598 ノートパソコン開封の儀
1年9月14日
「それじゃブリタニアとイブ、のぞみ。行こうか」
「光一、分かったわ」
「了解よ」
「光一さん、了解だよ。元防衛大臣失禁シリーズの再生数がまだ増え続けているよ」
「娯楽が殆どない世界だしなぁ。それじゃゲート」
「なるほどね。そういう事かって置いてかないでよ~」
僕達はリーベ王国の城の前に来た。
「それじゃ行きますか」
僕達は歩いて行き門番さんに敬礼しながら声をかける。
「いつもお疲れ様。失礼するね」
「国王陛下!お疲れ様です!」
「こ、国王陛下!お疲れ様です!」
門番さんも敬礼してくれた。
僕達は会議室に向かう。そしていつもの会議室に来てノックをして入る。
うん、やっぱり皆いた。イブの事だから連絡していると思ったんだ。
「アルバートさんと皆さんお久しぶりです」
皆、挨拶をし合った。
「光一くん。お疲れ様、大変だったみたいだね。そして結婚おめでとう」
「アルバートさんありがとうございます。いやぁ本当に大変でしたね。イブ、元防衛大臣との面会準備よろしくね。ゴミ虫くんを反省させないといけないからね」
「光一お兄さん!僕もパソコン欲しいなぁ」
「おー!そうだった!光一くん、新たな国の機関の設置や機械の設置の件ありがとう。シンクライアントだったかな?新しい機械は慣れが必要だが便利な機能が沢山あると聞いている。それを無料で設置してくれてありがとう」
「アルバートさん、良いんです。国民の為にも国の機関の業務効率の向上はしておきたいですからね。それからハミルトンくん……そうだねぇ。イブ、パソコンって人工知能が居なくても動くかな?」
「えぇっと一般向けに販売しているパソコンは人工知能がいないと動かない仕様にしたし、セキュリティ面からも人工知能は載せておいた方が良いと思うから……ハミルトンさん、どの機種が良いとかある?」
「ノートパソコンの大きい方でお願いします!」
「ちょっと待ってね……」
「イブ、よろしくね」
「…………はい。どうぞ」
「ありがとうございます。おー!箱に入っている!光一さん、開けて良いかな?」
「うん。良いよ~」
「ありがとう!うわぁ~美しい。これが超最先端のパソコンなんだね!」
「そそ。僕のいた世界でも売っていない程、最先端」
「ボタンがいっぱいある……」
「ハミルトンくん、これが起動するボタンよ」
「これね……おぉ!画面が点いた!青い花と『BlueRose One』って表示された!」
「そそ。その青い花がブルーローズ。青いバラの花だよ。僕の国の王族の紋章にも使われているね」
「あー!そう言えば確かに!」
「そして『BlueRose One』というのがそのパソコンを動かしているモノの製品名。説明すると長くなるから詳しくは初音ちゃんに聞いて。悪いね初音ちゃん」
「光一さん、分かった!よろしくね初音ちゃん」
「お父さんとハミルトンくん、私に任せて!」
「ほぉ!初期設定ね……なるほどなるほど。凄い説明が親切!」
「そうでしょ?私とのぞみちゃんが設計したから初期設定は問題なく出来ると思うわ」
ハミルトンくんは真剣な顔をして初期設定をして行っている。マウスやタッチパッドの説明もアニメーション付きで説明するのね。
おっ!ついに人工知能のアバターを選択する画面だ。
「う~ん。初音ちゃんどうしようか?」
「私のオススメは動物ではなく人かなぁ。個人的な意見だけど動物が喋っていると違和感を覚えるのよね。私が違和感無くお友達になれそうなのは人だと思う。だけどハミルトンくんが動物が良いならそれでも構わないよ」
「それじゃ人にするね。好みは……可愛いお姉さんかなぁ。初音ちゃん質問良い?」
「良いけど……嫉妬するかどうかという質問ならしないから大丈夫だよ。むしろ仲良くすると思う。さっき言った通りお友達になるよ。何故かと言うと同じ仲間だし、ノートパソコンの子はハミルトンくんと結婚出来ないし、多分しようと思わないだろうから大丈夫」
「流石は初音ちゃん。僕の考えを良く理解しているね」
「そうでしょ?ハミルトンくんの事が大好きだからね」
「それじゃこれで選択してオッケーかな?」
『初めまして。マスター。私の名前を決めていただけますか?』
「こ、光一さんどうしよう?」
「ハミルトンくんの好きな名前で良いんだよ?」
「僕、ネーミングセンスないから光一さんお願い!」
「えぇ……僕もネーミングセンスないんだけどなぁ。言葉を字幕で空間投影すると……結衣ちゃんかな?」
「光一さん、僕は良い名前だと思う!それじゃ君の名前は結衣でお願いね」
『ありがとうございますマスター。私の名前は結衣ですね』
「僕の事はハミルトンくんって呼んでね」
『よろしいのですか?』
「うん。良いよ!」
『それではハミルトンくん。よろしくお願い致します……なるほど。イブお母さんから情報共有をいただき理解しました』
「そうなの?」
『はい。初音さん、仲良くしてくれると嬉しいです』
「もちろん!結衣ちゃんよろしくね!私には敬語不要だから」
『分かったわ。初音ちゃん、よろしくね。名前の提案者がお父さんとは……私は幸運ですね』
「結衣ちゃん。このいっぱいあるボタンが良く分からないだけど」
『ハミルトンくん、それはキーボードと言います。文字を入力したりするのに使います。覚えるのは大変ですが慣れれば高速で文字を入力出来ますよ』
「なるほど。練習出来ないかな」
『それではタイピング練習用のゲームをしましょうか。表示された文字を入力すると魔法が飛び的を破壊するタイプのゲームです』
「な、なるほど」
『それでは起動しますねゲームを終了する際は右上のバツボタンを押してください。または私の名前を呼んでくださいね』
「了解」
『ブルーローズテクノロジー社……難易度を選択してね』
「光一さん、さっきのは?」
「僕のつくった会社の名前だね。会社というのは……簡単に言うと大きな商店みたいなものかな?」
「へー。難易度は初級1だね」
「そそ。まぁ気楽に楽しんでよ」
『ゲームスタート』
「えっえ~っと。『あ』が『A』で『い』が『I』で……」
ハミルトンくん、頑張っているなぁ。





