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748 共同記者発表で合意を計画

 地球:202X年8月3日

 火星:1年2月23日


「イブ、ブルーローズ運送についてはどう?うまく行っている認識で大丈夫?」


「その認識で大丈夫よ。車は魔石と電気のハイブリッド車ね。充電しておいて魔石で発電しながら走行。減速する際はそのエネルギーで発電する。充電する時間的な余裕がない場合も魔石で発電しながら走行するから問題ないわ」


「おぉ~!良いねぇ!」


「宅配便の配達で軽自動車タイプを使う場合は完全に電気。魔石を積むスペースがないからね。中型から大型車の場合がさっき言ったタイプよ。近距離の配達代行から長中距離輸送まで何でもやるから、そこそこ大きな会社になったわ。まぁ稼げているわね。我々が対応した事で日本の物流は安定したわ」


「うん。ありがとう。それは非常に重要だね」


「そうね。軍事作戦でも何でも物資の輸送は非常に重要だわ。銃があっても銃弾や食料等が無ければ戦は出来ない。人の身体もそうよね?酸素や栄養素等が血液によって運ばれなければ命に関わる。そう。とても重要な事なんだけど戦争においてこの重要性が認識されたのは地球の歴史でもわりと最近だったりするのよね。……少し話が脱線したけど我々はそれだけ重要な事をしており、日本の安定化に寄与しているのよ」


「逆に言うと我々が日本から撤退すると日本人の命に関わるんだよね。……それって本来は主権国家として非常にマズイ状況なんだけど、それをどれだけの人が、政治家が理解しているかなんだよねぇ」


「そうなのよね。あっテレビ放送も機能が回復したと言っても良いと思うわ。機能不全に陥った放送局は倒れて、そこに新規参入したという感じね。放送法を法改正して放送局の免許も、原則オークションの対象として決めたみたいよ。公共放送も機能不全に陥った上、国民の間で必要性が疑問視されていたから無くなったわ。全て民間放送局になった事で、電波利用料とオークション収入で国は大きな利益を得る予定みたいね」


「へぇ~そうなんだ。国が利益を得るのは良いけど、放送局の運営に問題ないのかな?」


「あら?光一さん知らない?テレビ局の事業収入は数千億円なのよ?だからいわゆる電波利権、既得権益があるとこれまで批判されて来たの。今回、放送法改正でそこにメスを入れた訳だけど、余裕で他社さんはやっていけると思うわ」


「他社さんはって事はうちは……青薔薇テレビはマズイの?」


「いえ、マズくはないわよ?だけど自社製品の宣伝等をするだけで広告収入を得ていないからね。他社さんの様には稼いでいないわ。前にも言ったけどテレビ局のランニングコスト分を稼げれば良いと思っていたからね。ところが天気予報アプリで十分に黒字だし、同盟の条件でテレビ局を買って放送をしているから他社さんとは大きく異なるわ。……簡単に言うと我々は特権があるから日本政府に大金を払う必要がないの」


「なるほどね。税金免除と同じく今回、17兆ドル分を日本政府に寄付するから良いよね?」


「まぁそういう事よ。ちなみに私は今回、敢えて17兆ドルを国家間の条約で日本政府に渡さなかった。条約なら例えば政権が変わっても約束を破られる可能性は低いけど、敢えてそうしなかったの」


「理由は?」


「まぁ条約締結が面倒だったというのもあるんだけど、日本を試したくなったからかしらね?」


「あー止めておいた方が良いよ。国民との間でさえ約束を守れないのが日本の政治家だと思っているから。特に非公式な口約束なんて無かった事にされるって」


「ふむ……それなら共同記者発表で合意をするならどうかしら?」


「あーうん。それなら良いと思う」


「分かったわ。それじゃその様に手配しておくわね。明日は大和王国の千代国王代理と日本の藤咲総理による共同記者発表をするわ」


「おぉ~!面白そう!」


「場所は首相官邸会見室ね」


「放送と配信をよろしくね~」


「もちろんよ」


「吸収合併の件はどう?」


「何の問題もないわ。安心して。人員が多く規模が大きすぎる業務に関しては子会社化で対応しているわ」


「そっか。了解だよ」


「ゼータ計画……つまり憲法改正についてはシナリオ通りに進めているわ。憲法改正案は出来ているから、今は青薔薇テレビを使って必要性を日本国民に理解してもらう努力をしているわ。例えば『「消えた内閣」の反省から与党第一党で考えられた憲法草案を独自に入手しました』ってね」


「フッフッフッ……その与党第一党から苦情が来てない?大丈夫?」


「大丈夫よ。与党第一党は前々から憲法改正を目指していたからね~」


「なるほど。状況を理解したよ。引き続きお願いね」


「了解よ。光一さん、今日の仕事はここまでね」


「分かった。これからどうしようかなぁ」


「あっ!光一お兄さん。僕達はD-Systemで遊んで来るね。夕飯には戻ってくるよ」


「りょうかーい。楽しんで来てね」


「うん!それじゃ失礼」


 次期国王と次期女王は挨拶をして去って行った。


「光一さん、久しぶりに妻全員で2階の温泉に入ろう!ナビィさんがいないのは残念だけど仕方ないね」


「ふぁい!?ま、まつり、そういうの苦手な子も……」


「あー。光一。妻全員で話し合ってアンケートをしたから問題ないわよ」


「え…?ブリタニア、そうなの?」


「こんな事で嘘はつかないわよ」


「それじゃ皆、一旦、解散!準備が出来たら2階で集合で!」


 まつりがそう言うと皆、一斉に去って行った。


「えーっと。……え?」


「ほら!光一さんも早く準備してあげると良いわ!」


「わ、分かった。それじゃイブ、また後でね」


「はーい!ごゆっくり~!」


 そうして僕は自分の部屋に戻った。

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