルダに入れる」


「おぉ!」


「エゴサーチ……いわゆるエゴサもするわ。私の中で動くボットちゃんは優秀だからエゴサ回避の為に例えば『ぼたぼた』というキーワードで隠していても拾ってくる。エゴサはエゴサフォルダの中に先程と同様に種類毎にフォルダを作ってそれを見てもらえると良いと思うわ」


「良いわね!助かるわ!」


「SNSの自己紹介欄にメールアドレスを載せましょう。それも同様に振り分けるわ。SNSだと長文で詳しく書けないからね」


「それじゃお願いしようかな?私は何をすれば良い?アカウントをつくる?」


「もう既に私が作成して、内閣府の公式アカウントで作成したアカウントを紹介したわ。スマホを見てみて。アプリが入っているはずよ」


「おぉ~!本当だわ!仕事が早いわね」


「私、頭が良いからね。マルチタスクも余裕よ」


「イブさん、それ私達もお願い出来ないかなぁ?


「まつりさん、そうねぇ。それじゃ所属タレント全員に同様の対応をするわ」


「おぉ!ありがとう!」


「良いのよ。お役に立てて嬉しいわ。あっ!皆、食べ終えたわね?私から提案しても良いかしら?」


「イブ、何かな?」


「これから美少女ゲームをするのよね?でも私、思ったの。皆、文字を読む速度が違ったりするから、全員が別々で遊べば良いんじゃないかしら?D-SystemのType-Aを使ってね」


「Type-Aなの?」


「そう。やっぱり一度は原作を遊んでおきたいでしょ?でも、それぞれのペースで遊んだ方が楽しいと思うわ。そこで!私はD-Systemにパソコンルームを作ったの。全員、同じ部屋にいるけど、音はパソコンを使っている本人にしか聞こえない仕様よ」


「おぉ!でもノベルゲーム初心者は遊び方が分からないかも……」


「光一さん大丈夫よ。簡単なチュートリアルを用意したから。全員、同じ部屋にしたのは休憩中に会話が出来るようにというのと、映画館と同じく一体感のようなものを感じてもらえたらと思ったの」


「ほぅほぅ。流石、イブ。色々と考えているのね」


「そりゃ光一さん、せっかくなら楽しんでもらいたいもの」


「イブありがとう。僕としても楽しんでもらいたいから助かるよ」


「うん。そう言ってもらえると嬉しいわ。それじゃ食休みをしてから皆、楽しんでね」


「りょうかーい!それじゃ皆、それまで雑談しよ〜」


 僕がそういうと食休みの雑談が始まった。

 皆、楽しみなようで、わいわい雑談を楽しんだ。



「皆、話が盛り上がっているところごめんね。そろそろ大丈夫だと思うわ」


「イブ了解。僕達はどうすれば良いかな?」


「皆、それぞれの部屋に戻ってもらって、いつも通りの手順でType-Aを装着してもらえれば大丈夫よ。後は私がサポートするから」


「分かった。それじゃ皆、一旦解散しよう」


 僕がそう言うと皆、自分の部屋に戻って行った。

 僕も部屋に戻りType-Aを装着してベッドで寝るとすぐに仮想空間にダイブした。

 さぁ~て楽しみますか!

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