702 結婚式が延期
202X年6月22日
「う~ん」
「光一さん、どうかした?」
「こうやって世界地図を見るとどうしようと思ってね。あー僕達の子どもの国の話ね」
「フフッ。北アメリカ大陸の様に地図に線を引いて国境を決めたら?」
「まぁね。それも考えてはいるよ。それにしてもリーベ王国とヒンメル王国って思ったよりも大きいね」
「そうね。光一、私も驚いているわ。まぁ私の祖国の場合はその殆どが魔物の領域だったんだけどね。ヒンメル王国は凄いわね」
「ありがとうブリタニア。多分、私達の祖先が頑張ったんだと思うわ」
「私もお姉様と同じ事を言おうとしたところよ。今のエルフでは駄目ね」
「……常に最悪の事態を考える国王の職業病でゴメンね。懸念を言っても良い?」
「ヒンメル王国に関する事?」
「あっいや、エリアナ違うんだ。あーヒンメル王国も関連してくるかな?いやほら、兄弟姉妹で国の大きさが違うとモメるかなと思ってね。国の大きさを巡って戦争とか勘弁してほしい」
「光一、第一王妃として言うわ。そこは教育すれば良いでしょ?それでももし光一が懸念する事態になったら、その時は叱りに行きましょう」
「ブリタニア、そうだね。皆もよろしくね」
「まぁまぁ光一。今、私達の子どもの国について考えても仕方ないわ。気が早いわよ」
「そうですよ?光一さん、ブリタニアさんの言う通り気が早いです。まだ妻が何人増えるのかも分からないんですから。妻が100人出来るかな~♪」
「ぎゃぁ~!彩花はそうやって時々、悪魔みたいな事を言う!も、もう増えない!……あ、あぁヤバい。頭痛がしてきた」
「光一さん、どんだけ嫌なの?」
「か、回復魔法。……はぁ。危なかった。目眩までしてきたからね。イブ、もうこれ以上は無理だよ。歴史も苦手だから知らないけど、徳川家でさえこんな大人数の妻はいなかったと思うよ!側室を含めてもね!」
「光一さんは神様だからそんな細かい事は関係ないと思うわよ?」
「イブ!関係ある!僕もね。神になってもそこら辺は普通の人と変わらないからね!」
「まぁ良いわ」
「そう。そんな事はどうでも良いんだよ。今、最重要なのは直近の結婚式をどうするかでしょ?」
「あー。光一さん。その事なんだけどね……。結論を言うと全員延期なんだ」
「あっもしかして火星の件や地球の破壊、同盟関係破棄等で僕のイメージが悪化したのかな?……うん。気持ちは分かる。仕方ないと思うから気を使わなくても良いよ」
「光一さん違うよ。私達の親はそちら側の人ではないよ。一度、ちゃんと会って話したから光一さんの人柄は理解しているよ。光一さん、私達の親がそちら側の人だと思われるのは……まつりとしては残念かな」
「そうなの?いや、ほら殆どの報道機関が僕を悪く言い、今回、地球を混乱状態にした。そして更に同盟関係の破棄。客観的にみて僕のイメージは悪くなると思うの。特に唯と千早のお父さんには今思うと失礼な態度をとってしまったな。申し訳ないなと思うし」
「まつりさん、それから皆。私が思うに光一さんなりの心の予防線なのよ。精神的ダメージを最小限に抑える為のね。だから理由を説明してあげて」
「イブさん、まつりは理解したよ。光一さん。理由は光一さんではなく日本の混乱状態にあるの。今後、日本がどうなるのかとか不安があると言う感じかな?申し訳ないけど気持ちがモヤモヤした状態で結婚式をしたくない。落ち着いた頃に気がかり無くスッキリとした気分で楽しく結婚式をしたい。そういう思いによる延期なの。だから安心して」
「そうなの?」
「うん。私達の親は私達が配信活動をしているのもあって、ちゃんと大和王国の動画を観ているよ。そして大和王国側の主張を理解している。唯と千早のお父さんとしても日本側に問題があって、光一さんがそういう決断をした事について国王として国の為に仕方ない事だと理解しているよ。それに仕事は仕事だし。それに光一さん。光一さんは自分の命を賭けてまで他人の命を救う素晴らしい人だと私達の親は知っている。だからそんな簡単にイメージが悪化するなんて事はあり得ないよ」
「そっか。うん。ありがとう。悲しい思いをさせてしまってゴメンね」
「良いよ。さっきも言ったけどまつりは理解したから。そうだよね。いきなり全員が延期なんて言ったら不安にもなるよね」
「光一さん、大切な事を忘れていないかしら?」
「まつり、改めてありがとう。イブ何かな?」
「時空神様は言っていたでしょ?『私は「全く罪がないまともな人々」と申しました。火星神様に関する件以外にも、天界の法的に問題がある人は転移の対象外にしました。具体的に申しますと地獄行き確定の人ですね。その為、しばらくは地球は混乱状態になると思いますが、長期的に考えると世界的に良い結果をもたらすと思います。対象外にした人の全てが火星神様に対する罪……という事ではありませんので、落ち込まないでくださいね』とね。覚えている?」
「あーうん。言っていたね」
「光一さんは地球を混乱状態にした事を悩んでいるのかもしれないけど、光一さんの独断では無く時空神様の判断でもある。しばらくは地球が混乱状態に陥るのを分かった上で時空神様は判断なされた。それに『対象外にした人の全てが火星神様に対する罪ではない』とおっしゃっていたでしょ?落ち込まないでねと言われたのに落ち込んでどうするのよ」
「うん。そうだね。イブもありがとう。はぁ……だけど僕の両親に説明するのが億劫だわ」
「私が書いても良いけど荒れたら援護するわ。とりあえず自分で連絡してみて」
「分かった。荒れたらよろしくね」
「了解よ」
光一「結婚式だけど延期する事になったよ。理由は日本の混乱状態にある。妻の親御さんとしては、今後、日本がどうなるのかとか不安があると言う感じで、モヤモヤした気持ちで結婚式をしたくない。落ち着いた頃に気がかり無くスッキリとした気分で楽しく結婚式をしたい。そういう思いにより延期してほしいとの事だよ。僕に失望したとかそういうものでは一切ないから安心して」
弟「りょーかい。まぁ今はそんな状態ではないわな。日にちが決まったらまた教えて」
母「日本の混乱状態は日本の政治家に問題があるのは理解しているけど、どうにか出来ない?」
光一「それは内政干渉になるから出来ない。僕も内政干渉になるけど非常事態を理由に最低限、日本を支援しようとした。だけど、今は存在しない内閣の問題、報道の問題もあり、国民の代表である政治家や報道機関の態度から同盟関係は破綻していると判断せざるを得なかった。これは外交の問題だから仕方ないんだ。残念だけど日本の混乱状態は日本国民がどうにかするしかない」
母「そっか」
光一「この混乱状態についても僕の独断ではないから。時空神さんの判断でもある。時空神さんは『しばらくは地球は混乱状態になると思いますが、長期的に考えると世界的に良い結果をもたらすと思います』と言っていたから理解してもらえると助かる」
母「分かった。結婚式の延期についても理解したから、また何かあったら連絡して」
光一「うん。よろしくね」
父「理解した。仕事中だからこれだけ言っておく。光一も無理はしないように」
光一「仕事中にも関わらずありがとう。了解」
「光一さん大丈夫だったわね」
「イブもありがとう」
「良いのよ」





