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51 新しいお嫁さんと激怒するブリタニア

 1年5月28日


 各国の首脳は学園都市第24学区にある中で一番高級なホテルに泊まってもらった。

 僕とブリタニアも今日はその中の一室に泊まる。ちなみに全員が最上階。

 部屋数的に国の数が少なくて良かったよ。


 などと考えながらくつろいでいると部屋備え付けの電話が鳴った。


「はい?もしもし」


『国王陛下、グラウベ聖国さんが面会したいとおっしゃっておりますがいかがいたしますか?』


「分かった。部屋まで案内してもらえる?」


『承知しました』


 何の用件だろうな?と思いながら待っているとチャイムが鳴った。


「はい」


「突然お邪魔してすみません」


「いえ、どうぞお座りください」


「では失礼します」


「失礼致します」


 教皇様と聖女様がいらっしゃった。


「本日は会議で援護していただきありがとうございました。あそこまで創造神様からお話を聞いているとは正直驚きました」


「いえ、実は会議前に創造神様から舐められないように援護してあげてほしいと頼まれていましたので」


「そうだったんですか。とてもありがたい。ところで教皇様、ご用件はなんでしょうか?」


「実はシャーロットを嫁にもらってくれないかとお話に参りました」


「教皇様すみません。政略結婚は本人の…」


「これは政略結婚ではありません!私の意志です!」


 なんだろう…凄くデジャブを感じる。


「しかし私は既にブリタニアと結婚を…」


「あら良いじゃない?王族が複数の人と結婚するのはよくある話よ?リア王国もそうだったでしょ?」


 今まで黙っていたブリタニアがまさか相手側の援護射撃をするとは…


「で、ですがグラウベ聖国としては聖女様が結婚して他の国に行ってしまうと問題があるのでは?」


「あぁそれは大丈夫です。聖女が結婚すると新たな聖女が我が国に出てくるので問題ありません」


「…タカナシ様は私のこと嫌いでしょうか?」


「いえ、正直とても素敵な方だと思います。はぁ…」


「どうされましたか?」


「いえ、以前読んだ本の内容を思い出したんです。この世界のような時代では結婚したくても出来ない女性がいる。特に戦争をした国は男性の数が少なくなるので尚更、結婚できなくなる。貴族や王族、財力のある商人は複数の女性と結婚するのも義務のようなものだと書いてあったんです。自分はまだ国王としての自覚が足りていなかったんだなと思ったんです」


「世界が違えば常識も違うのでしょう。それは仕方のないことだと私は思いますよ」


「教皇様ありがとうございます。故郷に郷に入っては郷に従えという言葉があります。分かりました。シャーロットさん私と結婚してください」


「ありがとうございます。お受けいただき良かったです」


「良かった。結婚式は1ヶ月後に我が国の教会で行うというのでよろしいでしょうか?衣装はお任せします」


「分かりました。1ヶ月後ですね。それまでに衣装は我が国で準備致します」


「はい。それでは我々は失礼致します」


「失礼します」



「はぁ…」


「どうしたのよ」


「いや、32年生きてきて32年間、彼女すらいなかったのに2人と結婚することになるとは思わなくてさ驚いているんだ」


「え?あなた今、何歳なの?」


「創造神様に20歳まで若返らせてもらって、こっちの世界にいる間は老化しないよ」


「…確か聖女様もハーフエルフだったはず。私達は長命種で大体5,000年生きるから子どもも生まれにくいし、人間であるコウイチの死後どうしようか悩んでいたのが馬鹿みたいじゃないの!こうなったら聖女様と結婚後に創造神様に文句を言いに行かないと!」


「え…悩んでたの?というか創造神様に文句を言うってなかなかだね」


「結婚したからには将来を考えるのは当たり前じゃない!」


「確かにそうですね…」


 部屋備え付けの電話がまた鳴った。良かったー!この空気感から解放される。


「はい、もしもし」


「国王陛下、リーベ王国の国王陛下がお会いしたいと申しておりますがいかがいたしますか?」


「…はい、ご案内してください」


「?…分かりましたご案内します」


 チャイムが鳴った。


「はい、どうぞお入りください」


「邪魔してスマンの。それじゃ失礼します」


「どうぞお座りください」


「うん、ありがとう…ところで何かあったか?」


「はい、実は…」


「お父さん聞いて!さっき教皇と聖女様が来てコウイチが1ヶ月後に聖女様と結婚することになったの!」


「お、おう…」


「その後にコウイチから聞いたのがこの世界に来る前は32歳だったけど創造神様によって若返らせてもらって20歳なったと。そしてこの世界にいる間は老化しないって言うのよ!私が1人でずっと人間であるコウイチとの間に子どもが出来なければどうしようとか、コウイチの死後、私はどうしようとか悩んでいたのが馬鹿みたいじゃないの!」


「う、うむ…そ、そうじゃな」


「創造神様に文句を言いに行ってやるんだから!」


「そ、それはどうかと思うが…え、何?コウイチくん聖女様と結婚することになったのか?………コウイチくん、嫁が増えて色々と大変じゃと思うが頑張ってな(遠い目)」


「は、はい。頑張ります」


「結婚式にはワシも出席するからコウイチくんよろしくな」


「はい、分かりました」


「そ、それじゃワシはそろそろ失礼しようかな。今後ともよろしくな」


「はい、こちらこそよろしくお願いします」


 帰っていった。結局、何しに来たんだろうか?挨拶とか様子見なのかな?

 遠い目をしていた理由は分かるよ。女性が増えると団結するから大変なんだよね。

 これ以上、嫁が増えない事を切に願う。あ、これフラグになってない?大丈夫?

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