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734 台風被害に対処する光一

 地球:202X年7月29日

 火星:1年2月18日


 僕達は時間通りに目が覚めてレストランに戻った。

 そして夕食を摂り雑談をして楽しんだ。

 夜が更けて解散し皆、それぞれの部屋に帰って行った。


 そしてイブと2人でお喋りを楽しみながら1時半頃。


「光一さん、宮鈴川が氾濫したわ!」


「イブ、青薔薇テレビで速報を流すと共に、現地のエテルノに拡声魔法で呼びかけさせて!」


「了解よ。この事は日本政府も把握しているからその点は安心して。田雲川が氾濫するのも時間の問題ね……応援のエテルノを派遣して注意喚起するわね」


「うん。よろしく。逃げ遅れた人がいないかの確認も可能ならお願い」


「分かったわ」


「……建物の2階まで浸水する恐れはある?」


「場所によってはあるわね。そこを重点的に確認させるわ」


「お願いね。犠牲者は出したくない」


「……田雲川も氾濫したわ!同様に対応する!」


「了解!警察及び消防とも連携して」


「大丈夫。既に人員を送り込んでいるわ。救助要請に対応中よ」


「流石だね。助かるよ」


「ふふっ」


「どうかした?」


「いえね、拡声魔法で呼びかけていたら『うっせーわ!』と窓を開けて怒鳴って来たの。でも2階まで浸水しそうになっているのを見て、『ひぃぃっ助けて~』って助けを求めて来たからね。つい笑ってしまったわ」


「あーそういう事ね……魔法で魔素を消費して照明弾の様に明るく出来ないかな?」


「やってみるわ!……うん、問題ないわね。これならテレビ放送やネット配信も出来る」


「うん。上手く行って良かった。……僕なら魔法で台風を何とか出来ると思うんだけどね。それをやってしまうと災害対策をしなくなってしまったりして良くないと思うんだ。それにキリがない。豪雨災害とか色々とあるわけだし。更に言うと人々が僕に対して恐怖を抱くのではないかというのもある。台風のエネルギーを打ち消す程の力が僕にはあるという証明になるからね。もっと言うと自然に逆らうのも危険だと思う。その結果、どの様な影響が生じるか分からない。自然は美しい景色等の良い面もあれば、災害等の悪い面、怖い面もあるからさ。自然は人間がコントロール出来る程、生易しいモノではないと思う」


「うん。そうね。それに光一さんは神様でもあるから、やり過ぎは良くないんでしょ?地上への介入は程々にって感じで」


「そうだね。それもある。だから僕は敢えてこうして回りくどい事をしているんだよ」


「分かっているわ。……あー。マズイわね。一部の地域で2階への浸水も始まったわ」


「その地域で2階建ての家で寝ている人を魔法で起こそう。そして呼びかけよう」


「了解!……明るくなったから作業がしやすいみたいよ」


「あぁぁ。結構、残っている人がいたわね。やっぱり深夜だから寝ているのよ」


「まぁそうだよね。平日だし。寝ているよね。マップ魔法を活用して残っている人がいないかを確認しよう」


「了解よ。……しかしまぁ気持ちは分かるんだけどね。起きていてほしかったかなぁ」


「分かるよ。うちは大丈夫って思っちゃうんだよね。ところでアフガンとイランに派遣した軍はどう?」


「最初は苦戦していたけどマップ魔法を改良してからはスムーズに動けているわ」


「そっか。それなら良かった。台風について動きがあったら教えて」


「う~ん。特に今は状況に変化はないわね」


「それじゃそれまで雑談でもしよう」


「分かったわ。ふふふっ無理せずに寝れば良いのに」


「まぁ元社畜ですから」


「果たして『元』なのか怪しいところね」



 ~5時頃~


「光一さん、起きてる~?」


「やだなー。さっきまで会話していたじゃない」


「ふふっ念の為の確認よ。台風は愛知県に上陸したわ」


「どう?被害の方は?」


「川はギリギリ大丈夫そう。上空から見た感じだと屋根への被害が大きいわね。あーそれから三重県と愛知県の両方なんだけど、広範囲で停電しているわね。電柱が折れたりしたみたい」


「そっか。無電柱化始めた頃には台風が来ていて出来なかったから仕方ないね」


「そうね……もっと早くに動いていればと今更言っても仕方ないものね」



 ~7時半頃~


「イブ~。台風はどう?」


「勢いが衰えて温帯低気圧に変わったわ」


「光一、そろそろ私が代わるわよ」


「朝食だけ食べさせてもらいたいな」


「光一さん!三重県で土砂災害が発生したわ!」


「っ!?直ちに人員を派遣してマップ魔法を応用して人命救助を始めるように!人員の数についてはイブに任せる!」


「了解よ」


「ともりとまつりは多分、寝ているから皆、先に食べちゃおう」


「光一、温度差で風邪を引きそうよ。……分かったわ。皆、食べよう」


「うん。仕方ないでしょう。諸君、腹が減っては戦はできぬのだよ」


「そうね。どう?光一?被害状況は?」


「川の氾濫と電柱が折れたりした事による停電、屋根の損傷。そして今の土砂災害だね。この後の対応としては災害ボランティアの派遣かな?人数は同じく現場を知っているイブに任せる。この後も土砂災害が発生する可能性があるから注意してね。特に二次災害がないようにね」


「光一」


「何かな?ブリタニア?」


「私がやること殆どないじゃない!」


「まぁまぁ。そうでもないよ?この後の対応が大変なんだから。ねぇ?イブ」


「そうね。意外と後始末が大変なのよね。これが」


「そうなの?」


「後で動画でも観てもらえば分かると思うけど、僕、殆ど雑談しかしてないからね?とは言えちゃんと仕事もしたけどね」


「被害状況が具体的に分かるのは朝になってからだったりするの。それに関係各所とも連携しないといけない。災害により発生した廃棄物の処理や後片付け等、色々とあるのよ」


「そういう事だから僕が寝ている間の僕の国王としての全権限はブリタニアに一時的に移譲する。よろしくね」


「わ、分かったわ」


 僕は朝食を食べ終えて皆に挨拶をしてからベッドで寝た。

 ベッドに入ったらすぐに眠りに落ちて行った。

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