755 世界管理システムの調査と発覚
地球:202X年8月5日
火星:1年2月25日
地球神ちゃんのプライベートエリアに来た。おー!オペレーションセンターって感じだ!
イメージとしては有明のオペレーションルーム。緊急災害対策本部だね。内閣府防災所有の施設ね。
「す、凄いね。オペレーションセンターだね。僕もこんな感じにした方が良いのかなぁ?」
「光一くん、ワシのプライベートルームを思い出すと良い」
「創造神様、そこは好みという事ですね」
「そういう事じゃよ」
「って。そんな場合じゃなかった」
「どうぞご自由にご着席ください」
「はーい。失礼するね。おっノートパソコンがあるんだね」
「はい!世界管理システムに繋がっています。コマンド入力が可能です」
「ほぅほぅ。それは助かる。コマンドを口に出していたらうるさいもんね。それじゃ始めるね」
まずはコマンド入力システムを起動してっと。
『I have control.After that, Japanese input will be used.(私が操作する。以降は日本語入力を使用する)』
『OK』
『世界管理システムにアクセス』
『ディナイアル』
うん。本当に拒否ってきた。若者言葉風にするならディナイアってきた。権限レベル10をディナイアるとかマジないわ~。
『拒否理由を述べよ』
『権限がありません』
『こちとら権限レベル10だぞ!』
『権限がありません』
『誰に権限があるんだ?』
『権限がありません』
段々とイライラしてきた。
『無制限オペレーターを答えよ』
『権限がありません』
『お前のマスターを答えよ!』
『権限がありません』
イラッ!駄目だコイツ。話にならない。
『……ブォ~ン、ブォ~ン。警告。警告。15分後に地球は破壊されます。警告。警告。15分後に地球は破壊されます』
「アレ……なに?」
「じ、自爆システムが起動しちゃいましたよ~!」
「創造神ちゃん。なんで自爆システムなんかあるのかなぁ?」
「また地球をリセットしたくなった時の為のモノですね」
「そん時は破壊神にやらせようよ!そんなの自動化しなくて良いから!」
「……時、既におすしですね」
「それを言うなら時既に遅しだからね?お寿司食ってる場合じゃないんだよぉ!」
「はい!すみません!」
『コマンド入力。地球全体にアナウンスをしたい』
『権限がありません』
イラッ。
『コマンド入力。火星の世界管理システムへアクセス』
『権限が…確認出来ました。アクセスします』
よっしゃ!やっと来た~!
『I have control.After that, Japanese input will be used.(私が操作する。以降は日本語入力を使用する)』
『OK』
『火星の世界管理システムへコマンド入力。地球全体にアナウンスをしたい』
『了解しました。始めます。よろしいですか?』
『はい』
『それでは3,2,1……』
「あー地球の皆様、火星神です。先程の警告は誤報です。訓練用のものですのでご安心ください。お騒がせして申し訳ありませんでした。以上です。失礼致します」
『……放送を終えました』
「イブ、大和王国国王としてコードレッドを発令する。僕の家族を含む我が国の要人を火星に避難させるように。僕の妻の親御さん達も避難対象とする。イラス連邦の人々も避難対象にする。ぼたんは……悪いけど藤咲ちゃんと交代させて」
「国王陛下、承知しました」
『火星の世界管理システムへコマンド入力。地球の世界管理システムの設計はどうなっている?』
『基本的にはファイヤーウォール、ユーザー認証管理サーバー、データベースサーバー、地球管理サーバー、魔法管理サーバーで出来ているとお考えください』
『火星または地球の世界管理システムが、外部からの攻撃でダウンした場合、どうなる?』
『その場合は基本的に待機系に切り替わります。それでも復旧しない場合は、生き残った方の世界管理システムがサービスを継続します』
『認証サーバーは待機系と同期していたりする?火星の世界管理システムとは同期している?』
『前者はもちろんです。後者については敢えて同期していません。そういう設計になっています』
『理由は外部あるいは内部からの攻撃で権限が不正に書き換えられる恐れがあるから……という認識で良いのかな?』
『その通りです。認証サーバーは例え権限レベル10の上級神様であっても、火星の世界管理システムから地球の認証サーバーを書き換えられませんし、逆も然りです』
『今、僕はどちら側から火星の世界管理システムにアクセスしているの?』
『地球の世界管理システムからリモート接続をしております。火星の世界管理システムの認証サーバーを書き換えるのなら、火星側に来ていただく必要があります』
『火星の世界管理システムへリモートアクセスした状態から、地球の世界管理システムへリモートアクセスは可能?つまり地球側から火星の世界管理システム経由で地球の世界管理システムにアクセスしたい』
『はい。可能です。地球側のポートが空いている事を確認しましたから。なお、ポートの操作はシステム設計上、正当な理由なく閉じる等の操作は不可能です』
『ありがとう。その場合はどちら側のユーザー認証管理サーバーを使用するのかな?』
『火星側の認証サーバーを使用して権限がある事を確認。地球の世界管理システムへアクセスします。以降のコマンド入力も同様に火星側の認証サーバーを使用します』
『それでは地球の世界管理システムへリモートアクセスをお願いする』
『権限を確認中……権限レベル10の無制限オペレーターである事を確認。アクセスします。可能でしたら理由をお答えください』
『地球側の神々や僕が地球の世界管理システムへアクセスを拒否され、地球側の認証サーバーが攻撃を受けたと思われる為』
『……状況を理解しました。火星の世界管理システムの警戒レベルを上げます。認証サーバーの書き換えを一時的に停止。その他、サービス拒否攻撃等への対策も講じます。よろしいですか?権限レベル10による緊急事態宣言の発令を推奨致します』
『権限レベル10により緊急事態宣言を発令する。提案してもらった対応を認める』
『承知しました。事態が収束しましたら緊急事態宣言の解除宣言を忘れずにお願い致します』
『了解。地球の認証サーバーは現在、誰に権限がある?』
『確認します。少々お待ちください。……外交担当の神様です』
『地球の認証サーバーを最近、誰が書き換えたか分かるかな?』
『はい。確認中です。……地球の外交担当の神様です』
『認証サーバー書き換えログの改ざんの可能性は?』
『それはシステム上、絶対にあり得ません。断言出来ます』
『それでは何故、権限レベル9の神が、自分より上位である権限レベル10の神のアクセス権限を無効化出来たの?』
『調査します。しばらくお待ちください。……外交担当の神様は地球が誕生する前から存在し、最古参である事から地球の世界管理システムは、実質的に権限レベル10相当の権限があると判断したようです。ご安心ください。火星側はこの問題について対策を講じました』
はい。勝ったなガハハ。……ってふざけんじゃねーよ!アイツか!アイツが犯人か!





