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620 夕食と伝言と明日の予定

 1年9月17日


 脱衣場で服を着たら、もう少しで21時だ。僕達はマンション1階のレストランで待っている。


「イブ、名前を忘れたけど騒いでいるお坊ちゃんはスヤスヤしてる?」


「えぇ。うなされていて、スヤスヤではないけど寝ているわ」


「ローズちゃんが親切に地獄でも見せてあげたのかな?」


「たっだいま~いやぁ今日も大変だったよ~」


「まつりお帰り。皆もお帰り~。お疲れ様!」


「あー!珍しく光一に伝言よ~」


「お?紗也華なにかな?結婚してくださいは却下でお願い」


「はぁ……この世界の一般人がいきなり国王に結婚してくださいって言うわけないじゃない。どんだけ嫌なのよ」


「いや、だってさ。僕に伝言の心当たりが全くない上、珍しい話だし。そりゃ警戒もするよ」


「まぁ良いわ。結論を言うと商業ギルドの案件ね」


「商業ギルド?う~ん?なんだろうなぁ?」


「商業ギルドの職員さんがね。ギルドマスターから伝言を預かって来たという話でね。……つまり伝言の伝言ね」


「……あ~遅くなるから皆、注文して食べちゃって。疲れているだろうし」


「光一さん、ありがとう!実はお腹ペコペコでね~」


「まつり、ゴメンね。それで紗也華に言っても仕方ないから国王補佐官~」


「光一さん、何かしら?」


「そういうの受け取る窓口ってないんだっけ?僕に直接とか伝言の伝言じゃなくて相談窓口的なもの」


「役所とか省庁の役割がそれじゃないかしら?それに役所や省庁のメールアドレスと電話番号は公式サイトに書いたわよ?」


「ならなして?」


「部下が城のレストランに行くから休みますって言ったから、それなら仕事扱いにするから伝言をお願いとかそんな感じじゃないかしら?」


「あー!この世界、有給休暇とかないもんね。それで伝言の内容は?」


「国王陛下にお会いしたいのですが、お時間いただけませんか?お時間をいただくだけでも恐れ多いのに、来ていただくのはとんでもない。こちらから参りますので日時と場所をご指定いただけませんか?と」


「……商業ギルドに僕が行く方が楽なんだよねぇ。用件とか言ってた?」


「えっとね。シンクラ?とか言うモノの導入と学園都市に商業ギルドと市場の設置のご相談だとか」


「流石は商売人だなぁ。情報が早い。あー学園都市に商業ギルドと市場を設置して無かったね。食料の安定供給とか、冒険者ギルドが冒険者からダンジョン産の食料を買い取る金額の安定化の為には必要か。どっちも許可するから誰か行ってきてって訳には行かないですね。まぁ省庁の大臣や職員を派遣しても良いんだけど、商業ギルドのギルドマスターだからなぁ。会っておくべきか。国王補佐官はどう思う?」


「私は光一さんの考えと同じかなぁ。部下に任せても良い案件ではあるけど、相手もそれなりの立場だから一度、会っておいて損はないと思うわ。総理大臣が大企業の偉い人と会食したり会ったりするのと同じ様なものかな?」


「そしたら明日の予定を整理するよ。朝食を摂り、食休みをしたら、リーベ王国の元防衛大臣の息子に面会に行く。皆、悪いけど9時まで待たずに外出するね。発狂しちゃったみたいで刑務官ちゃんが困っているから、出来るだけ早く対応してあげたいの。刑務官ちゃんの為にね。次に商業ギルドにお邪魔しに行く。これは9時以降だな。早すぎてもご迷惑だし。まぁ地球の場合、9時でもご迷惑になる場合が多いけど……この世界の場合、仕事を始める時間が早いから大丈夫な認識だけど…国王補佐官、合っているかな?」


「えぇ合っているわよ。何時というより外が明るくなったら基本的に動き出すわね。特に商業関係の場合は市場があるからその関係もあって早いわね」


「了解。昼食の時間まで何するかは明日、考える。軍艦に乗るのは午後からでよろしくね~」


「分かったわ。その様に準備させるわね」


「ブリタニアとハミルトンくんはどうする?」


「私?聞くまでもないでしょ?面会からずっと一緒に行動するわよ?」


「僕も同じく」


「え?良いの?あまり面白くないと思うよ?」


「そんなの関係ないわよ?ねぇ?」


「お姉ちゃんの言う通りだし、僕としては次期国王として勉強になると思う」


「あっ…そうなのね?それじゃイブとのぞみ、商業ギルド向けのシンクラの準備よろしくね~」


「了解よ」


「僕達に任せて。まぁすぐ終わるよ。基本設計は同じだし」


「光一さん、詳細な説明は私に任せてもらえれば良いし、業務内容に応じてシステムを変更するのは省庁の事務方に任せてもらえれば良いからね?」


「分かった。まぁ僕は許可すれば用済みだよね」


「まぁ…言い方が何とも言えないけどそうね」


「外交も事前に調整を事務方がやって、首脳はその調整結果を元に合意したりするだけだからね~。最悪、単語1つ間違えるだけで後々、困った事になるから事務方が慎重に調整している認識だね。まぁ冒険者ギルドも含めてサービス改善をよろしくね」


「そうね。光一さん、我々に任せて!今日はダンジョンで失敗しちゃったけどね」


「ん?あー!爆音で一時的に耳が聞こえなくなった件?仕方ないから気にしないで。やった子を責めたりしてない?」


「もちろんしてないわ。私の責任だから」


「それなら良いんだ。イブもあまり気にしないで。部下の責任は上司の責任ってね。僕の判断ミスでもあるからさ」


「光一さん、ありがとう」


「ほぅ、気になる!イブさん後で妻全員が入っているチャットで詳細教えて~」


「まつりさん、了解よ」


 僕達はその後、雑談をしながら食事をしてその後、解散した。

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