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700 同盟破棄について次期王のコメント

 202X年6月21日


「ナビィただいま~」


「ナビィお疲れ様」


「ナビィさん、対応ありがとう」


「良いの、良いの。ナビィは光一さんの天使だからね」


「それじゃ皆、昼食にしよう」


 僕達は住居用プライベートエリアのレストランに移動して食事を摂った。

 今は食休み中だ。


「光一さん、まつりから報告ね。運営さんと連絡がついたよ。今は世界的に混乱状態にあるけど、だからこそ配信を通して笑顔にさせようという事になった。もちろん配信する気分になれない子は無理にしなくても良いという事でね。全員が無事である事を含め運営さん側から発表してくれるみたい。まつりはSNSで投稿する予定だけどね」


「了解。報告ありがとうね。僕からも無理はしないでね。次期国王と次期女王の皆もゴメンね。あまり見本にならない見苦しい場面を見せてしまったね」


「光一お兄さん、僕は良い見本だと思うよ。例え同盟国であっても舐めた真似をされたり、許容できない事をされたら同盟関係を解消したり制裁をする。これは外交において当然の事だと思うし、同盟関係を解消されたら困るのなら尚更、相手を舐めたり喧嘩を売るような事はせずに友好関係を築く努力をすべきだという良い見本だと思う」


「光一さん。僕も同感だよ。僕の国は王国だし今後も僕としてはそうありたいと思っている。しかし日本という国は民主主義国家であり、国民に選ばれた人達が国家運営をする。その選ばれた人達が同盟国の国王を侮辱した。そしてペンは剣よりも強しだったよね?多くの報道機関が『選ばれた人達』と同様の事をした。民主主義国家だからこそ『そういう事であれば同盟関係は崩壊しているね。さようなら』となるよね。……いくら国家公務員が友好関係を築こうと努力してもね。そうだよね?光一さん」


「うん。アーロルフくん、僕はそう判断した。国家公務員が頑張っているのは分かるけど、民主主義国家だからね」


「王国でも似たような事が言えるかな?いくら国家公務員が友好関係を築こうと頑張っていても、王族や大臣が相手国のトップを侮辱したり敵対行為をしたりすれば簡単に友好関係や同盟関係は崩壊するよね。まぁ大臣ならまだ国王が謝罪すれば許してもらえるかもしれないけど。だとしてもあってはならない事だと僕は思う」


「そうだね。アーロルフくん、僕もそう思う。まぁ1つ擁護するとしたら異世界や火星と違って、この世界の地球は神が地上に降りてくる事が少ないという文化の違いと言うかそういうモノがあるかな。だから様々な宗教がある。宗教の違いを理由に戦争をしたりする程にね。だから地上の人々が混乱するのも分からなくもないんだ。それは簡単に予想できる事であり、混乱が続いているのに放置していた地球の神々にも責任があると僕は思うよ。火星を異世界の地球化を計画した地球の神々にね。神を信じていない人々や別の神を信じている人々にいきなり『火星神になったからよろしくね』はそりゃ『フザケているの?』『我々は認めない!』ってなるよ。一番、悪いのはそうなる事を分かっていて放置して、笑ってみていた性格の悪い神々だと僕は考える。まぁそれと同盟国への態度の話は別問題だけどね」


「光一さん、私も見本にならないどころか大変、勉強になりました。光一さん、日本は今後どうなると思いますか?」


「パウラさん。それね……正直、僕には分からない。というのも国会議員が壊滅状態にある。選挙をするにしても立候補者を用意し、選挙準備をしなければいけない。それだけでなく政治的空白をどうするのかという問題もある。今いる国会議員で組閣するのもどうなのかという問題もあるんだよね。政治的空白は大和王国からエテルノを派遣し大臣にして一時的に対応するという事も考えたけど、同盟関係を破棄したから止めた。日本は今、前代未聞の状態にあるからどうなるか全く予想出来ないね」


「やはりそうですよね」


「イブ、アメリカ合衆国の連邦政府……というか副大統領の反応はどう?」


「理由と共に日本は詰んだという話を聞いたら笑うだけ笑った後に頭を抱えていたわね。ちなみに連邦政府は大統領以外は無事。議会側も何人か連絡がつかない程度だから機能に全く問題ないわ。あーインターネットの件は感謝してくれたわね」


「そっか。それなら良かった。まぁ酷すぎて笑いたくもなるし頭を抱える気持ちも分かるわ」


「光一さん、今日の仕事はここら辺で終わりにしましょう?後は我々に任せて休んで」


「いや、僕は元気だよ?まぁ…うん。後はイブ達に任せるけど。それじゃ午後はダンジョン攻略でもしようか」


「「「「「はぁ……」」」」」


「イブもだけど何で妻全員、ため息をつくの?…え?僕、変な事言った?」


「光一!それこそあまり見本にならない見苦しい場面よ!休むって意味分かる?」


「うん、ブリタニア。だから僕は元気だから大丈夫だって言ったのね」


「あのねぇ光一?あなたはいい加減に休むという事を覚えなさい。疲れたら休むのではなくある程度の仕事をしたら休むの!」


「う、うん…?」


「光一、あなたはよくリーベ王国の城に遊びに行ってくれるけど、私のお父様が働いている事は殆どないでしょ?」


「う~んと僕と会ってお喋りするのも仕事では?」


「まぁそうだけど。光一が来る前後の話よ。来る前も来た後も別に働いていないから対応出来ているんだからね!」


「そうなの?僕が来るって異世界のイブが連絡しているからいつも仕事を中断して会議室にいるんだと思っていたけど」


「会議室にいるのはそうだけど働いていないから対応出来ているの!ね?ハミルトン?」


「光一お兄さん、そうだよ。確かに例の大事件の時は働いていたからお父様は外の様子を知らなかったけど、光一お兄さんがゴミ掃除して優秀な部下を派遣してくれたでしょ?だから殆どの仕事は部下に任せる事が出来るようになったんだよ。光一お兄さん。確かに国王や神、自ら対応する必要がある仕事もあると思うけど、そうでないモノは部下を信頼して任せるのも大切だよ」


「あーうん。そうだね」


「光一さん。今日は十分に働いていたから休む事を私は提案しているの。ダンジョン攻略もある意味で仕事だし、遊びだとしても体力を使うでしょ?今後しばらくは忙しくなる可能性があるから、体力を温存しておいてほしいと私は思っているの。寝れば指輪の効果で回復するとかそういう問題ではないの」


「う~ん。しかし休めと言われても眠くないしなぁ」


「あ、光一お兄さん。僕達はナビィさんにオモチャをもらったからそれで遊んでいるね。皆、行こ~!」


 次期国王と次期女王は返事をするといなくなった。


「あれ?もしかして気を使われたかな?」


「それもあると思うけど単純に遊びに行ったんだと思うわよ」


「皆、いつの間に仲良くなったんだろ?まぁ良いことだけどナビィ、オモチャって何?」


「……業務用IT機器よ」


「ねぇイブ?」


「何かしら?」


「あの子達は大丈夫?次期国王と次期女王だよね?エンジニアの道に進まれたら僕、親御さんに怒られるんだけど」


「さ、さぁ?大丈夫じゃないかしら?」


「唯と千早、伝書鳩にして申し訳ないんだけど、お父さんにチャットで伝えてもらえないかな?」


「光一さん大丈夫よ。何かしら?」


「僕も大丈夫です」


「えっとね。『先程は失礼致しました。官僚の皆様が頑張っておられるのは理解しております。しかしながら日本は民主主義国家ですので民意を尊重致します。お役に立てずに申し訳ありません』と言っていたと伝えてもらえると助かる」


「分かったわ。私は必要ないと思うけど一応、伝えておくね」


「僕も同じく伝えておきます」


「それじゃ光一、遊びましょ!」


「ねぇイブ?これも体力を使うと思うんだけど良いの?」


「心は癒やされるでしょ?それに家族サービスは大切よ」


「なによ!不満でもあるの?」


「ブリタニア、ないよ。イブに良いのか確認しただけだよ」


「それじゃ行くわよ!」


「僕、ブリタニアの子どもが学校の女の子を襲わないか心配だなぁ」


「あーそれは私も思うわ」


「やっぱり紗也華も思う?」


「光一さん、私も同感です」


「おー!彩花も?だよね~」


「なによ!あんた達!失礼ね!襲うわけな……だ、大丈夫よ。仮に襲っても」


「はいぃ?何で大丈夫なの?全く大丈夫じゃないよ?」


「ハミルトンの時の様にお金の力で……」


「はい!アウトー!父親としてそれは認めません!僕と同感の妻は挙手!……はい。ブリタニアを除き全会一致で可決です!」


「そ、それじゃ襲わないように対策するしかないわね!」


「ブリタニア~。先にそっちを言おうね?お金の力で隠蔽はバレた時の社会的ダメージ大きいからね!国王解任騒動になるよ!」


「じ、冗談に決まっているじゃない。い、嫌ね」


「ぜったいに!冗談じゃなかった!……ほら。皆も頷いている」


「わ、分かったわよ。ゴメンナサイ!ほらっ!早く行くわよ!」


 そうして僕達はワイワイと騒ぎながら遊んだ。

 もちろん。そういうのが苦手な子は無理しないで良いよと言って別れたよ。

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