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720 吸収合併と報告

 地球:202X年7月23日

 火星:1年2月12日


 今は朝食を摂って食休み中だ。

 皆は昨日と一昨日のダンジョン攻略の疲れがあるようだ。

 皆、今にも寝そうな顔をしている。


「あのぉ、皆?眠いなら寝て来なよ」


「光一、大丈夫よ」


「いや、でもブリタニア……」


「分かったわ。光一の仕事が終わったら寝る」


「それじゃイブ、さっさと仕事を終わらせちゃおう」


「分かったわ」


「まずは簡単な火星からお願い」


「まずは水曜日の街の様子から休日の提案は、一般的に受け入れられているみたいだわ」


「そっか。それは良かった」


「そうね。その御蔭で映画やゲーム関連だけでなく本も売れているわ」


「おー!それは素晴らしい!」


「そうね。私も良かったと思うわ」


「それじゃ次は慰霊碑のアンケート結果についてお願い」


「アンケート結果は約8割が賛成。名前についても募集して、いくつかの候補からアンケートをしたら『神仏の森公園』に決まったわ。場所は広大な敷地があり、新幹線の駅の近くが良いと思って矢塩さくら駅の近くに決定したわ」


「高速道路のインターチェンジも近いんだったよね」


「その通りよ。既に天使にお願いして完成。名前は50音順とアルファベット順ね。世界中の消えた人全ての氏名を刻銘版に刻んだわ」


「これも世界各国の政府とマスコミに情報を伝えたの?」


「そう。世界中の人が来ると思って直訳で『God and Buddha Forest Park』と施設にも書いたし、世界各国のマスコミにも意味が伝わるようにしたわ」


「相変わらず仕事が早い。お疲れ様」


「ありがとう」


「日本に関しては総理と相談と言っていたけど、総理はなんて言っていた?」


「まずは行政統一シンクラシステムの件と『神仏の森公園』の件でお礼を言っていたわ。そして地方自治体への通達は国から出すから、亡くなった人はデータベースで死亡と入力をお願いと言われたから対応したわ。データベースから削除ではなく、後から確認出来るようにデータベースに死亡フラグを立てる形ね」


「アレだよね?死亡なら1。生存なら0とかそういう形だよね?」


「えぇ、そうよ。よく使われる比喩表現では無く、本来の意味でのフラグね」


「国民への現金給付は大丈夫そう?」


「もう既に始めているわ。何の問題も無くスムーズに進められていると思う。シンクラ化と人工知能の御蔭で窓口業務が効率化出来たのもあると思うわ」


「対応が早いね……。その様子だとシンクラ化も問題無く完了したのかな?」


「そうよ。何の問題も無かったわ」


「台風については?」


「まだ卵の状態ね。午後には産まれると思うわよ」


「ここは敢えて何を言ってもフラグになるから言わないよ。友好的買収はどう?」


「そうねぇ。テレビで友好的買収を宣伝したら次から次へと話が来てね。気付いた頃には大企業になってしまったわ」


「マジで?」


「マジマジ。当然、それぞれの企業で問題がある訳で……長年、赤字で今後も利益が期待出来ない企業については申し訳ないけどお断りしたわ」


「それでも大企業化する程なんだ……」


「問題がある企業の殆どが人手不足。日本国内から半数近くの人が消えたからね。まぁ中には元々ケチって人手不足だった企業もあるかもしれないけど。もしそうだとしてもそこは判断材料にしなかったわ。判断材料は技術と利益になるかの2点」


「まぁそこは大事だね。……あれ?友好的買収だよね?なして大企業化しちゃったの?」


「最初は友好的買収で考えていたんだけどね。吸収合併の方が後々、トラブルになるのを避けられるから良いかなと思ったの」


「あー子会社化だと経営状態が改善されたら独立運動が始まったりとか、色々と面倒かもしれないね」


「そういう事。まぁそこら辺は我々に任せて」


「了解。引き続きよろしくね」


「分かったわ。とりあえずは報告事項は以上かしら?まぁ漏れがあっても何の問題もないから安心して」


「オッケー。それじゃ今日の僕の仕事は終わり。皆、寝て来なよ」


「光一、了解よ。それじゃまた後でね」


 皆、それぞれ挨拶して去って行った。


「それで?総理大臣は大丈夫?」


「ふふっ『あー!早く夫に会いたいぃ!忙し過ぎるぅ!』ってよく言っているわよ」


「内閣支持率はどうなの?」


「下がっていないわね。約85パーセントを維持しているわ」


「スゲェ」


「光一さんも支持率が高いじゃない」


「いやいや、難易度に差がありすぎるって。日本でその支持率を維持するのは難しいよ」


「まぁそっか。エテルノの神に相談なんだけど良いかしら?」


「うん?なんだろう?何でも言って」


「あの総理大臣、頭が良いでしょ?それで気付いちゃったのよ。自分と同じ容姿のエテルノを生み出してもらえれば良いのではないかとね。そうすれば上手く行けば自分は仕事をしなくて済むし、それが駄目なら仕事を手伝ってもらいたいなってね」


「それは……はぁ。正直、ぼたんに関係なく、かなり前に考えた事はあるよ?日本のSFでもそういう物語があるからさ。技術的には自分の記憶データを読み取って、それを自分と同じ容姿のエテルノの記憶データとするのも可能だと思う。だけど倫理的にどうなのかなって思う。だから現時点では認められないかな」


「やっぱりそう思う?」


「うん。例えば僕のコピーを生み出してもそれって僕ではないんだよね。僕の記憶データがあれば似たような思考回路になる可能性はある。だけど全く同じとは言えないでしょ?人工知能だもん」


「そうね。光一さんは光一さんだもの。……クローン問題と似たようなものかしら」


「後は一卵性双生児かな?1つの卵から生まれた双子だけど、思考、人格は異なるでしょ?それと同じ様なものだね」


「光一さんの考えは理解したわ。明日、会いに行ってあげたら?」


「そうだね。明日は土曜日だしそうするよ。そういう事でよろしくね」


「了解よ」


「……ん?あー!忘れてた!昨日、彩花とまつりの誕生日じゃん!」


「あっ…そう言えばそうね。私もダンジョン攻略でうっかり忘れていたわ」


「今晩、バースデーパーティー無理かな?」


「任せて部下に準備させるわ!」


「悪いけどお願いね」


「我々に任せて」


 妻の誕生日思い出せて良かったぁ!1日ならギリギリセーフだよね?駄目かな?

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