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65 役所の設計と私の心情

 1年5月30日


 王族の寝室に行ってベッドで横になっていたらエイドちゃんが来た。


「どうかした?」


「すみません。今よろしいですか?」


「大丈夫よ」


「区役所にも色々と種類がありましてどれが良いかご相談させてください。タブレットに順に表示していきますね」


「このオオタ区役所も良いわね。保留で次に進めて。シブヤ区役所は近未来的なデザインで美しいわ。これも保留で次に進めて。シンジュク区役所は今の私達の時代にあっている気がして親近感が湧くわ。これも保留で次に進めて。ミナト区役所も良いデザインね。これも保留で次に進めて」


「この目黒区役所で終了です。どのデザインにしますか?」


「そうねシブヤ区役所は素晴らしいデザインだけど、まだ私達の時代には合わないと思うの。オオタ区役所は最上階は明かりが入るデザインだから、最上階を玉座の間にすると良いと思うわ。でも新宿区役所のデザインも捨てがたいのよね」


「それでしたら大田区役所をベースに外観だけ新宿区役所のデザインを採用するというのはどうでしょうか?」


「そんな事が可能なの?耐久性的に問題ない?」


「はい、問題ありません。内装はほぼ同じで11階は無くします。理由としましては最上階は明かりが入るデザインに見えて実は10階に明かりが入るようになっているんです。フロアガイドと航空写真を確認したのですが、明かりが入るドームは半円になっており全面を覆っている訳ではないんです。ですので11階を無くし半円を大きくした方が美しいかと思われます!全面を覆うドームに変更も可能ですが、それよりも天井がすこしある方が良いデザインかと思います。もちろん耐久性には配慮しますし、災害時等にガラスが割れても落ちないようにガラスにフィルムを貼りますのでご安心してください!」


「あら、そうだったの私はてっきり屋根の全面がドーム状なのかと思っていたわ。安全性にも問題ないことも分かった」


「はい。10階は王族の執務室やお手洗い、玉座の間、会議場を作りまして、9階を王族の居住スペースとしようと思います。8階までが事務関係や受付とする予定です。……主に1階が窓口でしばらくは国民は2階以降に用事はないと思います。階段も設置しますが1階のエレベーターの待つ場所にモニターを設置しエレベーターの使い方を解説する動画を流そうと思います。もちろん安全のために王族専用のエレベーターを設置します。8階から9階へと上がる階段に手のひらの静脈や指紋で認証する扉を設置します。普段、階段は使うことがないと思いますが非常時の為にそういう方針とします」


「うん、それで問題ないと思うわ」


「王都は海沿いですので海沿いの日照権の心配がないところにマンションと一緒に設置しようと思います」


「あら、眺めが良くて素敵ね。設置する際は私も行くわ」


「分かりました。その際は念の為、エテルノを護衛に付けますね」


「そうね。お願いするわ…あ、そうだわ」


「なんでしょう?」


「役所は海沿いに設置するのよね?海の眺めが良い」


「はい、そうですが?」


「それなら8階を展望台にしましょう。そうすれば国民の理解も得られやすくなると思うわ」


「それは良いですね!そうします!海側だけでなく全方位を観られるようにします!」


「うん、それでお願い」


「以上です!お休みのところ失礼しました!」


「いえ、大丈夫よ。色々と考えてくれてありがとう」


「はい!それでは失礼します!今日は早めに夕飯を食べて寝てくださいね?」


「分かった。そうするわ」


 エイドちゃんがいなくなった。あら?もう日が暮れる時間だわ。

 コウイチがいないと……1人だとこんなにも寂しいんだ。

 コウイチ今頃は何をしているんだろう?夢を見ているのかな?

 それとも眠りが深くて夢は見ていないのかもしれない。


 どうしても考えてしまうの。

 私がもっと気を配っていたら良かったのかな?

 私がもっと抱きしめていたら少しは癒やされたのかな?

 私に何か出来なかったのかな?ってどうしても考えてしまう。

 これは良くない傾向だと自覚はある。私まで倒れてしまう。

 ここで私まで倒れたらこの国はどうなるの?だから駄目。


 一度、お父様に電話して話を聞いてもらった方が良いのだろうか?

 こういう時は誰かに話を聞いてもらうのが大事だと聞いた事がある。

 検討しておこう。今日は夕飯を食べて早めに寝るべきだ。


 ベルを鳴らす。ベルと言っても持って振るタイプで無くて押すタイプよ?

 あ、メイドのエテルノちゃんがやってきた。


「どうされましたか?」


「今日は早めに夕飯を食べて休もうと思って」


「食欲はどうですか?」


「う~ん、あまりないから軽めに食べられる程度でお願いするわ」


「分かりました。すぐに準備致しますね……私が言うのも何ですがお気を確かに」


「えぇ、そうね。こういう時こそしっかりしないとね。ありがとう」


「いえ、それでは一旦失礼します」



 その後、私は夕飯を食べて少し食休みをしてから早めに寝た。

 コウイチ……早く帰ってきてよ。バカ!

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