704 WSJの様子とゲーム実況
202X年7月3日
特筆する事が少なかったから今日まで11日間、日付を飛ばした。
明日が日本で行われる選挙の投開票日の様だ。
非常事態だからとこれでも最短らしい。
6月29日には大阪にある映画のテーマパークのWSJに行った。
前回は政府専用機とバスを使ったけど、今回は天界から直接、現地に移動した。
貸し切りだからアトラクションに乗り放題だ。
ネズミの王国と同様に流石はイブ。
僕達の疲労を最小限にする為、休憩を提案したり、パレードを全て観たりした。
今回もパレードの時間が近くなると教えてくれて、移動も最小限になるように乗るアトラクションを調整してくれたりと助かった。
次期国王と次期女王はどのアトラクションも気に入ったみたいで、「もう1回乗る!」と言って何度も繰り返し同じアトラクションに乗ったよ。
……若返っていなければついていけなかったね。
WSJから帰ると皆、クタクタ。皆すぐにそれぞれの部屋に戻った。
僕も疲れが酷かったから風呂場で身体を洗わず、クリーン魔法を使ってキレイにして寝た。
ベッドに入ったらすぐに眠りに落ちて行ったね。
翌日は僕以外は疲れが残っているようで、僕は「今日はゆっくりと休んだ方が良いよ」と言って、朝食後に皆、部屋に戻って行った。
皆が寝ている間にイブに聞いた話によると、一般の方でも貸し切りではないけど、優先的に少し並ぶだけでアトラクションを体験出来る「王族スタジオパス」というのがあるらしい。
まぁその分、お値段がお高いらしいけどね。それで1日アトラクションに乗りまくれば、僕達とほぼ同じ体験が出来るとの事だ。
……つまり帰る頃にはクタクタで翌日は疲労でグッタリという体験が。身体を鍛えている人は余裕かもしれないけどね。
皆が疲れて1日休んだ日の翌日、政府専用機に乗ってみたいという話になった。
流石にお腹に赤ちゃんがいるメンバーはマズくない?という話をしていたら生命神さんが「大丈夫だよ~」と言ってくれた。
僕は「いや、マッハ5だよ?大丈夫?」と聞いたら「へーきへーき」と言って去って行った。
それで全員、大和王国政府専用機に乗った。僕達は慣れているけど初めて乗るメンバーは大丈夫かなと思ったら意外と楽しんでいた。
……まぁ、ジェットコースターとか乗ったばかりだからね。似たようなものかね?
そして今日は土曜日なんだけど……何故か朝食後の雑談で「全員、Type-Aを使ってエンドレスエピソード14で遊ばない?」という話になった。
ハロメンは自分の配信する際の姿……アバターを使い、自分の視点で配信をする。
僕達の場合、ゲーム内では自分自身の姿に見えるけど、配信画面ではランダムなキャラクターで参加する事になった。
ちなみに視聴者が参加出来ないようイブに別で専用サーバーを建ててもらった。
あっそうそう。言うのを忘れていたけど、ハロライブといちじにじメンバーは6月13日からイブが立ち上げた動画配信サイトを使っている。
完全にイブの管理下にある為、誹謗中傷等、精神的苦痛を受けるようなコメント、荒らしのボットは自動的に排除される。
運営さんとしてもこれまで使っていたサービスは誤BANや水着姿等、肌の露出が少しでも多いとBANや収益化取り消し処分等、規制の厳しさにうんざりしていたから大歓迎だった。
ついでに言うとこれまで使っていたサービスは、収益の30パーセントをサービス運営会社に取られていたが、イブの立ち上げたサービスは収益の10パーセントなので、その点でも喜ばれた。
あー後、コメント欄の悪質なユーザーを削除する手間から解放されたのも大変、喜ばれたね!
僕はD-SystemのType-Aを装着してゲームを起動する。
『ログインが完了しました』
真っ黒だった視界が綺麗な景色に変わった。
「光一、こっちこっち」
「うん?さやっ…ましろ?」
「あー光一さん、大丈夫よ。本名で呼んでも自動的に芸名に変わる仕様になっているから。そうじゃないと戦闘時等の緊張状態にある中でうっかり本名を喋ってしまうでしょ?」
「あっそうなんだ。イブありがとう」
「光一さん、良いのよ。あっそれからこれで全員揃ったから」
「ゲッ!僕が一番最後?そりゃ申し訳ない」
「ふふっ、皆、楽しみで早めにログインしただけだから気にしなくて良いと思うわよ?」
「光一、イブの言う通りよ。皆でゲームをするなんて楽しみじゃない。だから気にしないで」
「ブリタニアありがとう。時間通りに来たら全員いたから驚いたよ」
「それじゃ皆、そろそろ配信を始めよう?」
「まつりさん、了解しました」
「光一さんの配信は私が管理するから大丈夫よ」
「僕も配信をするとか緊張するんだけどなぁ」
「まぁまぁ光一お兄さん、いずれにせよ配信画面に映るんだから変わらないよ」
「ハミルトンくんの言う通りか。それじゃ5秒後に配信開始ね。5,4,3,2,1……」
「はい!どうも~こんまつりー!皆、元気かな?夏野祭だよ。今日は沢山のゲストがいるんだ!配信者の紹介は良いよね?あっ概要欄にもあるから2窓、3窓……いやいやもっと!という人は概要欄のリンクからそれぞれの配信に飛んでね。それじゃまずは光一さんからどうぞ~!」
「うぇっ!?僕?まぁそっか。皆さん、初めまして。大和王国国王の小鳥遊光一だよ。よろしくね~。……うん?本物の国王だよ?『国王陛下、仕事は?』って?まぁこれも仕事みたいなものだよ。それに優秀な部下がいるから大丈夫。というかね。僕、この世界には休暇で来ているんだけどさ。元社畜SEだからす~ぐ仕事をしちゃうんだよね。おっとゴメンゴメン、コメント欄呼んでたわ。それじゃ次はブリタニア」
「異世界のリーベ王国という国出身で第一王妃のブリタニアよ。よろしくね。それじゃ次はシャーロット」
と僕達はこんな感じで自己紹介をして行った。
「光一さん、『国王陛下イケメン過ぎる!』ってコメントがあるけど、感想は?」
「え?僕のアバターってそうなの?ランダムで選ばれたアバターを使っているんだけど。感想と言われても困るよにぇ?ともり」
「そうだにぇ……。うん?『それじゃ本当はブサイクなの?』って?う~ん。どちらでもないよ。私達の夫はどこにでもいるごく普通のお兄さんって感じだにぇ」
「いやまぁそうなんだけどさ。改めてそう言われるとなんだかなぁ~」
「まぁでもね。私の命を文字通り命懸けで助けてくれるような、とっても紳士で優しい素敵な夫だよ」
「いやぁ~そう言われると照れるねぇ~。まぁ電車に轢かれて死にかけたけど、命懸けでともりの命を救って良かったって今でも思っているよ。……おぅ?『電車に轢かれて生還するとかマジ凄い』って?いや、死にかけたけどね。異世界で鍛えたステータスが無ければ今頃、僕は亡くなっていただろうね~っとそろそろゲームを始めよう」
「そうだね。光一さん。それじゃ行こうか!まずはチュートリアルだけどね」
そうして僕達はゲーム実況配信を進めて行った。





