670 天界で事件について会話と内閣解散?
202X年6月8日
「ありがとうございます。状況を理解しました。最悪ですね。ここまで酷いとは思っていませんでした」
「我が国は賠償金を請求したりしませんが、日本は被害が大きすぎるので大変かと思います」
「ご迷惑をおかけしたにも関わらずありがとうございます。日本とは交渉を頑張ります。ただ取り返しがつかない事ですから……。本当に困っています」
「ところで疑問なんですが、どうして日本と我が国が狙われたんでしょうか?」
「私もそこが疑問ですが、恐らく国防大臣の背後にいるという軍事大国の意向ではないかと思います。というのも国防大臣としては戦争になればどこでも良かったんだと思います。憲法の規定により平時と有事では大統領から継承できる権限が大きく異なりますから。それに日本は基本的に反撃はしませんからね。軍事大国がどこの国かは分かりませんが、日本と大和王国の対応、実力をみたかったんだと思いますよ」
「あーそういう事ですか。確かに我が国は謎が多いですからね。とは言え迷惑ですし……その軍事大国もぶん殴りたくなってきた」
「はぁ……本当に同感です。私の責任ではありますが、後始末をするこっちの身にもなってほしいものです。あのぉ…そろそろ帰りたいんですが、どうしたら良いでしょうか?」
「ふむ…。スマホで地図を表示してっと。ここなら大丈夫かな?レイラさん、少し天界に寄りますね~」
「は、はぃ?わ、分かりました…?」
「それじゃちょっくら行ってくる」
僕とレイラさんは天界に来た。
「あ、どうも。お疲れ様です」
「やぁ、光一くん。初日から大変じゃな」
「光一様、ご迷惑をおかけしてすみません」
「いえいえ。ところで国防大臣の背後にいる軍事大国ってどこか教えていただけますか?やっぱり駄目ですかねぇ?」
「あーいえ、教えてしまうとですね。それ嘘なんですよ。部下を従わせる為だったりそんな感じの目的で国防大臣が考えた設定です。それでは何故、大和王国と日本が狙われたかと言うと喧嘩を売っても大丈夫そうな国を選んだ訳ですね。主なターゲットは日本です。大和王国はそのついでです」
「え?そうなんですか?」
「はい。アメリカ政府が介入して来そうになったら、東側の軍事大国が背後にいると言うだけで動けなくなると考えたんですね。今は西側と東側で緊張が高まっていますから。日本は専守防衛の為、自分の国を守る能力しかないし、法的にもイラス連邦の領土まで来て攻撃する事は出来ない。面倒なのは大和王国だけど、どうせ大した軍事力はないだろうと考えたんです。国防大臣としては有事に出来れば何でも良かったんですね。権力欲というモノです。日本国内でゲリラ攻撃をすれば、いくら日本でも有事だと認めるだろうと」
「えぇ…そんな理由。もう一発殴っておけば良かった」
「あ~。光一くん、アレは面白かったよ」
「生命神さんは気楽だねぇ」
「まぁね。僕は観ている事しか出来ないしさ」
「まぁそっか。……教えてくれてありがとう」
「はい。それでは引き続きよろしくお願い致します」
「あっはい。こちらこそ何かとお世話になるので、よろしくね。それでは失礼します」
「はい。また気軽に来てくださいね~」
僕達は天界から地上に戻った。
「レイラさん、大丈夫ですか?」
「は、はい!色々と驚いてポカーンとしていましたが、お話は聞いていました」
「この場所で良かったでしょうか?」
「はい。大丈夫です。ありがとうございます!」
「それじゃ色々と頑張ってくださいね~。失礼します」
「はい!ありがとうございました!」
僕はゲートでレストランに戻った。
「あ。光一、お帰り。どうだった?」
「皆ただいま。ブリタニア、まずは無事にレイラさんを送り届けたよ。それから国防大臣の言っていた軍事大国は嘘だった」
「え?」
僕は天界で聞いた事を皆に話した。
「はい?ナニソレ。もう一発、殴りたいわね」
「あー。それは僕も思ったよ。イブ、悪いけど後始末をよろしくね」
「分かっているわ。もう既に始めているところよ」
「ありがとう。それじゃ昼食にしよう」
僕達はそれぞれ好みのモノを注文した。……僕?パンケーキとアイスティーだよ?
「イブ、日本の今の内閣は体力持ちそうかな?」
「う~ん。無理じゃないかしら?満員電車襲撃の2件は防げたけどね。結果論と言えばそうなんだけど、2件目の学校襲撃は防げたんじゃないかと追求されているわ。一都三県にゲリラ攻撃情報を出すと共に全ての学校に対して休業を要請したけど、遅かったんじゃないかとかね。治安出動が命令されたのは今回が初めての事だし」
「やっぱり?イラス連邦のクーデターに関連する事案という発表とクーデターの映像は公開したの?」
「発表は日本政府が、映像の公開は我々が行ったわ。あーそれから偵察用小型ドローンは回収に成功したわ」
「まずは了解。よく回収できたね」
「まぁね。使い捨てにする訳にもいかないから試してみたら出来たわ」
「それは良かった。自爆させるとゴミが散らばる事になるだろうから」
「うん。……光一さん、やっぱり後始末が終わったら内閣解散するようね」
「お疲れさんです。後始末はやるんだ」
「ほらアレよ。後始末を放ったらかして解散総選挙は出来ないでしょ?相手国もある事だし。国民もそんな場合じゃないだろってなる。そして後始末をしたところで支持率は下がる事はあっても上がらない。だから解散総選挙は出来ない。そうでしょ?」
「あーまぁね。日本は先進国であり、相手は石油産出国とは言え後進国だからね~。ヴェルサイユ条約の反省もあるから膨大な賠償金というのも出来ないわな」
「その通り。先程言ったように後始末をしたところで支持率は下がる事はあっても上がらない。後始末を次の内閣でさせると与党の支持率が致命的になる恐れがある。だから今の内閣で後始末をしてダメージを最小限に抑えたいという事ね」
「いやぁ民主主義国家は大変ですなぁ。……まぁ国王としては完全に他人事とは言えないんだけどね」
う~ん。どうしようね?





