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666 襲撃状況の整理とイラス連邦

「状況を整理しよう。僕達を襲ってきた連中はイラス連邦軍デーモン部隊という事だけど他に情報は?」


「最初は大和王国の大使館を襲撃するように命令されて、そのつもりだったけど出来そうにない。試して失敗する事は許されないからどうしようか悩んでいたら大使館から多数の人が乗ったバスが出てきた。指揮官があのバスが戻って来たら襲撃すると決断した」


「あー!だからロケランではなくアサルトライフルなのかな?まぁ良いや。何で日本にアサルトライフルがあるんだろ?」


「それはイラス連邦駐日大使館が用意したから詳細は知らないって言っているわ。何故、大和王国の大使館なのかも国防大臣に命令されただけだから知らないみたい。他に仲間や計画を知っているか聞いたら、勝どき高校を襲撃すると分かったの。人数は40名よ。デーモン部隊の全員に共通しているのは人を撃てれば何でも良い。後は知るかという感じね。使い捨ての下っ端だから他に情報は得られなかったわ」


「襲撃者達は日本語は分かるの?」


「大使館を襲撃した連中は日本語は全く駄目みたいね。学校を襲撃した連中はある程度、日本語が分かる人が選ばれたみたいよ」


「勝どき高校についてはどんな感じ?」


「はぁ…あまり聞かないほうが良いと思うけど大丈夫?」


「うん。構わないよ。大丈夫」


「こっちは作戦通りに進められたみたいでね……。作戦実行前に出入り口や階段に人員を配置。そして作戦を実行。うちの国防軍が到着した頃にはパニック状態。警視庁には『相手は軍だから受傷事故防止の為、お願いだから現場に来ないでほしい。現場はうちの大使館から近いし、国防軍を現場に急行させるから申し訳ないけどお願い』等と言ってあったから、警察は現場に来てないわ。実際、最寄りの警察署より大使館の方が現場に近かったからね」


「そうだよね。警察の特殊部隊でないと対応出来ないよね」


「うん。それで国防軍を80名、2人1組で現場に急行させたんだけどね。結論を言うと残念な結果ね。バスの運転手と同じく国防軍は第2世代だから負傷者は出たけど犠牲者は出ていないわ。制圧完了後に待機させていた警察と救急隊員を現場に呼んだの。正直、あまり呼びたく無かったわ。いくら慣れている警察と救急隊員とは言え、アレは心的外傷後ストレス障害になると思ったから。それを伝えた上で呼んだけどね」


「そんなに酷いの?」


「本当に酷いわね。生徒数は約750名だと生き残った先生から確認したわ。それで……まだ現場は混乱しているから確定した訳ではないけど、予想としては500人以上の死傷者が出たと思われるわ。襲撃者1人あたり12人以上に発砲したという事になるわね。身体は無傷でも心的外傷後ストレス障害になると思う。敢えてあまり具体的には言わないけどそれ程までに現場は酷いの」


「はぁぁ……それは何とも言えないな。イブもだけど国防軍は精神的ダメージは大丈夫?」


「私は映像を少しみて止めたから大丈夫よ。その後の状況報告は言葉でお願いしているわ。そして現場の子は補助記憶装置を止めているから大丈夫だと思う」


「そっか。そしてタンカーが攻撃されて大破かぁ。バスを襲撃してきた連中はどうしたのかな?」


「最低限の治療をして日本の警察に引き渡したわ。事情聴取は私のもう1つの身体で対応していて問題ないから安心してね」


「対応ありがとう。それでイブ、この状況をどう見る?相手…恐らく国防大臣だと思うけど目的とか?」


「クーデターはまだ分かる。でも私達や学校への攻撃は何がしたいのか分からないわ」


「う~ん……どうしたものかなぁ?報道も混乱していると思うけど、イラス連邦が関わっている事は公表しているの?」


「いえ、日米政府と会話して公表していないけど……情報が漏れるのは時間の問題でしょうね」


「そっか。日米政府の立場は?」


「日本政府はイラス連邦駐日大使を呼んで抗議すると共に事情を聞いているみたいね。アメリカ政府は情報収集中」


「了解。……あっ皆、ゴメンね。放置しちゃって。特に次期国王と次期女王には申し訳ない。せっかく遊びに来たのにね」


「光一お兄さん、こう言っては何だけど僕としてはこういう場合の対応方法について勉強になっているから問題ないよ」


「私もハミルトンさんと同じ考えです。我々は色々な経験をする為に来ているので」


「ありがとう。ロミオくんとアーロルフくんも頷いてくれてありがとうね。ハロメンはどうする?」


「光一さん、まつり達はチャットで話し合ったんだけどね。私達は事件に巻き込まれた訳だし、日本で大事件が起きた。いや、現在進行系かな?非常事態だと思っているんだ。だから少なくとも今日は配信はお休みにするよ。明日以降は状況次第だね。それから私達としても状況が気になるからここにいさせて」


「まつり、了解。そうだよね…気になるよね」


「光一さん!原子力潜水艦から連絡が入ったわ!『国籍不明の潜水艦から魚雷発射音を察知。目の前で日本船籍の商船がその魚雷により炎上中。我が国のタンカーを攻撃した相手だと思われる。音紋解析と命令を求む』との事よ。音紋解析は自衛隊と米軍に任せるわ」


「了解。こちら側はまだ相手に気付かれていないのかな?」


「その通り。まだ気付かれていない。……流石は米軍、何でも知っている上、仕事が早い。イラス連邦の原子力潜水艦だと判明したけど、光一さんどうする?」


「被害の拡大を防ぐために撃沈すべきと判断する。僕の権限により攻撃を許可する。オールウェポンズフリー」


「了解!攻撃許可。オールウェポンズフリー!」


「光一、これって戦争?」


「紗也華、片足を突っ込んだかもしれないね」


「光一さん。約10分待って」


「イブ、了解」


 本当に休暇で地球に来たはずなんだけどなぁ。どうしてこうなった!

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