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668 イラス連邦大統領救出

 202X年6月8日


「ふむふむ……」


「イブ、どうかした?」


「特命全権大使に自白魔法で自白させたの。そしたら真っ黒。特命全権大使以外の大使館職員は白みたいだけどね。攻撃は後2回。満員電車を狙うみたいよ。詳細は警視庁と日本政府に情報共有したわ。実行犯の居場所も喋ってくれて助かった~」


「記憶しないタイプの自白魔法かな?その特命全権大使はどうするの?」


「その通り記憶しないタイプの自白魔法を使ったの。特命全権大使は連れて来た人達に引き渡したわ。ペルソナ・ノン・グラータの発動になるのかなとおもうわよ。それ以外に出来る事はないからね」


「そっか。とりあえず攻撃を事前に防げて良かった」


「そう…ね。光一さん!我が国の早期警戒機(AWACS)から情報よ!イラス連邦の艦隊が沖縄県に向かって航行中である事を確認したわ!」


「はぃ?いやいやいやいや、いくらなんでも早すぎるでしょ!」


「太平洋側から来たから国防大臣が訓練とかそういう名目で派兵していたんじゃないかしら?既に第一艦隊と第二艦隊を出港させたわ!正確に言うとイラス連邦の艦隊は我が国の排他的経済水域に向かって航行中。我が国の排他的経済水域に入ったら結界にぶつかり沖縄県に向かう事になるわ!」


「あーそういう事?イラス連邦の国防大臣の計画通りに進んでいるようで気に入らん。はぁ~。それじゃまずは警告してそれでも停船または進路を変えず、無線に応答もしなければ撃沈する事を命令する。撃沈後は生存者の救助活動を行うように!以上」


「了解!」


「画面にレーダーの情報とか映せるかな?」


「可能よ。チョット待ってね。……はい!緑が我が国。赤がイラス連邦よ」


「我が国の艦隊も結界内から出るんだ」


「結界に向かってミサイル等を撃たれて、結界の反対側を航行中の民間の船とかに当たったら気分が悪いもの」


「あーそうだね」


「駄目ね。無線で呼びかけても応答なし。それどころか空母から戦闘機が発艦したわ」


「……イラス連邦って空母持っているんだ」


「オイルマネーで買ったみたいよ」


「流石だわ」


「対艦戦闘開始及び戦闘機発艦始め!」


「あーあ、始まっちゃったよ。本当にこれどうしよ。イブ、大統領救出作戦を考えよう。大統領は建物の何階にいるか分かる?」


「3階にいるわ。ベランダがある部屋の倉庫の中にね。倉庫は通常は武器等を保管しておくのかパスワード式の電子ロックで頑丈なドアになっているわね。パスワードは偵察機で撮影出来たから問題なし。倉庫の中には大統領だけしかいない事を確認済み。部屋には兵士が4人」


「現地はそろそろ日が昇る時間かな?」


「そうね。当初は次の深夜で考えていたけど、この様子だとそうも言っていられないわね」


「パワードスーツを使って5人の兵士でいけないかな?」


「いけ…るわね。パラシュートとパワードスーツの色は青だから気付かれにくいと思うわ。大至急準備させる!」


「僕も行って良いかな?ちょっと国防大臣を一発殴りたいから」


「それは危険……じゃない…わね」


「悪いけど皆はここで待っていてね。特にブリタニア。一緒に行きたいだろうけど、高い所から落下は危険だからさ。お腹の赤ちゃんの為にも待っていてよ」


「そうね。分かったわ。それじゃ私の分も殴っておいてね」


「りょーかい」


「光一さん!急いで!ゲート!」


「イブ、ありがとう。そんじゃちょっくら行ってくるわ」


 僕はゲートをくぐった。……おー輸送機だね~!パワードスーツを着た5人もいる。


「国王陛下。行きましょう!」


「うん。皆、よろしくね~」


「「「「「サーイエッサー」」」」」


 僕達が輸送機に乗ると出入り口は閉まり走り出してそして飛んだ。

 ウヒョー!マッハ5はヤベーわ。


「国王陛下!私が一緒に降下します!よろしくお願い致します!」


「こちらこそよろしくね!」


「はいっ!」


 しばらく走っていると速度が落ちて貨物用扉が開いた。ここから降下するんだね。


「国王陛下!我々は最後です!」


「りょーかい!」


 4人の兵士が降りていよいよ僕達の番だ。うわぁ緊張してきたぁ!


「国王陛下!行きます!」


「オッケー!」


 僕は抱きかかえられて一緒に降下した。いやぁ悪いね~。僕、降下練習とかした事ないし、する気もないからさ。

 ウッヒョー!ヤベー!色々とヤベー!良かった~。ブリタニア達を置いてきて。

 うぉお!地面が見えて来たぁ~!こえぇ!パ、パラシュートはまだですか?そうですか。まだなんですね。

 そ、そろそろヤバくないですかねぇ?っとおぉ!パラシュート開いたぁ。安心、安心。


「お父さん、どう?空の旅は?」


「うん。出来れば2度とやりたくない」


「アハハ。私は気持ちが良いと思うんだけどなぁ」


「そうですかぁ。僕はテーマパークや遊園地のアトラクションで十分だよ」


「そっか。さてさてお父さん。そろそろだよ」


「りょーかい!そんじゃアイツをぶん殴る前に大統領の所に案内よろしく」


「はーい!直接、ベランダから入るね!」


 宣言通りに直接ベランダに着地した。スゲェ。


「ほら!お父さん早く!」


「お、おう!」


 僕が到着すると部屋の中の兵士4人は無力化されていた。そして丁度、倉庫の扉が開いた。

 ヤベッ急ごう!


「イラス連邦大統領ですね?僕は大和王国の国王です。助けに来ました」


「はい!私が大統領です。国王陛下、ありがとうございます。思っていたよりお若いですね」


 創造神様に自動翻訳能力をお願いしておいて良かった。

 僕はアイテムボックスからパワードスーツを出す。流石はイブ。分かっているね!


「はい。実はそうなんです。大統領。念の為にこれを着てください。これを着れば安全です」


「ありがとうございます」


「国王陛下!敵兵が来ます!手榴弾投げます!」


(ピンッ…ボトッゴロゴロ……バァァァン!)


「おぉ!パワードスーツを着られました!」


 ここから大統領を連れて天界を経由して大和王国に行くのと、直接ゲートで大和王国に行くのはそんなに変わらんだろ。

 怒られたら謝っておこう。


「ゲート。大統領!これをくぐってください!魔法です。僕の国に繋がっています!」


「分かりました。御礼は後程。失礼します」


 大統領はゲートをくぐった。


「そんじゃ皆も早くゲートをくぐって!」


「最後の子は声をかけてね!」


「了解!」


「そんじゃ暴れて来ますかね!」


 アイテムボックスからP90を出してっと。ここは連射モードかな?


「見張りを変わるよ」


「ありがとうございます!失礼します!」


「最後、くぐります!」


「了解!」


 ゲート終了。

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