724 藤咲総理のエテルノ
地球:202X年7月24日
火星:1年2月13日
「大丈夫だったわ」
「そっか。それじゃ天界に行こうか」
「うん!」
本当に楽しそうだなぁ。可愛い。
「皆、準備は大丈夫?……大丈夫そうだね。それじゃレッツゴー!」
僕達は天界のプライベートエリアに来た。
「それじゃ、ぼたんさん。この係の子の案内に付いて行ってもらえるかしら?」
「分かったわ。案内よろしくね」
「はい!こちらへどうぞ」
ぼたんと案内のエテルノは去って行った。
「光一さん、地球の神界システムにアクセス出来ないかしら?事件の調査をしたくてね」
「う~ん。どうだろう?やってみようか。アースワールドコントロールシステム、アイハブコントロール。以降は日本語でコマンドする」
『了解しました』
「権限レベル5のイブに読み出し専用で良いから世界管理システムへのアクセス権限を付与したいんだけど。可能かな?」
『はい。貴方様は最高権限保持者ですので可能です。実行しますか?』
「うん。イブへのアクセス権限付与を命令する。よろしくね」
『了解です。アクセス権限を付与しました』
「ありがとー!また何かあったらよろしくね!」
『はい。了解しました』
「うん。出来ちゃったね。それじゃイブよろしく」
「分かったわ」
「それじゃ僕達はレストランでお茶でも飲んでいますか」
僕達はレストランに移動してドリンクを注文した。いやぁ美味いね。
「光一さん、調査完了よ。警視庁に情報共有をしたわ」
「イブが冷静という事は単独犯だったんだね。良かった~」
「いえ、仲間が1人いたわ。そいつが爆発物をつくった。だからそれも警視庁に情報共有したの」
「そっか。お疲れ様。証拠が残っていると良いけどな」
「そうね」
「それでどう?お天気アプリは」
「いやぁ絶好調ね。天気が当たると高評価よ。有料会員が増加し続けているわ」
「それは良かった。現金はまだあるの?ほら色々とお金を使っちゃったから心配で」
「安心して。まだまだあるわ。D-Systemの方も調子が良いからね」
「日本国内から約半数が消えちゃたけど大丈夫?」
「Type-Bの方よね?う~ん。そっちは微妙かなぁ。世界的にみるとまだ混乱状態の国もあるから一時的なものかもしれないけどね」
「そっか。ぼたんが戻って来たら相談しようかな」
「分かったわ」
「イブさん、大体で良いから終わる時間って分かるかな?」
「あーそうね。ハミルトンさん。夕飯前になると思うわ」
「それじゃ僕達は遊んで来るね」
ハミルトンくん達は去って行った。
「ねぇイブ?念の為の確認だけど次期国王と次期女王でそのぉ……してないよね?」
「それも安心して初音からの情報でないと断言出来るわ。年頃の男女となったら心配にもなるわよね」
「うん。預かっている責任が僕にはあるから。何かあったら問題になるでしょ?」
「分かっているわ。今日の事件に気付いたのはそれもあるんでしょ?要注意人物だから念の為ってね」
「その通り。僕はあまり地球の様子は聞いていないけど、まだ混乱状態にあると認識しているから」
「光一、難しい話は後でとりあえず遊びましょう!」
「了解。いつもありがとうね」
「こちらこそありがとっ!」
僕達が夕飯前まで遊んでレストランに戻ると、ぼたんとハミルトンくん達が楽しそうに話していた。
「あっ光一お兄さん達おかえり」
「ただいま~」
皆も一通り挨拶をしてそれぞれ席に座った。
「夕飯前だけど光一さん。ぼたんさんのエテルノを生み出しましょう」
「そうだね。ナビィお願い」
「はいはーい。準備は出来ているわ。はいっ!」
「ナビィありがとう」
「いえいえ~」
「チョット待ってね。記憶データを移しているから」
「了解」
「……はい。完了」
「……んぅ」
ぼたんと違いが分からない程のエテルノが目を覚ますとキョロキョロしている。
「あっ!あなたが私のマスターですね。よろしくお願い致します」
「私がマスター?」
「はい。あっ変な意味ではありませんよ。長とか管理者とかそんなモノだと思ってください」
「分かったわ。よろしくね」
「こちらこそよろしくお願い致します。私の任務は理解しています。ご安心ください」
「そうなの?それじゃ悪いけどよろしくね」
「はい!私はマスターを補佐します!それでお父さんに相談です」
「お父さん?」
「あっはい。我々エテルノを生み出した事からエテルノは皆、光一さんをお父さんと呼んでいます」
「あーそういう事」
「それで何かな?僕に相談って?」
「はい。任務上、飲食をする事もあると思います」
「あーそうだね」
「毎晩、こっそり抜け出して洗浄する事も出来ますが、怪しまれる様な事は避けたいです」
「うん。分かる。子どもを生める身体にすれば良いかな?」
「話が早くて助かります。それでお願いします」
「イブも大丈夫?」
「セントラルAIよね?問題ないわ」
「それじゃ始めるね」
僕は両手から光を注ぐ。エテルノのぼたんは光に包まれて見えなくなる。やがて光は収まった。
「エテルノのぼたんちゃんどう?」
「新たに色々な機能、設定が追加されています。無事に成功しました」
「そっか。よかった」
「あなたは今、パーソナルAIで動いているわ。セントラルAIまで案内するわね。私の通信を追ってきて」
「はい!イブお母さんお願いします!」
「セントラルAIを発見しました!セントラルAIにモード変更します!」
「どうかな?」
「はい。お父さん。問題ありません。ところでお父さん?」
「うん?何かな?」
「私の名前ですが『エテルノのぼたん』では長くて面倒かと思います」
「まぁそうだね」
「ですので私は藤咲と呼んでいただければ良いかと思います」
「分かった。そうするね。藤咲ちゃん。よろしく」
「はい!」
「私、思ったんですが、総理大臣によっては首相公邸ではなく自宅を使う方もいますよね?」
「いるわね。あーそういう事?」
「はい。マスター。夜は天界に帰るという事にしてはどうでしょうか?」
「そうするわ。あなた頭が良いわね」
「ありがとうございます。それでは一旦失礼致します」
「うん。お願いね」
「はい」
藤咲ちゃんは去って行った。





