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693 神の任命と罪無き人の避難

 202X年6月21日


「イブ、避難が完了したら教えて」


「了解よ」


「ふむ、それで?2人はどうする?火星の神になる?」


「わ、私は火星の神になります!よろしくお願い致します!」


「ちょっ!?正義の女神ちゃん!?」


「平和の女神とか嫌かな?」


「良いです!最高です!ありがとうございます!それでは失礼致します!」


「それで?法務神さんはどうする?」


「えぇい!わ、分かったわ!何卒、何卒よろしくお願い致します!」


「知性の女神とかどう?嫌かな?」


「良いです!知性なんて最高です!ありがとうございます!頑張ります!」


「うん。よろしくね」


「はい!こちらこそよろしくお願い致します!失礼します!」


 おっ!また誰か現れた。美しい女性だ。


「私は時空神です。どうかお許しいただく事は出来ませんか?」


「残念ながら無理。あなたは邪神?それともまともな神?」


「自分ではまともな神だと思っております。貴方様のお怒りはごもっともです」


「まともな神なら何故、僕に色々と押し付けて、いたずらに地獄行きの人を増やす事を許容したの?」


「私も先程、天界で異常が発生している事に気付くまで、知らなかったんです。えぇ、分かっています。知らなかったで済む話ではないと。私もこれでも怒っているんですよ?おい、そこのお前!外交担当の神だったか?お前達のせいで地獄行きになる人が多発したのに何を笑って観ていたんだ?あぁ?」


「す、すみません」


「火星の地球化計画を知っているのはどの神だ?何故、私に知らせなかった?」


「あのですね……多すぎてどの神か言えません。知らせなかったのは…必要ないと判断されたからです」


「創造神様の次に古株の時空神である私に知らせる必要がないだと?ふざけるのも大概にしろ!発案者は誰だ?」


「そ、創造神様です」


「はあぁ…貴方様が地球の破壊を決断した理由が分かりました。もう良いです」


「確認だけど、地球を破壊すれば地球側の神々は消えるのかな?」


「分かりやすく言いますと地球側のサーバーが破壊されますので、その中にいる神々は破壊されます」


「とても分かりやすい説明ありがとう」


「ですが。1つお願いがあります。全く罪がないまともな人々は火星に移住させてください。一時的なもので構いません。地球を破壊後にまともな創造神を生み出し、地球を創ってください。転移は私が時空神として責任を持って行います」


「そうしてもらえると助かるよ。出来れば全く人がいないアメリカ大陸が良いと思う」


「もちろんです。私もその方が管理が楽なので」


「イブ、要人の避難状況はどう?」


「光一さん、全員の避難が完了しているわ」


「ま、待ってください!ぼ、僕は生まれたばかりで大した権限もないので、何も出来なかっただけなんです!笑って観ていたり、騙すような真似をしたり大変申し訳ありませんでした。でも僕は下っ端中の下っ端なんです!ご理解いただけませんか?」


「ふぅ~ん?今後は真面目に働く気……ある?」


「あります!権限さえあればちゃんと働きます!何かあれば時空神さんにご報告やご相談をさせていただきます!」


「はぁ…それじゃ後で火星の外交担当の神に任命するよ」


「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」


「時空神さん、まだ火星への移住はしていない認識で大丈夫?」


「はい。まだしておりません」


「ありがとう。混乱状態に陥るだろうけど事前に説明しようと思う。時空神さんどう思う?」


「通常であれば事前説明は重要だと私も思います。しかし貴方様がおっしゃる様に混乱状態に陥ると考えられます。それにより罪のない人が犠牲になる恐れがあります。火星へ全く罪のない人を避難後に説明という形にしていただけませんか?」


「うん。そうだね。そうするよ。いきなり転移された人達は説明されないと混乱すると思うから」


「はい。おっしゃる通りです。地球に残る人達への説明は不要と考えます。無駄ですから」


「確かにそうだね。了解。それじゃ転移をお願い出来る?純粋な疑問なんだけど時空神さんは全く罪がないとかって分かるの?」


「今、行いますね。はい。何しろ古株ですから。可能ですよ。私も反省している所なんです。ボットを使いもっとよく天界や地上に異常がないか監視しておくべきだったと。プライベートなエリアですから。他の神のプライベートエリアは公開されていても、あまり見聞きしないようにしていたんです。その結果がこれですから反省しています」


「あーまぁね。でも地球に邪神が多いのは時空神さんのせいではないから。反省は大事だけどあまり気にしなくて良いと思うよ。最近の日本も治安が悪いんだけどさ。僕は今、神不信になっているからイラス連邦のクーデター事件も、邪神が関わっていたりしそうだなって考えちゃうよね。終わった事だから調査を求めたりしないけどさ。前回、僕が巻き込まれた事件だって邪神ギルドの様なものがあったと聞いているし、地球は一回お掃除した方が良いよ」


「そうですね。……あっ転移が終わりました」


「対応ありがとうね」


「いえ、私を火星の時空神に任命していただけますか?」


「うん。火星の時空神に任命するよ。よろしくね」


「こちらこそよろしくお願い致します」


「他にまともな神に心当たりがあったりする?」


「……3人程いますね。私と仲が良いんです。呼んできます」


「お願いね」


「……連れて参りました」


「はやっ!」


「私は恋愛神です」


「私は酒の女神です」


「私は戦の女神です」


「それじゃ酒の女神さんは火星でも酒の女神としてよろしくね」


「はい!美味しいお酒造りに貢献しますよ~!」


「恋愛神さんは悪いけど既にいるから美の女神でどうかな?」


「良いです!最高です!よろしくお願い致します!」


「うん。よろしくね!戦の女神さんは……破壊神さんでどうかな?」


「良いんですか?承知しました。よろしくお願い致します」


「それでは失礼しますね~!」


「私も失礼致します!」


「同じく失礼致します」


「時空神さん、どうやったら地球を破壊出来る?」


「簡単ですよ。地球の地上に鎌を振り下ろすだけです。他の神々は妨害しないと思いますよ?妨害した所で破壊神の様に鎌にやられるだけですからね」


「おー!了解。ありがとう。それじゃイブと時空神さんは避難して」


「光一さん、私は光一さんを護衛するわ」


「分かった。お願いね」


「それでは私は一旦、失礼致します」


「時空神さんもありがとう。それじゃ君は火星の外交担当の神に任命するからよろしくね」


「本当に心の底からありがとうございます!」


「それじゃイブ、地上に行こうか」


「了解よ」


 僕達は日本の大和王国大使館前に来た。


「さっさとやっちゃうね。…えいっ!」


(ガッコーン……ガタガタガタガタ)


 お、おぉ?地面が揺れ始めた。


「イブ、天界の住居用プライベートエリアに行こう」


「そうね」


 僕達は天界の住居用プライベートエリアに来た。


「光一!お帰り!様子は映像で観ていたわ!」


「ブリタニア、ただいま。皆もただいま~」


 皆、お帰りと挨拶してくれた。


「光一さん、偵察衛星の映像に切り替えるわね」


「うん。お願いね」


 映像が切り替わると地球が発光していた。そして段々と潰れて行き圧壊。

 ブラックホールが現れ人工衛星が吸い込まれて行き映像が途切れた。


「さて皆、それじゃ業務用プライベートエリアに行こう」


 皆が頷いたり返事をしたのを確認して僕達は業務用プライベートエリアへと移動した。

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