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689 教育方針とイラス連邦のその後

 202X年6月21日


 19日と20日は土日でハロメンはいつも通りに時間帯を分散して配信をしていた。

 次期国王と次期女王も含め皆、それを観たりお喋りしたりして、まったりと過ごした。

 うん。D-Systemで1日寝たとは言え、やはりまだ皆、疲れが残っている様で土日は休んだ。


 昨夜は紗也華と一緒に寝た。遊んだりお喋りをした。

 今は起きて2人で着替えが終わった所だ。


「あー。紗也華、ちょっと良いかな?良ければ座ってもらえる?」


「光一、なに?どうかした?」


「寝る前に怒らせたりしたくなくて言えなかったんだけど良い?」


「良いけど……怒るような内容なの?」


「子どもの教育方針についてだから、場合によっては意見の相違で怒らせちゃうかなってね」


「あー。そういう事?私は光一の考えを尊重するから平気よ」


「ありがとう。まず、地球と異世界の大和王国の次期国王にする件、どう思う?プレッシャーかな?」


「う~ん。あまり気にしていないわ。気にしても仕方ないし、元々、どこかの国の国王にする予定だったからね。それに未来の夢の話もあるからあまり心配はしていないわよ」


「そっか。僕個人としてはあまりスパルタ教育はしたくない。教育という名の元で暴力行為をしたりね。もちろん、甘やかすのは違うとは思っている。叱るべき時はそうすべきだとね。だけど何が悪いのかとか理論的に叱らないと子どもも困惑すると思う。頭にくる事もあるかもしれない。だけど、出来るだけ冷静に理論的に教育して行った方が良いのかな?というのが僕の考え」


「そうね。光一の考えは理解したし尊重するわ。例えばこういう事よね?『いけません!』だけでは何がいけないのか分からないから、『これこれこういう理由でこういうことをしたらいけないわ』とかかな?大丈夫よ。安心して。私も光一と同じ考えだったから」


「そっか。ありがとう。残念というか申し訳ないというか、子どもは沢山いるけど僕1人だからさ。どうしても僕はあまりサポートを出来ないからね。負担をかけてしまうけどよろしくね」


「分かっているわよ。気にしないで。光一は国王なんだから仕事もあって仕方ないわ。それにエテルノもいるから平気よ」


「うん。だけどさ。子どもに寂しい思いをさせないかだけは心配かなぁ。パパ嫌いって言われたらショックで寝込む自信があるわ」


「アハハ、どんな自信よ。まぁ気持ちは分かるけどね。寝込む時間があるのなら子どもの相手をしてあげて。それに大丈夫でしょ?光一の場合は家で仕事をするタイプだし、基本的に仕事は部下に任せるから大丈夫だと思うわよ?」


「そうかなぁ?あーそれからね。男の僕にはどうしても分からないけど、出産って大変でしょ?『こんなの2度と嫌だ!』と思ったら無理して3人目や4人目を出産しなくて良いからね」


「う~ん。私はあまりそこについては心配していないわよ。地球だとそうなるかもしれないけど、異世界なら生命神さんのお蔭で大丈夫だと思うわ。光一も安心して。大丈夫よ。何とかなるわ」


「女の子は強いね」


「ふっふ~ん。そうでしょ?……パパの話はお終いかな?私はお腹ペコペコよ?」


「ありがとう。待たせてしまってゴメンね。それじゃ行こうか」


「ふふっ良いの。行きましょう!」


 僕達はイブと合流して1階のレストランに来た。


「2人とも、おはよ~。遅かったわね。寝坊?」


「皆、おはよう!待たせてゴメンね。ブリタニア、子どもについてお話してたら遅くなった」


「みんな~おはよ~!そうなのよ。子どもに暴力とかスパルタ教育とかしないでね。叱る時は何が悪いのか理論的に話してねってお願いされたり、そんな感じよ。詳細は後でチャットに書くわね」


「あー。そういう事ね。了解よ。まぁ私も光一の考えは分かるわ」


 そうして僕達は朝食を摂りながら会話を楽しんだ。

 僕は今日もホットケーキとアイスティーのセット。

 食休みの雑談で紗也華が僕の考えを妻にチャットで共有すると皆、理解してくれたようだ。

 でも、怒らせたら怖い妻が何人かいるんだよなぁ。大丈夫かなぁ?と思うけどその時になったら考えよう。


「イブ、今日は予定があったりする?」


「いえ、時にないわ」


「それじゃ仕事をしますかな。イブは『またこいつ仕事をするのか?』と思うかもしれないけど、火星神になったし従属国も出来たから遊んでばかりもいられないでしょ?」


「まぁ正直、一瞬思ったけどその指摘を考えていつもみたいに言わなかったのよ。どこから始める?」


「まずはイラス連邦の状況について教えて」


「まずはイラス連邦の議会に大和王国の席を用意してもらったわ。そして次の大統領選挙は無しにしてもらった」


「特に問題無かった?」


「ちゃんと理由を説明したから大丈夫。特に問題ないわ」


「レイラさんとライアンさんは結婚したのかな?」


「結婚したわ。2人共あまり派手なのは好まないからと、身内だけで結婚式をしたみたいね。報道や国民の様子をみている感じだと特にこれも問題ないわね」


「それは良かった。クラウド関連については?」


「まずは借金の返済をした。それから予定通りに一晩でシステム構築をして移行を完了させたわ。システム利用現場からはかなり評価が高いわよ。まぁ当然ね。私、自ら考えて構築したシステムなんだもの。ディスプレイ型シンクライアント端末は高画質だし、場所を取らない。更に人工知能があまりにも優秀だからちゃんと利用してもらえている。OSのGUIも気に入ってもらえて、サクサク快適に動くから評価が高いのよ」


「良いね。イブありがとう。お疲れ様」


「私も役に立てて気分が良いわ。それから大和王国からIT担当大臣を派遣した。名前は水樹みずきにしたわ」


「うん。良い名前だと思う。了解した。家の無料提供はどうかな?」


「結論を言うとそれも完了。IT化が進んでいる国だから楽だったわ。国王代理に全ての街で空間投影をしてアナウンスをしたの。そして役所で住居の希望を聞く等の手続きをして、天使と連携して進めて行ったわ。もちろんオール電化ね。電気と水道料金含め詳しく国王代理が説明をしたから特に問題無く完了よ」


「発電や水資源の状況は?」


「大和王国側に発電所を建設し稼働、イラス連邦側の発電所は全て停止してもらったわ。非常時に備えいくつかは残してそれ以外は解体しても良いと確認したから、解体も天使にお願いをして対応したの。水資源についても問題はないわ。イラス連邦近くの大和王国に、資源エネルギーの状況を管理する為に資源エネルギー庁を設置したの。それで光一さん、面倒だから地球の各大和王国の領土に名前を付けてもらえないかしら?」


「僕、ネーミングセンスないんだよなぁ。単純に太平洋地方、フィリピン地方、アラビア地方じゃ駄目ですかね?」


「分かりやすくて良いと思うわ。それじゃアラビア地方資源エネルギー庁という感じね。24時間365日体制で監視させているから停電や水不足に陥る事はないと断言するわ」


「海底トンネルが何らかの原因で損傷し、電線が切れる可能性は?」


「それはナビィの管轄ね。それはあり得ないと断言するわ。何故なら結界魔法等を使い対策を講じたからあり得ない。海底トンネルの仕様として、トンネル内を壁で区切ってあるの。水道管や電線、光ケーブルといったインフラ用と交通用。インフラ用には権限レベル5以上ないと侵入できないから、ネズミどころかハエですら侵入は出来ないわ。火災対策等もちゃんとしてあるから大丈夫」


「流石は天使。マジ天使だわ」


「そうでしょ?交通用は将来的な事を考えて新幹線の線路が4本設置できる幅にしてあるわ。今は貨物用で2本設置してある状況ね。こちらも色々と対策を講じてあるから大丈夫よ」


「ありがとう。トンネル崩落とか火災とか怖いからね」


「うん。そういう事ね」


 やっぱり天使の方が僕よりもチートだと思うな。

 それを言うと五十歩百歩だと言われるから言わないけどね。

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