740 火星の生命神と将来の相談
地球:202X年8月1日
火星:1年2月21日
「それじゃ皆、とりあえず座ろうか。イブもね」
「分かったわ」
「それで生命神さん、どうしてここに?」
「うん。火星の生命神ちゃんと相談したくてね」
「……お待たせしました~!呼びましたか?」
「君もそういうキャラなの!?まだ呼んでいないから待ってないけど、来てくれてありがとうね」
「いえいえ~火星神様にお会い出来て光栄です!」
「お、おう。そう言ってもらえて嬉しいよ」
「それでね。火星の生命神ちゃん。……口頭で説明するの面倒だな。メール送るね」
「はい!先輩、お願いします!」
「……送ったよ~。後、同格だから敬語不要だよ~」
「うん。受け取ったわ!……ほうほう。先輩、別に2人目以降の子どもを男の子にする必要はないのでは?」
「というと?」
「聖女と同じよ。神が任命すれば良いんじゃないかな?具体的には異世界なら創造神様。この世界では火星神様が任命すれば良いと思う」
「でもステータスは?」
「ステータスはリミッターをかけておいて、任命した際にリミッターを解除すれば良いと思う」
「う~ん。でも名前はどうしようか?」
「それも聖女と同じよ。『リア女王』というのは肩書という事にすればどうかしら?そもそもよ?親も子どもも名前がリアでは私生活で面倒では?特に母親と異世界とこの世界の3人が同じ『リア』という名前ではね」
「確かにね。それじゃそうしようか」
「あの~横から失礼するね。任命権者は時のリア女王か僕にしてもらって、承認を異世界では創造神様……将来的には世界神かな?この世界では僕というカタチにさせてもらっても良いかな?」
「うん。良いんじゃないかな?僕は光一くんの案に賛成~」
「私もです!」
「光一、リアの意見も聞いた方が良いんじゃないかな?」
「それじゃ私が聞いてみるわ。今、リアさんは食事中だから」
「それじゃイブ、お願いね」
「うん。任せて」
「ところで何故、リア王国だけ『リア女王』という制度があるの?」
「う~んとね。元々は地上の人々が始めた事なんだ。創造神様がそれを利用しようと考えたのは実は今のリア女王からだったりする。理由は光一くんも知っての通り政治腐敗が深刻になったから。あまり地上に介入すべきではないけど、あまりにも酷かったからね。ところが創造神様の作戦は失敗。リアさんは軟禁されてしまった」
「あ~そうだったんだ」
「うん。しかし偶然か光一くんの幸運ステータスの影響で、光一くんがリア王国と関わる事になった。そして無事にリアさんが女王になってまともな国になった。めでたしめでたしという訳なんだ」
「という事は僕の妻のリアの前までは『生まれた時から魔力が強く、碧眼』というのは偶然だったのかな?」
「そう。光一くんの妻のリアさんより前までは偶然。そもそも『魔力が強い』と言っても光一くんの様に圧倒的に強いとかではないから。平均より強い程度で。それに碧眼は遺伝的なものだったからね」
「ほえ~それじゃ別に『リア女王』という制度は無くしても良かったかな?」
「う~ん?残しておいた方が国が安定しそうだから良いんじゃないかな?」
「そっか。うん。そうだね」
「あーリアさんとレーネさんも来るみたいよ」
「ふぇっ!?食事中だったんじゃ?」
「急いで残りを食べているわ」
「いや、無理せんでも」
「……チョット!なに私がいないところで重要な事を決めようとしているのよぉ!」
「そうよ。光一さん。重要な事は私はともかく娘にも相談してね」
「いやぁ、食事中みたいだから話し合った内容をイブから伝えてもらって、リアの意見も聞こうと思ったんだけど」
「……それ私が『リアの意見も聞いたら?』って提案したんだけどね」
「紗也華良くやったわ!手間かけて悪いけど最初から説明してもらえる?」
僕は2人に最初から最後まで説明した。
「え?私より前のリア女王はそうだったの?」
「みたいだよ。あー創造神様がその制度を利用した事で、リアが軟禁生活を送る事になった件について…怒ったりしないであげて」
「リ~ア。創造神様がそうしなかったら多分、私達はもっと酷い扱いを受けていたから怒らないでね」
「お母さん、分かっているわ。私が女王になれたのも、光一と結婚出来たのもそのお蔭だと思うし」
「それでリアはどう思う?」
「そういう話であれば私も良いと思うわ。実は私だけ1人しか娘を生めないのは少し残念に思っていたところだし」
「リア、そういう事だから悪いけど……また妊娠してもらえるかな?」
「光一、何を言っているの?私は最初からそのつもりよ。何人でも子どもを生むわよ」
「あらあら。私も娘に負けていられないわね」
「何だろうなぁ?娘としては複雑な心境ね」
「ふふふっリア、それは今更よ。お母さん第二の人生を楽しんじゃうんだから!」
「そうね!お母さん。一緒に人生を楽しもう!人生楽しんだもの勝ちよね?」
「その通りよ。リア。……でもどうしようかしらね?私の子どもがリアの子どもと結婚して子どもを産んでも大丈夫かしら?」
「うん。まぁ大丈夫だよ。光一くんの場合は最悪、同じ母親の子でも大丈夫だから安心して。詳しく説明すると……」
生命神さんは以前、話していた遺伝子情報の事を詳しく説明してくれた。
「へぇ~。あっ解説ありがとうね。とても分かりやすかった。安心したわ」
「うん。それは良かった。僕としても嬉しいよ。子育て大変だろうけどよろしくね」
「ふふっ私には娘を育てた実績があるから大丈夫よ。リアも困った事があったらお母さんに遠慮せずに相談してね」
「その時はよろしくね。お母さん。ところで光一と紗也華はお腹空いているんじゃない?」
「う~ん。不思議と少し空腹かなぁ?ってレベルなのよね。光一の回復魔法の効果かな?」
「あーそう言えば僕もそうだね」
「こ、光一くんは魔法というよりも、魔法を管理している世界管理システムと相性が良いんだろうね」
「そうなのかな?ただ単にイメージするのが得意なだけな気がするんだけどな」
「光一くん、それもあると思うけどそれだけでは君ほど器用に魔法を使えないよ」
「そう?まぁ良いや。ところで聖女とヒンメル王国の女王はこの世界では僕と会話する能力があるのかな?」
「はい。火星神様、その通りです」
「僕から1つ。聖女とヒンメル王国の女王もリア女王と同じく、時の聖女とヒンメル王国の女王だけでなく、光一くんも任命権者にするから。承認も同じね。生命神ちゃん、この世界でもそれで良いかな?」
「うん。私もそれが良いと思うわ」
「光一くん、僕が何を言いたいか分かるかなぁ?」
「つまり、僕が相応しくないと思ったら拒否出来るようにしてくれたんだね?」
「その通り。大丈夫だと思うけど念の為ね」
「ありがとうね」
「とりあえずは大丈夫かな?」
「う~ん?……うん。大丈夫!ありがとう!」
「そっかそれなら良かった。生命神ちゃん相談に乗ってくれてありがとう」
「火星神様の為だし良いのよ」
「うん。それじゃ僕は帰るね。また何かあったら遠慮なく呼んで。暇だからさ」
「分かった。また何かあったらよろしくね」
「それじゃばいばーい」
異世界の生命神さんは去って行った。
「火星の生命神ちゃんは悩みとかない?大丈夫?遠慮なく言ってね」
「はい!火星神様、大丈夫です。何か問題等がありましたらご相談させていただきますね」
「了解。引き続きよろしくね~」
「はい。こちらこそよろしくです!それでは私も失礼しますね」
「うん。来てくれてありがとう」
「いえいえ~それでは」
火星の生命神さんも去って行った。
「それじゃ僕達も帰りますか」
そうして僕達はマンション1階のレストランに飛んだ。





