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56 2日目の国際会議と永世中立国の承認

 1年5月29日


 モニターのリモコンを操作して電源を付ける。

 各国首脳の皆さんはどんな反応をするだろうか楽しみだ。


「どうでしょうか?皆さんの様子が機械に映っていると思います」


 そう実はこの為に各首脳の前にカメラを設置していたんだ。

 皆、驚いているな。


「このように遠く離れていても、この機械はモニターと言いますが。モニター越しに会議が出来ます。音声は電話という機械を使います。この黒い数字が並んだ機械ですね。詳しい使い方は後日、特命全権大使にご説明させます」


「3つ目の提案は首都に我が国の大使館を設置させていただいた場合、この電話という機械を各国の王城などに設置させていただいて各国の首脳同士が会話出来るようにすることです。例えば『1』を押すと我が国に繋がり私あるいは私が不在の際は部下が電話に出ます。『2』を押すとリーベ王国さんと、『3』を押すとグラウベ聖国さんと繋がるというものです」


 周りを見渡すもあまりイメージ出来ていないようだ。


「例えばA国とB国との間に何か問題が発生したとします。船の衝突事故等ですね。各国の首脳が直接いつでも電話出来る状態にあればトラブルが早期に解決出来ると思います。また他にも何か伝えたい事があった際に簡単に連絡出来れば便利ではないでしょうか?そこら辺についても後程、詳細は特命全権大使と各国の担当者様との間で相談させていただければと思います」


 グラウベ聖国の教皇が挙手している。


「はい、どうしましたか?」


「魔物の領域はどのくらいあるのでしょう?」


「特別に大まかな地図をお見せします。この赤く塗られた場所が我が国で白い領域が魔物の領域です」


「大和王国さんの大きさにも驚きましたが……これだけ魔物の領域があるんですね」


「はい、これは我が国を中心にした地図ですので、これでも一部ですが。それから北に行けば行くほど寒くなりますが、これだけ人類の住むエリアが狭いのは残念に思います」


「私も教皇として残念に思います」


 ドワーフの国の国王が挙手している。


「大使館の設置や電話とやらの設置についての費用についてはどうなるんだ?」


「ご提案させていただいた事は全て我が国の人員で対応させていただきます。電話に関連してですが何か2国間でトラブルがあった際にご依頼いただければ我が国が平等に仲裁することをお約束します」


 リア王国の女王が挙手している。


「あ、あの!地図をみた感じだと大和王国本体と元フォルター帝国の領土は遠いですが大丈夫でしょうか?」


 ……それ昨日の時点で疑問に思ってほしかったかな。


「その件でしたら大丈夫です。しばらくはフォルター帝国の統治に力を入れるつもりです。それから私は転移魔法が使えるのですぐに本国に帰れますし、本国とはリアルタイムで連絡が取れる体制にあるので問題ありません。ご安心ください」


「他にご質問等はありますでしょうか?……ないようですね。それでは私の提案に賛成の方は挙手願います。あ、ちなみに後日、私の部下との交渉で反対に変わっても全然構いません」


 まさかの全員賛成だ。


「全員賛成いただけるとは思っていなかったので嬉しく思います。元フォルター帝国の件があるので部下の派遣に時間がかかると思われます。部下には分かりやすく夕日をイメージしたオレンジの丸のデザインの我が国の国旗を付けさせます。今、モニターに映したデザインです」


「おお」「これは良い」など好意的な意見が出た。


「これは現代の技術では簡単に偽装出来ないと思われます。出来るだけ最初は私も同行しますのでよろしくお願い致します」


 ちなみに僕がさっき言った「国際連合」は自動翻訳で「International Union」と訳されている。

 地球の「国際連合」は「United Nations」だけどそれだと「連合国」だからね。当たり前だよね。


「それから我が国は永世中立国であることを宣言します。私には3つの国からお嫁さんが来ていますし来る予定ですが、仮にそれらの国が戦争状態になったとしても戦争に参加しません。中立の立場を維持します。永世中立国のため我が国は自衛の他は戦争をする権利を持たない事を宣言します。ただし、宣戦布告されれば先日のように反撃します」


 一度周りを見渡すと驚いている国もいる。


「何故そんな宣言を今ここでするのかと言うと、私は創造神様に建国を依頼されたからです。それなのに他国を侵略したり戦争に参加したりするのはどうかと思ったのです。私が元いた世界は2度の世界大戦がありました。人間同士で争っても良いことはありません。ただし言うまでもないと思いますが魔物は別問題ですよ。フォルター帝国についても別問題です。私は創造神様に依頼された事をするだけです。そのためにも永世中立国だと宣言して皆さんにそれを理解していただきたいのです」


 一度、深呼吸をして自らを落ち着かせる。


「我が国を永世中立国として認めていただける国はお手数ですが挙手をお願いします」


 全員の手が上がった。


「ありがとうございます。我が国は永世中立国として世界各国と友好関係を築いて行こうと思います。念の為、我が国を永世中立国として認める旨の文書にサインをお願いします」


 全員にサインしてもらった。

 よっしゃこれで上手くやればスイス銀行の手法を真似できる。

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