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769 光一に恋するぼたんとお楽しみ

 地球:202X年8月11日

 火星:1年3月1日


「光一、あなたも色々と苦労して、決断して、決断が正しいか悩んで……そうやって来たのね」


「まぁね。僕は、ぼたんと違って政治や経済は専門外だしさ。ただのシステムエンジニアの平民が国王になる。そりゃそうなるよ」


「いえ、光一。知識と経験はまた違うものよ。私は知識はあるかもしれないけど経験があまりないわ。あなた程の経験は日本では出来ないと思う。私からしたら光一は国家運営の先輩よ。さっきは怖いと言ってしまってごめんなさいね」


「僕は部下が優秀だから仕事の殆どを任せている。だから先輩かと言われると微妙。だけどまぁ……戦闘についてはその通りだと思う。良いんだよ、怖いと思っても。その感情が正しいのかもしれない。僕はもうそこら辺の感情が麻痺しているんだと思う。そうじゃ無ければ、クーデターが起きたりするような、あの時代遅れな世界では生きていけないからさ。僕の決断が常に正しいかと言われると未だに自信はないよ。だけどやる時は無慈悲でも徹底的にやる。ただし一回で済ませる。そういう方針ではいるかな?」


「何で一回なの?」


「ダラダラと何度も何度も無慈悲な事をやっていたら、人々は不安になる。暴君なのではないかってね。だけど一回だけならそう思われないで済むと思うんだ」


「そう…ね。そうかもしれないわ」


「ぼたんは僕みたいになる必要はない。万が一の有事の際にパニックにならずに落ち着いて、最高指揮官として必要な決断が出来ればそれで良い」


「光一さんの言う通りよ。初動さえ誤らなければ後は我々が対応するから安心して」


「分かったわ。そうならない事を願う。だけどもしも万が一が起きてしまったら、私は光一みたいに『全責任は私が取る!』と部下に言うつもりよ。私は逃げない!責任を部下に押し付けるような政治家になりたくないから!」


「あーいるよね。『秘書がやった事だ私は知らん!』と言って入院する政治家。ねぇ?ぼたん?無事に憲法改正されて大統領制になったらどういう公約にするのかな?」


「基本的には今、進めている政策を続けるわ。後は私の大統領としての年収を1円にする。イブさん、法整備よろしくね!」


「任せて。日本では結婚していないからそこら辺も考慮して法整備するわね。光一さんのお金で洋服を買ったりして賄賂とか言われても嫌だものね」


「うん!そこら辺も任せる!私が考えるよりもイブに任せた方が安心できるからね!」


「あら?嬉しい事を言ってくれるわね。私、頭が良いから既に必要な法案は作成済みよ」


「そう言えば議会は通年国会にしたの?自衛隊は?」


「光一さん、もちろんよ。バグが起こらないように対策もしたわ。例えば大統領権限継承を憲法に根拠をつくるとか。自衛隊についてはこうした。大統領を最高指揮官とする国防軍を保持する。武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段として用いない。また、侵略戦争はこれを行ってはならない。ただし、国家の固有の権利である自衛権はこれを認める……大体はこんな感じよ」


「ほぅ……国防軍にするんだ。まぁ英語的には『セルフディフェンスフォース』が『ディフェンスフォース』に変わるだけだけど、自衛権を認めるのは大きな変化だね」


「まぁ後は査問委員会や軍法会議を設置したり、自衛隊では『ポジティブリスト』方式だったものが国防軍では『ネガティブリスト』方式に変わるわね。つまり前者は『行っても良い行動』を規定するのに対し、後者は『行ってはいけない行動』を規定する。これは国際標準に合わせる形ね」


「お、おう?」


「簡単に言うとね。警察と同じで自衛隊では法に規定されていない行動は行えない。あるいは行いにくくなっているの。だから政治家お得意の『想定外』が発生すると自衛隊は動けなくなる。法的根拠がないから。国防という任務の性質上『想定外』は発生しやすい。ちゃんとしたルールのあるターン制ゲームではないんだから当然よ。攻撃を仕掛ける側は相手の弱点を分析して来る。だから世界各国は『行ってはいけない行動』を規定する。国際法も同じね。警察は国民に対する組織だけど、軍は武装勢力や他国軍に対するものであり、国民に対する組織ではない。そういう事情もあるわね」


「まぁうちの軍も状況に応じて法的根拠無く動いているよね。先日の災害救助とか」


「その通り。だけど、全員エテルノとは言えちゃんと法律で行動を制限しているわよ。どれも当たり前の事だけどね。命令や規則の違反とか。普通はそんなもんよ。悪いけど日本もアジア版NATOに入ってほしいから国防軍にする。集団的自衛権等が制限されている自衛隊ではアジア版NATOに入れないのよ。軍事同盟は相互防衛……つまり、お互いが攻撃された際に助け合う事を合意し約束したものだから。あーもちろんこちら側からの侵略戦争は対象外よ。勝手に宣戦布告して『お前らも同盟国だから参加しろ』なんてのは対象外に決まっているわ」


「そりゃそうだわな」


「ぼたんさん、顔が赤いけどどうかした?熱は無さそうだけど……大丈夫?」


「ひゃぃ!?だ、大丈夫よ。きっと睡眠不足のせいだわ!」


「それじゃぼたん、寝る?」


「ぼたんさん。別に私に隠さなくても良いわよ。恥ずかしいのかもしれないけど、私は人工知能だから気にしないわ」


「うぅ~ん。イブから光一の話を聞いたら改めて尊敬し、愛が深まったのよ。恋した事がないから分からないけど、この感覚が恋なのかな?」


「お、おう。ありがとう」


「それである事に気付いたら恥ずかしくなっちゃったの!」


「うん?ある事って」


「うぅ……言わないと駄目かな?」


「言いたくないなら良いけど」


「後々を考えると言わないと駄目かぁ……どうせバレるし。気付いちゃったの。下半身が大変な事になっているって!」


「ふぁぃ!?」


「光一、私とベッドでそのぉ……してくれないかな?私、駄目になっちゃったかも」


「(ゴクリ)そ、それじゃベッドに行こうか。イブ、多分だけど昼頃まで寝ているからよろしくね」


「了解よ。いってらっしゃい。ごゆっくり~」


 その後、ぼたんと遊んだ。ぼたんが満足するまでね。

 8回戦した後、ぼたんは満足した幸せそうな表情のまま寝てしまった。

 僕はクリーン魔法をかけたり、掛け布団をかけてあげた。

 さてと。僕も寝ますかね。


 そうして僕も眠りに落ちて行った。

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