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625 発覚する税金の問題と決断

 1年9月18日


「とりあえず適当に座ってもらって……ハミルトンくんの前で恥ずかしい失敗をしてしまった」


「光一お兄さん、多分だけどリーベ王国の財務省も深く考えていないから大丈夫だよ…状況は大丈夫じゃないんだけど」


「光一さん、どこの国も指摘して来ない理由は恐らく…1つ目は前例がないこと。2つ目は光一さんのお蔭で既に国の収入に余裕がある事。3つ目は横領事件の混乱だと思われるわ」


「あー個人的な意見だけど行政機関って前例がないと弱いよね。それで省内で意見が割れている件は?」


「その前に財務省設置から10日経っている上、職員数も多いのに結論が出ていない事と報告していなくてごめんなさい」


「元はと言えば僕のせいだし、設置から10日経っていると言っても設置直後に気付いた訳でもないでしょ?技術開発等への投資を急がせたし、国のお金の管理や大和銀行との連携、各省と連携して予算計画の立案もあったから。それに僕に報告した所で僕は専門家でもないし問題の解決にはならない、結論が出てから報告すべきと判断したのでは?別に僕は怒っていない。繰り返すけど元はと言えば僕のせいだし、僕の負担軽減の為に国王補佐官にはある程度、権限を与えて任せているし……報告を受けて夜しか眠れなくなっても困るし」


「光一、それちゃんと夜に寝られているじゃない。困らないじゃない」


「ブリタニア、指摘をありがとう。場を和ませる為に敢えて言ったんだからね?まぁ確かに国王としては知っておくべきだったかもしれないけど良いよ。今更、そこら辺をどうこう言っても仕方ない事だから。建設的な議論をしようぜ」


「光一さん、ありがとう。省内で意見が割れているのは所得税を取るべきという意見と、それ無理だから消費税で対応しようという意見。いやいや、国の財政に問題ないから所得税も消費税も不要でしょという意見にね」


「なるほど」


「そもそも大和王国は建国から1年経っていない。世界各国でも色々とあったし、物の納品ではなくお金という話に決まったのも8月だったと思う。日本だと所得税の計算期間は1月から12月までの1年間の所得。その為、所得税は無理だから消費税で対応しようという意見が出たの。そして消費税の税率もイギリス等の欧州の様に20パーセントにすべきという意見と、所得税を取らないんだから北欧の様に25パーセントにすべきという意見と、いやいや、国の収入に余裕があるから10パーセントにすべきという意見が出ているの」


「あのぉ確かに所得税を取らないとは言え僕、10パーセントでも高いと思う。国民からしたら物価がそれだけ上がる訳だからさ」


「そう。もちろんそういう意見も出ているわ。主に所得税を取るべき派からね。所得税を取るべき派も意見が割れている。日本の社会保険料のように4月から6月の所得から計算すべき派。それから…いや、それではマズイ。やはり1月から12月までで計算すべきだろう派にね」


「そりゃ決まらんわ。イブとのぞみはどうなの?」


「僕とイブちゃんは、どの意見も聞いて2人で話し合ったんだ。でも色々と考えてもそれぞれ欠点があって悩んでいる所なんだ」


「僕も考えてみるからチョット待っていて。……よし決めた!もう面倒だからこれで良いや!各国首脳がブチ切れたら僕が謝りに行くわ」


「光一さん、もう決めたの?数秒で?」


「決めたというよりも、当たって砕けろで行くわ。人工知能と店舗売上情報サービス、電子マネー決済端末を法律で義務化する。その代わり今年の税金の申告は無しにする。人工知能については家庭も義務化の対象にする。国王補佐官には人工知能と店舗売上情報サービス、電子マネー決済端末の連携強化を頼みたい」


「光一さん、分かったわ。まだ考えがあったりする?」


「うん。パソコンの購入も義務化する。OSのアップデートで会計ソフトを入れてあげてほしい。店舗での現金での買い物等を原則禁止する。これは決済手数料を消費税代わりにする為。収入が100万円以下の方は所得税を非課税とする。店舗売上情報サービスだけでは経費が分からない。例えば電気代とか仕入れ値とか。だから人工知能が会計ソフトへの入力を支援してあげると助かる。従業員に給料を支払う際は給与明細を渡す事を義務化する。従業員側は人工知能に給与明細を見せる。税金の申告はスマホの人工知能が支援する様にしてほしい。ここまでは良いかな?穴があるかもしれないけど、そこは国王補佐官にお願いしたい」


「方針は理解したわ」


「ありがとう。次に冒険者なんだけどね。これは全ての冒険者ギルドがシンクラを導入しないと管理出来ないと思う。だからしばらくは冒険者だけで生活している人は非課税で。もちろん冒険者ギルドに入っているけど、他で働いて100万円より多く収入がある人は課税対象だけどね。ギルドも非課税で良いよ。その代わりにシンクラの導入を義務化する。もちろん職員はギルドマスターも含め従業員と一緒の扱いね。給与明細のパターン。税金の計算対象は1月から12月までで、申告は2月16日~3月15日まで。4月から毎月自動的に口座から税金を徴収する。従って3年4月以降は人工知能と店舗売上情報サービスを原則無料化するけど、それまでは有料とする。店舗での現金での買い物を原則禁止は出来るだけ早くに開始しよう。例外は政令で定める事とする。例えばギルドは人工知能の無料化対象外とかだね。以上」


「了解よ。その方向で考えてみるわ」


「お願いね~。横暴かもしれないけど、この世界の普通の人に税金の申告が出来るとは思えないので……各家庭に1台で良いからパソコンを買ってもらいたい。そして税金の申告が出来るように人工知能にはサポートしてもらいたい。脱税ダメ。ゼッタイ。そういう事で。固定資産税は取らないから。相続税も取らないからよろしく頼む……インターネットや携帯電話回線が無料だから良いじゃんね」


「まぁそうね」


「ただ各国もだけど我が国も財政状況が大丈夫か気になる」


「あっそれは大丈夫だと断言するわ。各国は我が国……というか光一さんのお蔭で黒字だし、我が国も同様だから」


「食料等、エテルノの貢献が大きいと僕は思う」


「そう言ってもらえると嬉しいわね」


「あのぉ……こう言ってはなんだけど。出来るだけ好印象な発表の仕方にしてほしいなぁ。それから各国とも相談してもらいたいな。ブチ切れたら僕がお詫びに行くのでよろしくね」


「ふふふっ分かっているわよ」


「光一お兄さんも大変だねぇ。だけど光一お兄さんの場合は支持率を気にしなくても良いと思うけど」


「ありがとう。でもね、支持率は上げた状態にしていないと反乱を起こされたり、他の国に逃げられちゃうから」


「うん。普通ならそうなんだけど、光一お兄さんの場合は簡単に支持率が下がったりしないと思う。神様だし数々の実績もあるし、今回の決定だってそれほど悪い話でもないから。確かにあまりにも酷い事をすればマズイけど……例えばジェノサイドとかね。でも今回の内容は国民からすると優遇措置。サービス利用料金は取られるけど安いし、便利なサービスに対する対価。恩恵が中々、目に見えない税金はしばらくは取られないで済む。収入が100万円以下で非課税になる人、貧困層には負担になってしまうかもしれないけど、それは別の救済措置で対応すれば済む話。だから僕は問題ないと思う。結論、しばらくはサービス利用料金を取られるけど、殆どの人は税金よりも負担が軽く済むから悪い話どころか良い話だよ」


「まぁね。僕の祖国のインターネットや携帯電話回線利用料金よりは安いと思うし、国民の皆様にはご理解とご協力をお願いしたい」


 そう言えばギルドは税金どうしていたんだろ?これまでも非課税だったのかな?

 国王補佐官にお願いするだけでなく国王なんだし自分でも穴がないか考えよう。

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