60 救命活動と過労について
1年5月29日
「あなた、疲れすぎて脳が働いていないわよ。エテルノならナビィにお願いして増員すれば良いわ」
「そうか……そうだよな…………」(バタン
「誰か!誰か来て!お願い!」
「到着が遅くなりすみません。防犯カメラの映像を見て来ました。どうされましたか?」
「息はあるわ!多分、過労で倒れたんだと思う。応援を呼んで学園都市の緊急医療センターまで運んで!脳の病気などもしもの場合があるかもしれなくて心配だから。お願い!!」
「王妃様、落ち着いてください。今、応援要請をしました。救急車も向かって来ています」
「ありがとう。助かるわ」
「応援に来ました。AEDとストレッチャーも持ってきています」
「分かった。では先にAEDを取り付けよう」
『AEDが起動しました。意識と呼吸を確認してください』
「意識はないけど呼吸はあるわ!」
『胸を裸にしてAEDからパッドを取り出してください』
応援に来たエテルノがパッドを取り出した。
『パッドをシートからはがして図のように貼ってください』
応援に来たエテルノがパッドを正確に貼り付ける
『体に触らないでください心電図を調べます。……電気ショックは不要です』
「よしストレッチャーに載せよう1,2の3、はい!」
「エレベーターに乗せて1階まで運ぶぞ!王妃様も側について声をかけてあげてください」
「あっ!そうだ!エイドちゃんお願い来て!」
「はい。ど、どうしましたか!?」
「多分、過労だと思うけど廊下で倒れたの……どうしよう?死んじゃわないかな?」
「分かりました。私が確認しますね。外傷はないですし体内も出血や脳梗塞などは見受けられません。多分、疲れて寝てるだけだと思います。王妃様もとりあえず安心してください」
「ホントに?」
「はい、本当の事です。ないとは思いますが私が見落としている点などがあるかもしれません。最先端の病院で検査を受けられた方が良いと思います」
「ホント?よがった(グスン」
「わわ、王妃様、泣かないでくださいエイドがついてますから安心してください」
「ごめん。コウイチが死んじゃったらどうしようと思って……不安になって…………エイド、それに救助に来た2人ともありがとう」
「いえ、いつでもエイドの事を頼ってください!私これでも天使ですから!エヘン!」
「いえ、上手く表現出来ませんがお役に立てて我々は嬉しく思っております」
エレベーターが1階に到着した。
「国王陛下!大丈夫ですか!救急車は既に到着しております。王妃様もお乗りください」
エテルノによる素早い誘導で救急車に乗り込んだ。
「エイド、コウイチが目を覚ましたら怒ったほうが良いのかな?どう反応したら良いんだろう」
「今回の過労は主にフォルター帝国の悪事と天界に原因があるので怒らないであげてほしいなとエイドは思います」
「そっか」
「多分、マスターは故郷のそれも少女が自分のせいもあり酷い目にあった事を腹立たしく思うとともにショックだったんだと思います。実際はマスターのせいではないですが自分がきっかけで自分の故郷から自分の苗字と同じ人をこの世界に無理矢理に召喚され、筆舌に尽くしがたい酷い目にあった。それはもう魂が傷つく程に。いくらマスターのせいではないと言っても相手の痛みを理解し苦しむそういう性格だと思います。それを言葉には決してしないんですよね。特にマスターは彼女達が酷く傷ついた状態を目にしています」
「そういえばそうね」
「はい。普通の人なら見ただけで吐き気をもよおす程の惨状でもマスターは彼女達に失礼だからと吐き気を我慢し救出したと思います。本来ならカウンセリング……つまり心のケアですが、それがマスターには必要だったと思います。マスターは『精神的苦痛耐性上昇の指輪』を付けていますが付けていても辛いものは辛いのだと思うんです」
「そうね」
「しかし、当時の状況はそれを許しませんでした。王妃様も気絶したと聞いていますが『良い話』と『悪い話』です。マスターはその両方を回避するために最善を尽くしたと思います。しかし、壁の建設作業は止めるべきだったと反省しています。マスターは疲労などの健康状態をあまり表に出さないので気付きませんでした。申し訳ありません」
「いえ、それを言ったら私も同じだわ。そうね。全然気付かなかった。……嫁失格かな私」
「そんな事はありません。マスターが健康状態を表に出さない体質なのが悪いのです」
「そうかもしれないわね」
「まぁですが壁の建設作業を止めていてもフォルター帝国の後始末はやっていたでしょうから、いずれにせよ倒れていたと思います。フォルター帝国の後始末の重要性は私も分かるので止められなかったと思います。まぁ結論を言いますとフォルター帝国と私が言うのも何ですがマスターに負担をかけた神々が悪いと思います!」
「確かにそうだわ!今度あったら文句を言ってやる」
「……創造神様は割と苦労しているので許してあげてください。他の神々はきっとマスターの元いた世界に遊びに行っていていないと思います」
「あ、病院に到着したようです」
投稿主の一言
「辛い時は辛いと言うのが大事ですよね(経験者談)。皆さんも辛い時は無理せず『わりぃ…やっぱつれぇわ』と言ったほうが良いと思います」





