725 ガンガンいこうぜ!
地球:202X年7月24日
火星:1年2月13日
「それじゃ食事にしようか。ぼたん料理は……」
「あっ分かっているわ。ゲームの中でそこら辺は教えてもらったから。凄い楽しかったわ!」
「そうなのね。それじゃ注文しようか」
僕達は注文した。すると驚いた事にぼたんの料理もすぐに届いた。
「あら?凄い早いわね」
「ぼたんさんの記憶データを元に用意させていたから。
「ほへー。流石は超頭が良いだけあるわ」
僕達は軽くお喋りをしながら夕飯を食べ終えた。
「いやぁ~美味しかったわ」
「そう言ってもらえて私も嬉しいわ。部下にも伝えておくわね」
「ただいま戻りました。セキュリティポリスさんを説得したので大丈夫です」
「ありがとう!」
「マスター、流れとしては仕事が終わったら首相公邸に戻ってそこから天界に飛んでください」
「了解よ」
「非常事態発生時は大臣からイブお母さんに連絡が行くので大丈夫です。日本のネットワークがダウンしても我々エテルノは衛星通信で本国に連絡出来ますので」
「それもとても助かるわ。非常事態発生時に対応が遅れると問題になるからね」
「それじゃナビィから良いかな?次期国王と次期女王の皆、悪いけどワンフロア下に移動してもらっても良い?」
「あっそれならさっき僕達で遊んでいる時に、全員が問題ない事を確認したから大丈夫だよ」
「それじゃ光一さん、対応するわね」
「うん。ナビィありがとう」
「いえいえ~。……はい。完了。それじゃ、ぼたんさんは29階を使ってね。肉美味しいで覚えると良いかな?」
「おぉ~!本当にワンフロア丸ごとなんだ。流石は光一さん」
「ぼたん、服とかは大丈夫?」
「大丈夫よ。全てアイテムボックスに入れているからね」
「そっか。それじゃぼたんに権限を付与してっと。……オッケー!今晩はどうする?」
「出来れば光一さんと一緒に寝たい!子どもも作りたい!あーだけど、異世界に行ってからの方が良いのかな?」
「……その質問待ってました~!やっほー!異世界の生命神だよ。妊娠促進薬を飲んでもらえれば今日、子作りしても大丈夫だよ」
「そうなの?」
「うん。この世界にいる間は妊娠はするけど成長は殆どしないから。まぁ全く成長しないと断言しても良いかな?そんな感じだから何の問題もないよ。出産時期は皆と同じ頃だと思ってもらえれば大丈夫。はい。妊娠促進薬の説明書」
「あっありがとう。……へー。良いわねこれ。私は双子にすると決めたわ!」
「おー!良いねぇ。生命神としても嬉しいよ。それじゃ帰っても大丈夫?質問ある?」
「大丈夫よ。ありがとう教えてくれて」
「僕からも来てくれてありがとうね」
「良いの、良いの。暇だから。そんじゃまったね~」
「あっぼたんさん。スマホにチャットアプリを入れたから見てみて」
「分かったわ。……あーやっぱり気になる?この際、大きな声で言っちゃうわね。私、初めてだから光一さん優しくしてね」
「お、おう。分かった。でも意外。こんなに可愛くて美人さんなのに」
「もちろんお付き合いや誘われた事はあるけど断ったの。学生時代は勉強に集中したかったから」
「あー納得」
「ふむふむ。……へー。……なるほどね。うん!」
「もう大丈夫なの?」
「皆に色々とアドバイスしてもらったから大丈夫。少し安心したわ」
「ところで、ぼたんは家庭で仕事の話は嫌なタイプ?」
「私?平気よ。何かある?」
「僕は敢えて地上の情報はあまり聞いていないんだけど、人道的に大和王国が何か出来る事はないかなと思ってね」
「あーそういう事。そうね。……あるにはあるわよ。だけどイブさんが報告していない理由があるんじゃないかな?」
「その通り。光一さんあるんだけどね。異世界が本国の我々がどこまで介入すべきかというのと、大国の思惑に巻き込まれると面倒だから静観していたの」
「僕思うんだけどさ火星の件により最早、異世界が本国かというと微妙なんだよね。だって火星にも大和王国があるから。それから大国なんて放っておきなよ。文句を言われても知らないで通せば良いと僕は思う。困っている人がいるなら助けたい」
「分かったわ。アフガニスタンとイランが無政府状態になっている。最早、内戦に近い状態まで治安状況が悪化している。最初は光一さんに報告も考えたけど、我々が介入すれば『異世界からの侵略』という主張の根拠になりかねない。だから避けて来たの」
「分かった。アフガニスタンとイランへの介入について、僕の国王としての判断によりこれを認める。具体的にはパワードスーツを装備した陸軍により国内を制圧。ただし、非武装の民間人に攻撃はしないように。制圧が完了したら報告をお願いする。全責任は僕が取る。以上」
「了解よ。直ちに作戦の立案及び実行をするわ」
「マップ魔法とか使ってガンガンいこうぜ!制圧した地域に難民キャンプをつくって行こう」
「作戦方針について了解。後は任せて」
「ふふふ…光一さんもちゃんと国王しているじゃない」
「いやいや、僕の場合は方針を決めて後は部下にぶん投げるだけだよ?」
「政治家なんてそんなものよ。何の為に公務員がいるの?ってね。全責任は自分が取るというのも中々言えないわよ?」
「まぁ僕の場合は国王だから簡単に辞職出来ないからさ。菓子折り持ってお詫びに歩く程度しか出来ないから言えるんだよ」
「アハハハ。まぁ良いんじゃない?責任を部下に押し付けるよりはね。上の立場から『責任は自分が取る』と言ってもらえれば現場は動きやすくなるものよ」
「まぁそれは社畜SE時代に経験したから分かる。日本はどう?困っている事とかない?」
「そうね~。日本ブルーローズテクノロジーさんが吸収合併しまくっているから、お陰様でそこら辺は大丈夫ね。幸い公務員も殆どが無事だからまだ何とかなるわ。まぁ政治的な発言を授業中にする一部の教員が消えてしまった程度ね」
「あーまぁ。時々、そういう教員もいるよね。分かるわ」
「問題は物流かなぁ。今は自衛隊とエテルノが対応しているけど……何とかしたいわ。でも人手不足でね」
「イブ、日本ブルーローズテクノロジー社の子会社としてブルーローズ運送をつくらない?車は魔石か電気が良いなぁ」
「分かったわ。基本的には今ある会社の下請けとして動こうかなと思うけどどうかしら?」
「それで良いと思うよ」
「今やっているみたいにアイテムボックスとか転移魔法は使わないの?」
「う~ん。ほら。今ある会社さんにもそれぞれ機械化とか業務の効率化がされているじゃない?例えばフォークリフトを主に使って仕事をしている人とかもいるだろうから、それに合わせたいかなと思ってね」
「あー確かにそうね。会社を潰してそういうノウハウを失いたくないわね」
「そういう事だね。あくまでも我々は人口減少を補うのが目的だから。吸収合併も会社を潰して技術が失われないようにする為。だから申し訳ないけど技術が無く元々、赤字だった企業さんの吸収合併はお断りしているんだ」
「うん。それは仕方ないわね」





