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44 再度の魔震と良い話と悪い話

 1年5月26日


 その後、2日間は何事も無く皆が一時的なものかと思い始めていた頃。

 2日後の晩に街中を散歩していたら再び異変が起きた。

 急に爆風のような壁に叩きつけられるようなそんな「ドンッ」という衝撃を受け口から血を吐いた。


 創造神様からいただいた「超身代わりの指輪」が数秒間だが光った。

 つまり僕はこれを付けてなければ死んでいた事を示している。

 2度あることは3度あるとも言う。この現象の原因はまだ分かっていない。

 僕は吐血したという事もあり強い恐怖を感じた。

 そう、「超身代わりの指輪」が死を防いでも衝撃を感じるし吐血する。

 これで恐怖を感じないわけがない。


 すぐに王城に向かいブリタニア、ナビィ、エイドにこの事を話した。


「ナビィも魔震を感じましたが…やはりそうですか」


「またスタンピードの兆候がないか確認してくれ」


「またオーエス大陸のドローンが全機ロストしています。もちろん落下したとしても森の中ですし回収に向かわせます」


「そうしてくれると助かるよ」


「……アーシア大陸含め今回はスタンピードの兆候はありません。魔物も慣れたのかもしれませんし、スタンピードを起こすような魔物は前回で全て駆逐されたのかもしれません」


「それならとりあえず良かった」


「やはりオーエス大陸で何かが起こっていると思うんですが…私には原因が分かりません」


「そうだな。2度あることは3度あると言う。神界で何か分かったことがないか聞いてみよう」



 地面が白く光っているが上が暗い空間に来た。天界だ。

 いつもと違い見慣れない神様と思われる人達がたくさんいる。


「おぉ、コウイチくんか…再びオーエス大陸で何かが起こったことを我々、神も確認した。今、ここに時空神や魔法神、破壊神など色々といるが今は紹介できる状況でないのでそれはまた今度じゃな」


「どこで誰が起こしたかはまだ特定出来ていないんでしょうか?」


「我々も全力で確認しておるが不正アクセスされたのは分かったんじゃが、誰が何をしたのかまではまだ分かっていないんじゃ…申し訳ない」


「いえ、そんな謝らないでください。仕方ない事なんだと思いますから」


「いや、明日の朝9時までに特定すると約束する。ワシとしてもこの状況は腹立たしい。まさに遺憾に思う」


「…日本だと政治家などが『遺憾』を軽々と連発するせいで悪いイメージしかないですが、『思い通りでなく残念なこと』という意味ですよね」


「そう。まさにそれじゃ。とにかく申し訳ないが明日の朝9時まで待ってほしい。場合によっては協力してもらうことになるかもしれない」


「分かりました。また明日の9時に来ますね。それでは失礼します」



 神々が全力で確認しても特定できないとは…スゴイと言うか何というか何とも言えない気持ちだな。

 システム運用をやっていたこともある元SEシステムエンジニアとしてはその大変さを思うと胃が痛い思いだ。

 とにかく明日の朝9時にまた神界に行ってみようということになり解散した。

 吐血して恐怖を感じた分はブリタニアと仲良くして癒やしてもらおう。

 家族サービスは大事です。



 1年5月27日


 翌朝9時になったのでブリタニア、ナビィ、エイドと一緒に天界に行った。

 なんだろう…気のせいか神々の皆さん疲れ切っているように感じる。

 元SEとしては大規模なシステム障害が発生して課の全員で徹夜して対応した翌朝みたいな雰囲気だなと感じる。

 あの時は本当に大変だったなぁ…うん、胃がキリキリと痛くなってきたので考えるのを止めた。


「創造神様おはようございます。そして皆様お疲れ様です」


「んぅ…?あぁ、コウイチくんかスマンの。ワシもそうじゃが皆疲れ切っていてな」


「か、神々でも疲れるんですね」


「そりゃそうじゃよ。ワシらだって疲れる時は疲れる…おっとそんな話をしている場合ではない」


「ということは特定できたんですか?」


「特定できたが最悪な状況じゃ」


「さ、最悪…ですか」


「まず、神々は直接、下界に介入できないのでコウイチくんに頼むしかないと話し合って結論が出た」


「全てを話すには時間がかかる。そこで今は特別に下界の時間を止めた」


「そこまでする必要がある…つまり現在進行系で最悪な状況が進んでいるということですね」


「話が早くて助かる。そういうことじゃ」


「重要なのは過程というか今の状況の説明じゃが…それは後で話す」


「結論を言うが…良い話と悪い話がある。どちらから聞きたい」


「では先に良い話からお願いします」


「そうか。良い話というのはワシの世界から魔法を消す可能性があるということじゃ。まだ可能性じゃがな」


「そ、そんな」


 ブリタニアが動揺している。そりゃそうだろうな。


「魔法のない世界から来た僕からしたら『魔法がないのが当たり前』ですが…この世界の人達からしたら最悪なのではないでしょうか?…いや、愚問でしたね。まだ可能性であり、そこまでする必要があるかもしれない程、最悪な状況ということですね」


「そういうことじゃ…ワシとしてはそんな事をしたら世界が混乱することは必至…つまり必ずそうなると思っておる。だから出来ればやりたくないんじゃがな」


「では悪い話は何でしょうか?」


「破壊神によりこの世界を壊す可能性があることじゃ」


 おっと、ブリタニアがショックのあまり気絶してしまったから慌てて受け止める。


「そこまでしないといけない可能性がある…ということですね」


「本当に理解が早くて助かる。特別に君はもちろんブリタニアさんは事前に地球に転移してもらうことも可能じゃ…ただし、ブリタニアさんが同意すればの話じゃがな」


「神界のルールですね」


「そういうことじゃ」


「では…そのどちらも回避する方法と今、何が起こっているか教えてもらえますか?」


「それは長い話になるからお茶を交換してからで良いかの?」


「もちろんです」

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