64 目覚めない国王と神界だョ!全員集合
1年5月30日
私はまたいっぱい泣きながら様子をみていた。
「全ての神よ!急用じゃ!帰ってこい!」
神々は口々に文句を言いながら帰ってきた。
いっぱいいるけど全員集まったのかな?新たに来る人がいなくなった。
「創造神様、皆、集まりましたね?」
「うむ、集まったの」
「神々よ!皆と同じように地球に行っていた私が言うのも何だから創造神様のお言葉に耳を傾けよ」
「ワシか!まぁ当然じゃな。結論を言うと我々、神々のせいで地球から招いた客人である小鳥遊光一くんが倒れた」
神々の間で動揺が走っている。
「精神がすり減っており意識が戻っても記憶喪失や廃人になるかもしれない状況じゃ!これが何を意味するか諸君も分かるじゃろ!地球の神の怒りを買うのは当然のことであり、地球で遊んでいる場合ではないという事じゃ!500年以上、世界に変化がなくつまらなかったのは分かる。じゃが今は客人がおり、世界を少しでも良くしようと尽力している人間がいるのにお前達は何をしとるんじゃ!」
神々はお通夜状態になっている。
「もうこれからは地球に遊びに行くことは許さん!小鳥遊光一くんが無事に目が覚めたらその動向を注視すれば良い!小鳥遊光一くんが倒れた経緯を説明する……」
創造神様が私がさっきエイドちゃんから聞いたと話したことを説明している。
「これで分かっただろ!我々神々は非常事態だったとは言え1人の人間に重く辛いもの全てを押し付けすぎた!ワシも同罪じゃと思っておるが少しはお前達も反省せんか!馬鹿者!」
神々が口々に創造神様に謝罪をしている。
「創造神様、聖女様との結婚式までに戻るでしょうか?」
「そうか結婚式が控えていたな。申し訳ない。断定出来ない。ワシから聖女に『我々神々のせいでコウイチくんに神界で仕事をしてもらう事になったから申し訳ないが結婚は延期してもらえないか?』と伝える。一国の国王が倒れたと言うのがマズイことはワシも理解しておる」
「配慮いただきありがとうございます」
「いや、改めてワシからも今回の件は申し訳ないと謝罪する」
「生命神様、コウイチはいつ頃、目を覚ますか分かりますでしょうか?」
「う~ん、早ければ数日だけど数ヶ月かかる可能性もあるとしか答えられない。申し訳ない。よく精神の状態を診てみたけど半分以上すり減っている。これはちょっと何度も申し訳ないとしか言えないけど最悪の事態も想定しておいてほしい」
「いえ、診ていただきありがとうございます」
「目が覚めるまで神界で預からせてもらっても良いかな?……最初はふざけていたけど今は本気で診ているから信用してほしい」
「分かったわ。目が覚めたらどんな状態でもナビィ経由で知らせてください」
「分かった。そうさせてもらう」
「ナビィ、私を地上に戻してもらえる?」
「分かりました」
心なしかナビィも元気がないように感じる。コウイチが倒れたからショックなんだと思う。
地上に戻ってきた。
「エイドちゃん、来て」
「はい!マスターの状態はナビィから聞いています」
「そう、それなら話が早いわ。コウイチの代わりに今の内に出来ることをやりたいの」
「まず北の制圧作戦はどうなったかしら?」
「約半分は制圧したといったところでしょうか。何しろ広いので時間がかかります。エテルノ達は疲れないからと24時間体制で進めています」
「分かったわ。あまり無理はしないように伝えておいて」
「分かりました」
「次にエテルノを増やして元フォルター帝国の現地政府をつくって安定させたいのだけど可能かしら?」
「はい、可能です」
「後、建物を作ることは可能?マンションとオフィス」
「何名程の規模でしょうか?」
「5,000人はほしいわ…フォルター帝国の王都に空いている敷地はある?」
「たくさんありますよ?何しろ広大な敷地を使っていた権力者がいなくなったので」
「そう。それなら地球の区役所?のようなものと55階建てマンション5棟を造ってもらえる?それなら5,000人のエテルノが入れるでしょう?」
「はい、1人1部屋で少し余裕がある感じですね」
「あ、建てる時は日照権に気をつけてね?」
「もちろんです。全て明日までには完成させます」
「お願いね。それから国王陛下は天界の用事で一時的に元の世界に戻っているという事にしておこうと思うの」
「それが良いと思います。王妃様もお疲れだと思います。王妃様まで倒れたら困ります。休むのも仕事の内です」
「分かったわ。明日の為にも今日はこれで休む。何かあったら言ってね」
「了解しました!」
王族の寝室に行って少し横になろう。私も肉体的にも精神的にも疲れていると思うから。





