681 火星がウトピー版地球に進化
202X年6月11日
「ナビィとイブ、ボタンが押せるようになったんだけど……どうしよっか?」
「光一さん、ナビィは頑張ろうとしか言えないわ」
「そうよ。光一さん、押す以外に選択肢はないでしょう?あっそれから地球向けには良い感じに動画を作ってアップロードするわ」
「イブ、それじゃよろしく。ナビィ、僕が雨魔法を止めたら建物を片付けよう」
「りょうかーい!」
「……ありがとう。雨魔法を止めたよ」
「それじゃラストナンバー来て~」
「はいはーい!お仕事ですね?ふむ、なーるほど。了解です!」
天使が片付けを始めて行く。
「結界含め片付けが完了しました~!」
「ラストナンバーありがとう!お疲れ様~!」
「僕からもありがとうね」
「いえいえ~それでは我々は失礼致します!」
「それじゃ皆は先に帰っていて。僕はこの屋敷を片付けるから」
ナビィとイブ以外は去って行った。
「ねぇナビィ?僕はイージーモードと聞いていたんだけど、これハードモードだよね?」
「光一さん、お疲れ様」
「はぁ……それじゃ敷地外に出よう」
僕達は携帯お家セットの敷地から出て、収納した。
それじゃ天界のレストランに戻りますか。
「りょうかーい!」
「私も大丈夫よ」
僕達は天界のレストランに転移した。
「あっ光一、お帰り」
「ブリタニア、それから皆もただいま」
皆も挨拶をしてくれた。
「え~っと管理画面、管理画面……おっ!これ良いかも?画面共有ボタンを押してみたんだけど、ブリタニア見えている?」
「えぇ、目の前に表示されているわ」
「それじゃ『ウトピー版地球に進化』を押すよ!」
ボタンを押すと進化中という画面になった。
プログレスバーが表示されて進捗状況が分かるのは親切設計だな。
「皆、相談があるんだけど良いかな?」
「光一、なに?私達は手伝わないわよ?」
「ブリタニア……。うん。とりあえず話を聞いてから言ってね」
「もちろん。話は聞くけど手伝わないからね」
「はぁ…まぁ良いや。皆、子どもが生まれてもいない時に言うのも何だけどね。今、お腹の中にいる赤ちゃんを含めて3人以上、子どもを生むか、2人だけかを相談させてほしい」
「それじゃアンケートを目の前のタブレット端末に表示するから答えてね」
「ありがとうイブ」
「良いのよ……あら早いわね。アンケート結果が出たわ」
「……35人中34人が『何人でも生むわ!』になっている!……僕以外、全員じゃねーか!」
ちなみに他の選択肢は「2人で十分」「3人から4人までなら生む」「5人から6人までなら頑張る」「何人でも生むわ」だ。
「いやいや、皆、無理しなくて良いからね?特に欲求が強くない子はね」
「光一さん、私から良いかしら?」
「あっはい。めいさん、どうぞ」
「ありがとう。私は欲求が強くないけれど、それとこれとは話が別なの。上手く表現出来ないけど分かってもらえないかしら?」
「つまり、別に無理している訳ではないと」
「その通りよ」
「光一、この世界の火星でも大和王国を建国するのなら、紗也華との子どもにしなさい」
「え?ブリタニア良いの?」
「私は日本人ではないから良いのよ。その代わり隣国にリーベ王国を建国してそこの王は私の子どもにしてね」
「分かった。任せて」
「光一、火星の進化が完了したわ!」
「おー!紗也華、本当だね。意外と早かった。さてどうしようかなぁ?」
「ね~光一?このウトピー版地球をコピーって言うのを押してみたら?」
「何をコピーするんだろ?まぁ良いか。それじゃ押すね~」
ボタンを押すと今度はコピー中という画面になった。
うん。またプログレスバーが表示されたね。
「ねぇ?ナビィとイブ、僕はどうするべきだと思う?」
「光一さん、まずは地球のインターネットに接続しましょう?」
「そうね。そうしてもらえると私も助かるわ」
「それから天使5期生、ファーストナンバーも今の内に生み出しましょう?」
「ナビィそうだね」
僕は天使4期生のアクアを生み出した。ファーストナンバー2万人の部隊。
生み出すのが完了したらウトピー版地球のコピーも完了したみたいだ。
「皆、地図を表示してみるね」
僕は管理画面を操作して地図を表示した。
「光一、街とかがコピーされているわね」
「……本当だね。ハードモードとか言ってスミマセン!イージーモードにしていただきありがとうございます!多分、聞いていると思うから言っておいた」
「光一さん、部下に指示を出して大和王国のデータセンター経由で地球のインターネットに接続したわ」
「ありがとう。それじゃ『光一の業務用PA』を整備しようと思う。ナビィ、風景は住居用と同じで建物は一軒家にしようと思うけどどうかな?」
「ナビィも良いと思うわ。仕事は基本的にはこっちでするんでしょ?」
「うん。その方が僕は好きだから」
「それじゃ一軒家は基本的には会議室という事で良い?オシャレな平屋にする感じで」
「おー!それで良いよ。それじゃ皆、行こうか」
僕達は『光一の業務用PA』に来た。うん。真っ暗ですね。
「空を創って明るくしてナビィに権限を付与!」
「ありがとう!こうして、こうして……はい!出来た!」
「おー!ナビィ、良いよ!気に入った」
「そうでしょ?そうでしょ?」
「後は他のメンバーも権限を与えて、閲覧権限と入室権限を神なら誰でも可能にしてっと。管理画面からボットを2体生み出して……」
おっ!目の前に光の球が2つ現れた。
「それじゃ僕から見て右側のボットちゃん。このプライベートエリアに誰かが来たら僕に教えて」
『承知しました。お任せください』
「次に左側のボットちゃん。火星で何か異常が発生したら僕に教えて」
『承知しました。お任せください』
「ちなみに異常って何か分かるかな?」
『はい。大丈夫です。そこまで頭は悪くありませんから。例えば洪水や地震等の災害、暴動等ですね?』
「うん。あーゴメンね。僕はボットちゃんを生み出すのが初めてだから、分からなくてさ」
『大丈夫です。理解していますから。特に気にしておりません』
「ありがとう。それじゃ2人…で良いのかな?2人ともよろしくね」
『はい!承知しました!失礼します』
『お任せください!失礼します』
「ナビィ、ボットちゃんって僕が思っていたより優秀だね」
「そりゃそうよ。天界だもの。コンピュータのボットとは大違いだわ」
「そうなんだ。あっ!皆、お待たせ。それじゃ建物の中に入ろうか」
僕達は建物の中に入って会議室の席に座った。





