75 帰ってきた国王陛下
1年6月3日
朝になったようだ。んぅ?何だろう声が聞こえる気がする。
あ、ナビィの声かな?……もう少しだけ寝かせて。
……ん?ナビィ!私はバッと飛び起きた。
「んもう!ようやく起きてくれましたよ!大変です!マスターが復活しました!」
「えっ!ホントに!?」
「本当ですよ!ナビィは嘘をつきません!早く天界に行きましょう!」
「ゴメン、ちょっと着替えさせて流石にこの格好は恥ずかしいわ」
「分かりました!待っています!それじゃ廊下で待っていますね」
「うん、ありがとう」
コウイチが復活したのならこれ程、嬉しいことはないわ。
急いで着替えなきゃ。……身だしなみは大丈夫かな?後は顔を洗おう。
うん!顔を洗って完全に目が覚めた!
「ナビィ、良いわよ」
「それじゃ行きますよ」
「うん!」
天界に来た。もうすっかり見慣れた光景だ。
ベッドにいるコウイチのところに向かおう。
私の視界には嬉しさのあまり今、コウイチしか入っていない。
「コウイチ!記憶が戻ったの!?」
「ブリタニア。おはよう」
「もう色々と大変だったんだから!バカ!」
「バカはないだろう……まぁその反応も可愛いから良いけど」
「生命神様?コウイチは記憶が戻ったの?」
「うん、戻ったみたいだよ。ただ、精神はまだ75%程度しか復活していないからあまり無理しないようにね」
「はい!」
「……と言ってもよっぽどの事が無ければ大丈夫だよ。例えば見るに耐えないモノを無理してみるとか、そういう事が無ければ国王として仕事をしても大丈夫だと思う。コウイチくんの事だから明日には完全回復すると思うよ」
「ブリタニア、長い間、心配させて悪かった!ゴメン!」
「謝る必要はないわ。あなたのせいじゃない事は分かっているから」
「うん、ありがとう……創造神様と生命神様もご迷惑をおかけしました」
「いや、迷惑をかけたのはワシらの方じゃ。すまなかった。地球の神に怒られてしもうたわい」
「そうだね。生命神としても直接、謝らせてほしい。色々と押し付けてゴメンね」
「いえ、とんでもないです」
「まぁ、もうよいじゃろう。嫁と話すことは山程あるじゃろうからな。あぁ、聖女にはワシから1ヶ月後に結婚式と連絡しておく」
「ありがとうございます。聖女様にはよろしくお伝えください」
「うむ」
「それじゃ、ナビィ帰ろっか…久しぶりの城だな。記憶を失っている間の記憶もちゃんと残っているからそう感じるんだ」
「はい!」
「それでは失礼します」
「私も失礼します」
「では帰りますね!」
久しぶりに城に戻ってきた。本当に懐かしく感じる。
「ブリタニア悪いんだけど僕が倒れたところから今までの事を教えてくれる?」
私はコウイチが倒れたところから今までにあった事を話した。
色々とあったから結構時間がかかってしまったわ。
「そうか色々と執務を進めてくれてありがとう。リア女王にも話さないといけないな」
「そうね」
「まずはアクアオーラ。初めましてこの国の国王をしているコウイチ・タカナシだ。よろしくね」
「はい。マスター。よろしくお願い致します」
「あら?マスターは私じゃないの?」
「マスターの旦那様もマスターだと思いましたが、言われてみれば紛らわしいですね。国王陛下に修正します」
「うん、僕からもそれで頼むよ」
「さてと。まずはブリタニアのお母様にご挨拶をしないとな。会議室に行っているから呼んできてもらえないかな?」
「分かったわ。私が行ってくる」
僕が会議室で待っているとブリタニアのお母様が入ってきた。
「お久しぶりです。この度は大変ご迷惑とご心配をおかけしました」
「事情は聞いているから謝らなくて良いわ。元気になって本当に良かった」
「はい。ありがとうございます」
「それではヴェスター帰りましょうか」
「あっ、僕が転移魔法でお送りしますよ」
「病み上がりなのに大丈夫なの?」
「はい。生命神様からも問題ないと聞いていますので大丈夫です」
「そう。それじゃ私達の城まで送ってちょうだい」
「ではゲートを開きます」
僕はゲートを開いた。
「お城の前にゲートを開きました。リーベ王国国王にもよろしくお伝えください」
「あら?あなたも一緒に来たら?」
「国王陛下もお忙しいかと思いましたが、大丈夫でしょうか?」
「あなたの事ならどんな会議中でも優先して対応すると思うけど……そうね。あなたも色々と執務が溜まっていて忙しいわよね。特に元例の国関連について……あ、そうだ!電話させるから電話で軽く挨拶だけすると良いわ!」
「そうですね。今回は申し訳ないですがそれでお願いします」
「分かったわ。それじゃまた会いましょう。失礼するわ」
「私も失礼します……お元気になられて本当に良かったです」
「ありがとうございます」
電話口で少し待っているとすぐに電話がかかってきた。
「もしもし、コウイチくんか!」
「はい、コウイチです。ご心配とご迷惑をおかけしました」
「事情は娘から聞いておるから構わんよ」
「はい。今後ともよろしくお願い致します」
「うむ。何かあったらいつでも連絡してくれ」
「はい。そうさせてもらいます」
「うん。それでは失礼するぞ」
「はい、失礼致します」
僕は無事に帰って来られた!皆に迷惑をかけたけど暖かく迎えてくれて嬉しいな!
投稿主の一言
「ようやく戻ってきてくれました。本当に良かったです」





