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67 元フォルター帝国の役所等の設置と電話の開通

 1年6月1日


「エイドちゃん、リーベ王国の大使館から我が国の王城まで電話線を引っ張って来て、リーベ王国の王城と電話を繋ぐことは出来る?」


「はい、簡単に出来ますよ。経由地で盗聴される心配もありません。マスターが2日目の国際会議で言っていた件と同じです」


「なんだっけ?」


「『例えば『1』を押すと我が国に繋がり私あるいは私が不在の際は部下が電話に出ます。『2』を押すとリーベ王国さんと、『3』を押すとグラウベ聖国さんと繋がるというものです』という話です。電話線を王城まで延長して電話機を交換すれば可能になります」


「その話ね。思い出したわ。早速、リーベ王国と電話が出来るように対応してもらえる?話を早くするために私も付いて行くわ」


「了解しました!」


 リーベ王国の大使館と我が国の城までの電話線の引き込みと、リーベ王国のお城の電話機の設置と使い方の説明が完了した。

 これでいつでも母国と電話出来る体制になったわ。

 ……というかリーベ王国のお城に電話機を設置する際に会議させてもらえば良かった気がする。

 まぁいつでも電話出来るようになったから良しとしよう。私も疲れているな。思考が固くなっている。


 早速、電話すべきか……いや、先に元フォルター帝国の対応が先だわ。


「エイドちゃん、建物は全て完成した?」


「はい、完成しました。エテルノも準備出来ています」


「それじゃ設置しに行こう」


「はい」


 貴族の館はやはり眺めが良い海沿いが多かったようだ。海沿いと言っても断崖絶壁の上ね。

 もちろんこの首都に浜辺や港もあるが……というか元フォルター帝国の王城はどうしようね?

 先入観だけど悪趣味そうで使いたくないんだけど。それは今度来た時に見よう。今日はそれどころではないから。


 インベントリから5,000人のエテルノを出して、現地住民への説明等をお願いした。

 その間に建物を設置する。



 あっという間に設置が完了した。魔法って便利ね。元々あった屋敷はインベントリにしまった。

 何か使えるかもしれないから。最悪、材料として。


 役所を設置したので窓口にエテルノを配置し現地住民が困っていること等の相談を始めた。

 希望者が多数いるので上の階も使って対応させた。


「王妃様。後は我々で対応可能です。相談内容は要約してデータベースにアップロードします。最後に代官を指名していただけないでしょうか?領地の運営上、必要になると思われますので」


「分かったわ。あなたで良い?」


「はい。お任せください」


「あなた名前は?」


「名前はまだありません」


「そう。それならアポフィライトと名付けます。国王の代理としてアポフィライトを代官として任命します」


「はい!ありがとうございます!職務を全うします」


「うん、お願いね。……そうね。私はデータベースにアクセス出来ないから。エイドちゃんもう1人、エテルノが必要なんだけど」


「分かりました!ハイッ!」


 スゴイ。一瞬で生まれた。


「あなたの名前はアクアオーラです。私の側近として働いてくれると嬉しいわ」


「分かりました。私はアクアオーラですね。側近として働かせていただけて嬉しいです」


「もし元フォルター帝国の領地で物資の不足や相談事などあったら私に伝えてもらえると嬉しいわ」


「分かりました。そうさせてもらいます。更に護衛としても精一杯働きます」


「うん、ありがとう。よろしくね」


「はい!」


「それから可能ならセキュリティ上の理由から私と行動を共にして見聞きした情報はアップロードしないで欲しいのだけど可能?バックアップは構わないわ」


「はい可能です。その必要性は重々承知しております。バックアップは本人以外が覗き見る事は禁止されているので大丈夫です」


「ありがとう」


「エイドちゃん、それじゃ城に戻ろうか?」


「はい!」



 城に戻ってきたお父様に電話しよう。


「アクアオーラちゃん、椅子に座っていて良いからね」


「大丈夫です。我々は疲れませんので」


「うーん、私の気分的に座っていてくれたほうが良いな」


「そういう事でしたら座らせていただきます」


 良かった床に座るとか言わなくて。


「お父様には2番を押せば良いのね」


「はい、そうです!」


「もしもし、ブリタニアよ」


『国王陛下はただいま会議中でして……』


「その会議はどのくらい重要?国王間直通電話で電話しているんだけど?」


『はっ!失礼しました!ただいま確認して参ります』


 しばらく待つ…一瞬が1時間のようにとても長く感じる。

 やっぱり私もそろそろマズそう。

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