727 ぼたんと朝のひととき
地球:202X年7月24日
火星:1年2月13日
今はぼたんと一緒にお風呂に入って、子作りして、身体を洗いベッドに入ったところだ。
「ぼたん、身体は大丈夫?痛くない?」
「正直、最初は痛かったけどね。その内に慣れてきたみたいで今は平気よ」
「そっか。それなら良かった。子作りする前、怖くなかった?」
「そうね……少し怖かったけどアドバイスもしてもらったし、喜びや楽しみという気持ちの方が強かったかな?」
「またしたいと思える?」
「う~ん。良く分からない。でも嫌ではないわ。光一さんの愛情を感じて幸せだと思った。明日、もう1回したら楽しみ方も分かるのかなぁ?」
「まぁ個人差があるみたいだから気にしないで大丈夫」
「うん。ありがとう。少なくとも私は今、幸せよ。正直ね。不安だったの。仮の結婚式をしたけど本当に結婚してもらえるのかなってね。だけどこうして愛情を再確認して子どもも出来たら安心したわ。だからありがとう」
「こちらこそありがとう。こんなに可愛い子と結婚出来て僕も幸せだよ。……ゲッ!」
「なになに?どうしたの?」
「僕の両親に紹介してないよね?」
「そう言えばそうね。私もすっかり忘れてたわ」
「明日、会う?両親が失礼をしたらゴメンね」
「会う!大丈夫、大丈夫。私、良くも悪くも慣れているから。……子どもに『ババア』と言われた時はブチ切れそうになったわ」
「それ、ブチ切れて良いと思うよ」
「まぁほら?私も大人だから。ブチ切れずに大人の対応をしたけどね。そういう事だから大丈夫よ」
「はぁ……僕、また殴られないかなぁ?『何考えてんだお前はっ!』とか。ブルブル」
「そんなに怖いタイプなの?」
「うん。それも少しはあるけど。基本的に他人には大丈夫だよ。……というかさぁ。未だに地球の常識でアレコレ言って来ないでほしいものだよね。あー地球の常識というよりも日本の常識か。僕、異世界の国王だし神なんだけどなぁ……ゲッ!地球を破壊した件で怒られそう。……考えるのを止めよう」
「光一は凄い人なのにね。凄い神とも言うけど」
「ありがとう。ぼたん、可愛いよ。愛してる」
「お、おう。急に言ってくるわね。ありがとう。私も愛してるわ……寝ようか」
「そうだね。おやすみ」
「おやすみ、光一」
地球:202X年7月25日
火星:1年2月14日
「んぅ……」
「おはよう。光一」
「あぁ、おはよう。ぼたん、今、何時かな?」
「今は7時過ぎね。健康的な生活なのね」
「そう言うぼたんも早いね」
「私もさっき起きたばかりよ。光一の寝顔良かったわ」
「何だか恥ずかしいけどありがとう」
「それじゃ着替えようか」
「あっ僕は見ない方が良いかな?」
「何を言っているの?今更じゃない」
「いやほら、こういう場面では恥ずかしいという子もいると思って」
「あー。そっか。そういう初々しい子も中にはいるかもね」
「僕も着替えて大丈夫?ほら、中身がオッサンだから気になって」
「大丈夫よ。まぁ気持ちは分かるわ。『お前の裸なんか見たくねぇ!』って夫婦でも歳を取るとあるわよね」
「ありがとう。それじゃ着替えよう……うわぁ美しい身体」
「あ、ありがとう。何度言われても慣れないわね。そういう光一も鍛えられた良い身体しているわね」
「うん。ありがとう。社畜SE時代はメタボだったんだけどね」
「光一も苦労してきたわねっと着替え完了。聞いたわ。光一は化粧しないでほしい派だって」
「うん。だってさ。皆、十分にいや、十二分に可愛いし美しいでしょ?必要ないって」
「私も何となく気持ちが分かるわね。それじゃ行きましょうか」
「おんぶしようか?」
「い、良いわよ。恥ずかしいわ」
「そっか。それじゃイブ~」
「……はーい。失礼するわね。…おはよう2人とも」
「イブ、おはよう」
「おはよう、イブさん」
「それじゃゲート。どうぞ~」
「イブ、ありがとう」
僕達はゲートをくぐった。
「あっ光一とぼたんさん、おはよう」
「おはよう。紗也華。相変わらず早いね」
「紗也華さん、おはよう。私も『さん』は無しで良いわよ」
「えっでも…」
「良いから、良いから」
「分かったわ。ぼたん。それじゃ私も……というか、ぼたんの場合は皆、『さん』は無しで良いと思うわよ」
「そっか。私が最年長だからね。次が32歳のレーネよね?」
「うん。そうだよ。皆と仲良くしてあげてね」
「もちろんよ。今晩、女子会……あっそっか。皆、お仕事なのよね?」
「あっイブが配慮してくれて夜は空いているわよ」
「そうなの?それじゃ2階の温泉で女子会をしましょう?」
「良いわね。しっかし日本の総理大臣と女子会が出来るとは私も驚きよ」
「僕も元社畜SEが総理大臣と結婚とかビックリだよ」
「まぁね。私もまさか総理大臣になれるとは思ってもみなかったし」
僕達はそんな感じで雑談をしながら皆が集まるのを待った。





