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679 あれれ~おかしいぞ~

 202X年6月11日


 3ヶ国協議をした日、妻は本当に寝かせてくれなかった。

 朝になり皆でフラフラになりながら朝食を摂り部屋に戻ってやっと寝られた。

 そして目が覚めたのは18時。妻は皆、満足そうに寝ていたが、19時になると皆も起きた。

 1階のレストランに行くと次期国王と次期女王がいて皆、とても楽しかったと言っていた。

 夜はハロライブの欲求があまり強くないメンバーと普通に寝た。


 そして今は朝食を摂って食休みの雑談も終わった頃だ。


「イブ~。条約と日本の内閣はどうなったのかな?」


「条約は無事に2ヶ国で締結されたわ。日本の内閣は楠原孝蔵という人が総理大臣になったわね」


「そっか。新内閣についてイブはどう思う?」


「まぁ良いんじゃないかしら?総理自ら真っ先に我が国に電話してきたわよ。出来るだけ早く首脳会談をさせてほしいと言うから、今日の13時に予定を入れたわ。まぁ内容は大体、想像出来るから光一さんは不参加で国王代理に任せれば良いと思う。マスコミも来るし」


「僕も大体は想像出来るよ。要するに今後とも同盟国として友好的によろしくねって内容でしょう?」


「そういう事ね。それから報告をしておくとイラス連邦の国防大臣は防衛省職員を派遣したわ。名前はソフィ」


「うん。良いと思うよ。それじゃ火星開拓でも始めようか。ナビィ~」


「はいはーい。それじゃ皆、行くわよ~」


 僕達は火星に転移してきた。携帯お家セットの敷地内にいるから安全だ。


「それじゃ光一さん、打ち合わせ通りに陸軍を呼ぶわね」


「お願いしまーす!」


 おっ!陸軍が現れた。


「国王陛下と皆様、お待たせ致しました!それでは計画通りに始めます!」


「うん。お願いね~。火星の大気の割合を良い感じに調整しちゃって」


「サーイエッサー!」


 陸軍は魔法を使って調整をしているようだ。パット見では分からないけどね。


「……国王陛下、完了しました!それでは次に気温を改善しますね!」


「う、うん。お願いね」


 アレ?これもしかして僕、必要ない?

 あー。でも結構、時間がかかっているね。


 ~約10分経過~


「国王陛下、お待たせしました。完了した事をご報告致します」


「うん。ありがとう。【コマンド入力 HUDカスタマイズ】からの【コマンド入力 HUD共有】。あのぉ…陸軍に質問良い?」


「はい!国王陛下、何でしょうか?」


「念の為の確認だけど安全地帯から出ても、短時間なら大丈夫だよね?」


「はい!短時間なら問題ありません!」


「お、おう。オッケー!……ふぅ。外に出ても大丈夫だった。魔素はまだあるね。一旦、安全地帯に戻るよ。ふぅ怖かった。それじゃ次は土壌を錬金術で改善してくれるかな?」


「国王陛下、承知しました!」


 おー!酸化鉄で出来ていた赤い地面がドンドン改善されて行く。


「光一さん、天使も応援で呼ぶわね」


「うん。よろしくね」


「ラストナンバー来て~!」


「はーい!お仕事ですね?ほうほう。了解です~!行ってきま~す!」


 ~約30分後~


「ラストナンバーただいま戻りました~!いやぁ良い仕事をした。完了です!」


「ありがとう。陸軍もありがとうね」


「いえいえ~」


「はい!国王陛下!」


「それでは我々天使は失礼致します!」


「ラストナンバーありがと~!……光一さん、拠点の周辺に雨避けの結界を張ったから大丈夫よ」


「了解!え~っと管理画面、管理画面……おー出た!」


 僕は管理画面を操作して木や草を植えて行った。おー!地図も見られるのね。今、僕達がいるのは台地だから大丈夫だね。


「光一、周りが急に木や草でいっぱいになったわ!」


「うん。ブリタニア、管理画面を操作して植物を植えたよ」


「それは便利ね」


「本当にイージーモードにしてくれて助かるわ」


「光一さん、次は水ね」


「了解。こ、今度は魔力を使い過ぎないように気をつけるよ。ヘビーレイニング!」


 僕が魔法を使うとザーと大雨が降り始めた。水生成魔法の応用だ。


「おー!ちゃんと結界が機能している」


「光一さん、当然じゃない。我々、天使はつよつよだからね!」


「そそ。我々はつよつよ」


「流石は天使だわ。管理画面を皆に見せられたりしないかなぁ……ん?出来た?」


「光一さん、まつりも見えているよ」


「そっか。それなら良かった。……ねぇナビィ?今はグレーアウトしているけど『ウトピー版地球に進化』って何だと思う?」


「……そ、そのままの意味だと思うわよ。ウトピー。つまり異世界は地面が丸いから地球でしょ?」


「うん。そうだね」


「そして異世界は大陸の形が違ったりするけど、惑星の大きさはこの世界の地球と全く同じなのね」


「なるほど?」


「そして火星は地球に比べ直径は約半分でしょ?」


「へー!そうなんだ知らなかった。地球より小さいのは知っていたけど」


「ここまで言えば『ウトピー版地球に進化』とは何か分からない?」


「……え~っと。つまり火星が地球の大きさになって、陸地は異世界と同じになる?」


「多分、そうだと思うわよ」


「いやいやいや、それはマズくないですかね?僕、創造神様に怒られない?」


「光一さん、多分だけど地球の神が言っていた『冗長化』とはそういう意味なんだと思うわよ。それに地球の神は『地球から人類を移住させても良い』と言っていたけど地球より重力が弱いと筋肉が衰えたり、骨がもろくなるという問題もあるからだと思うわ」


「あーつまりアレですか?僕、2つの世界で建国という名の惑星開拓をしないといけないと?」


「そうなるわね」


「あれれ~おかしいぞ~。僕は休暇でこの世界に来ていたのにいつの間にか仕事をしているぞ~」


「光一さん。光一さんがこの世界で仕事をするのは今更では?私がいくら言っても社畜精神で仕事しているじゃない」


「そうだけど!それとこれとは話が違うでしょ!騙された。僕は『火星限定とは言え、まるで創造神や世界神じゃない?』と言ったけど、そのまんまじゃねーか!」

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