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72 海底ケーブルの敷設とリア王国に訪問

 1年6月2日


「他の人類だって助かる命は助けたい。他の人類の死だって可能なら回避したいくらいよ。人の命の重要性は人として、また王族として理解しているつもりよ」


「エイドも天使として助かる命は助けたいと思います。天寿を全うしたような人は天使として受け入れますが」


「私のせいで話がそれてしまったわね。つまり通信インフラの整備が必要だと言うことね」


「そういうことです。一時的にナビィを呼びましょう。エイドとナビィちゃんが本気を出せば4時間あれば可能です」


「具体的には何をするの?」


「海底にケーブルを敷設していきます。ケーブルは光で通信するタイプのものを使います。ご存知かと思いますが光は高速です」


「光が早いのは何となくだけど分かるわ。歩いていてもリアルタイムで影が付いてくるんだもの」


「はい。とにかく速いんです!」


「ケーブルを敷設してオーエス大陸まで繋げます。そして5Gアンテナを必要な所に設置して完了です」


「大変そうだけど大丈夫?」


「はい!現在、エテルノが主にいるのは元フォルター帝国の首都だけです。そこに設置するだけなので簡単です」


「分かったわ。それじゃお願いね」



 執務室で4時間程待っていたらエイドちゃんが戻ってきた。


「戻りました!」


「ありがとう。これで大丈夫そう?」


「5,000人分の通信負担が減ったので大丈夫です。ついでにバックアップサーバーの増強もしました」


「そっか。ありがとうね」


「いえ」


「それじゃ、リア王国に行きますか」


「はい!」



 景色が変わったから多分リア王国に来たと思う。

 そういえばアポとっていないけど大丈夫かしら?

 まぁ駄目ならまた来れば良いわね。

 門にいる衛兵さんに声をかける。


「すみません。大和王国の王妃のブリタニアですが、女王様の都合は大丈夫でしょうか?」


「大和王国の王妃様ですかっ!少々お待ちください」


 私としては都合が良いから良いんだけど、なんで本人だと思ってもらえたんだろう?

 う~ん、服装と私が美人だからかな?うん、多分そうだ。

 生まれてからずっと王族として過ごしてきたからそういう雰囲気があるのだろう。


「お待たせしました!こちらは問題ありません!ご案内致します!」


 衛兵さん、緊張しているなぁ。


「こちらの会議室でお待ちください。女王陛下はすぐに参ります。それでは失礼します」


「ありがとうございます」


 案内された席に座って待っていたらドアが開いた……予想以上に早かったな。


「失礼致します」


 私は席を立ち迎える。


「本日は急にお邪魔してすみません」


「いえ、構いません……2人きりですし敬語やめませんか?」


「えぇ、良いわよ」


「来るの遅いわよ~!大変だったんだから!」


「うちの国も色々とあったのと元フォルター帝国の対応もあったから仕方ないじゃない」


「うん?あなたの国、何かあったの?」


「今、コウイチは天界の用事で故郷に戻っていていないのよ。私、1人で色々と対応しないといけないから大変でね」


「……なんで嘘つくの?」


「え?急にどうしたの?怖いんだけど?」


「私、長年、軟禁されて国王と兄、正妻から邪魔者扱いされて来たので分かるんですよ」


「な、何が?」


「嘘を言っているかどうかが」


「う、嘘じゃないわよ」


「間違いなく嘘よ!目も充血しているし泣いたんでしょ?」


「目に埃が入ってちょっと涙が出ただけよ」


「お願い!これ以上は人間不信になるから嘘つかないで!」


「はぁ……分かったわ。将来の嫁仲間に嫌われたくないし、あなたにとっても重要だから話すわ」


「うん、お願いだからそうして」


「ただし、機密レベルが非常に高いので我が国の城まで転移してから話すわ」


「分かった。部下に何も言わないで行くと混乱が起きるから、少し待っていてもらえる?」


「えぇ、問題ないわ」



 10分程待ったら戻ってきた。


「ごめんね。遅くなって。部下が護衛に付いて行きますと言って聞かなくて。説得するのに時間がかかったの」


「なんだかんだであなた、部下に愛されているじゃないの」


「まぁそうなんだけどね……でも結婚はするから!」


「分かっているわ。ゲートを開くから入ってね」


「うん、分かった」



 大和王国の王城に戻ってきた。


「悪いんだけど付いてきて寝室に案内するから」


「ごめんなさい……私、そういう趣味はないので。やっぱり帰ります」


「ち、違うわよ!私もコウイチと結婚しているし、そういう趣味はないわ!王族しか入れないプライベートなエリアだから機密性が高いと思って選んだだけだから!うちの城内ならどの部屋でも良いと言えば良いんだけど、あまり聞かれたくない話だから!」


「本当に?」


「こういう時こそ嘘かどうか気付きなさいよ!」


 なんだか私は話をする前から疲れた。

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