46 救出と第一級非常事態宣言
1年5月27日
天界から檻の中に転移してきた。
反応がないから2人はまだ僕に気付いていないようだ。いや、寝ているようだ。
二人の様子を確認っ…うっ……ダメだ。今ここで吐いたら2人に失礼だろ!部位の欠損が酷い。
精神的苦痛耐性上昇の指輪が発動したのか少し気分が楽になった。今なら大丈夫そうだ。
「2人とも起きて…助けに来たよ」
「ヒィッ…お願いもうやめて」
「お願い殺さないでッ!」
2人とも錯乱しているようだ。当然だろう。
「2人とも落ち着いて僕は日本人だ。助けに来た」
「に、日本語ッ!助け…?」
「日本…語」
「そう。僕は日本人だ。今、助けるから少し目を瞑ってて」
「うん」
「わかった」
念の為、催眠の魔法をかけた。よし2人に触れて天界に行く。
「創造神様後はよろしくお願いします」
「創造神様、治療をしながら会話可能ですか?」
「ワシ程の神になればマルチタスクなんて余裕じゃよ。なんじゃね?」
「いくつかお願いがありますが、その前に治療方針を伺っても良いですか」
「構わんよ。まず今の状況から説明する見ての通り身体の欠損が酷い」
「そうですね」
「次に精神的ダメージ…具体的に言うと脳の破損も酷い状況じゃ」
「はい」
「そして魂が酷く傷ついている…ここまで酷いのはよっぽどの事じゃよ」
「そこまでですか」
「うむ、そこでそれらの修復と記憶の修正を行う」
「記憶の修正と言いますと?」
「この世界に来る直前まで記憶を戻す」
「しかし2人ともこの世界に来た日時が異なります。地球にどう戻しますか」
「そこを地球の神とも話しているところでな特別に時間を戻して転移直後に戻すしかないという話になっておる…消えた時の目撃者が多いからそうするしかないだろうとな」
「2人は高校生ですか?」
「いや、2人とも専門学校生じゃよ?」
「ちなみに専攻は?」
「2人とも声優系じゃな…同じ学校の同じ専攻でな、同じ苗字じゃから2人とも仲良しなんじゃよ」
「ところで2人が狙われた理由ってなんですか?」
「コウイチくんと同じ世界から召喚するという話になり、コウイチくんと同じ苗字なら同じ世界の人間だろうとそんな理由らしいな」
(ブチッ)また何かが切れた音がした。
「お願いがあるんですが、2人が快復した際に僕と会話させてもらえませんか?その時の記憶は後で消す形で」
「そんな事か構わんよ」
「それからまだお願いがありまして、今回の件に関わった人達を全員教えてもらえますか?神界のルール違反かつ残虐非道な行い。全員死刑で良いですよね?あ、もちろん刑はすぐに執行したりしませんよ?」
「あ、あぁ構わんしワシとしても助かるが任せて良いかな?」
「はい」
関わった者は徹底的に後悔させてあげないとね。
「あ、それと創造神様の名前で世界全体に第一級非常事態の宣言と、その間は僕が今回の後始末に必要なあらゆる手段を講じることを許可いただきたいです。あー、疑う国も出ると思うので聖女様にも同様の通達をしていただけると大変助かります」
「う、うむ」
「頭が悪い人でも分かるように空全体に警報のエフェクトを出して5才児以上には聞こえるように全体チャットのように全員の耳に聞こえるように宣言していただけると助かります」
「わ、分かった。今、ナビィに犯人の情報を伝えた。居場所もな。フォルター帝国に転移させた直後に今、言われた事をやれば良いかの?」
「はい、それでお願いします」
『創造神の名のもとに世界全体に第一級非常事態を宣言する。その間は大和王国国王のコウイチ・タカナシに必要なあらゆる手段を講じることを許可する。なおこの通達はグラウベ聖国の聖女にも別途行う。以上』
「ワールドコントロールシステム、アイハブコントロール、以降は日本語でコマンドする」
『了解しました』
「フォルター帝国内の人類の魔法権限レベルを記録し、その後、権限を0にせよ。なお僕を除きフォルター帝国に一歩でも入った全ての者もその対象とする」
『了解しました。命令を遂行します』
まずはグァンタナモ米軍基地を参考にフォルター帝国内に基地を作りますか。





