37 招かれざる客と戦争開始
1年5月15日
メンバーが集ったので地下鉄で移動する。
空間魔法を使って移動しても良かったんだがそこまで緊急性はないようだから地下鉄を使った。
早期警戒管制機が早期に発見してくれたおかげだ。
飛ばしといて良かった。発見が遅れたら面倒な事が更に面倒な事になっていた。
「念の為に確認しておこう。相手は今の所、友好的か敵対的か分からない。友好的なら良いがもし敵対的な場合は武力行使もありえる。もし敵対的だとしても決してこちらから先に手を出してはいけない。必ず相手に手を出させる。喧嘩を売ってきたのは相手だと明確化したい。皆であれば先に相手に手を出されても自衛可能だと信じている。どうだろうか?」
「はい。ナビィとエイドは大丈夫です」
「そうですね。エイドは問題ありません」
「私も今の能力があれば大丈夫だとおもうわ」
「国防総省大臣として問題ないと宣言します」
「うん。皆、ありがとう。空撮用に偵察ドローンも飛ばすがゼオライトも一部始終を録画しておいてほしい」
「はい。横須賀も全て通信可能エリアですので偵察ドローンも私も録画しサーバーにアップロード可能です」
「もし相手が敵対的な言動をしたらそれを記録し国内や他国へアピールするつもりだ。よろしく頼む」
「はっ!承知しました」
横須賀に到着してしばらく待っていると招かれざる客がやってきた。
いや、友好的な可能性もわずかにあるけど…その可能性は10%程度だろう。
現在は14時頃、魔力で視力を強化してみてみると錨を打って3隻が錨泊したのを確認。
舷側にいくつもの穴が開いている。艦砲をこちらに向けていますね。片側20門かな?
はい。完全に敵対的なパターンです。あっ短艇を降ろしている。
短艇は船を離れて真っ直ぐこちらへと向かっている。1隻から1艘だけ来た。
20人くらい乗っている。短艇は次第に近付いて来た腰に剣を差し、銃を持っている。
恐らくこの世界に来る際に創造神様から聞いた通り火縄銃だろう。それから進化しているとは思えない。
相手の様子を見ているとこちらが5人しかいないことに驚いたような表情をしている。
まぁ、警戒されるより舐められた方がこの場合良いんだけどね。
短艇はようやく砂浜に乗り上げた。
多分20人の真ん中にいるのが指揮官なんだろうなぁ。
「随分と出迎えが少ないな…流石、未開地」
「えぇまぁ…ところで私がこの大和王国の国王をしているコウイチ・タカナシです。何の事前連絡も許可も無く我が国に上陸した理由はなんでしょうか?」
「あぁ?お前なんかが国王だって?何を言っているんだか。ここは我々が発見した大陸だから今からここは私のものだ。原住民は私の支配下に入る。まずは財宝と食料と水を寄越せ!」
うわぁちゃんと国家があると言ったのにスゴイ態度に出てきたなぁ。
僕の後ろから何となく怒りを感じる。
まぁ相手さんはこちらは少人数だから一方的に脅せるとかなんとか思っているんだろうな。
「それはつまり我が国を侵略するという意味であり宣戦布告と受け取っても構いませんか?これはあなた個人の考えですか?国としての考えですか?」
「私はリア王国の総督である!私の言葉は王国の言葉だ!言う通りにしろ!」
あぁ地球のコロンブスのタイプだな。
出発前の協約によって、発見した島々全てを支配する総督(副王)の地位を認められたんだろうな。
他にどんな協約をしたかなんて知らないけどそんな事はどうでも良い。
リア王国とやらの代表として我が国に侵略戦争を行うという言質が取れたから助かるよ。
「たかが3隻の船とその人数で我が国を支配するつもりですか?話になりませんな」
「あそこの木でも撃ってやれ」
あぁ、用意している様子を見るとやっぱり火縄銃っぽいな。
(パァン)
見事に木に命中したね。
「どうだ!素晴らしいだろう!遠く離れた場所から相手を殺すことが出来る武器だ!もし我々と戦えばお前達に向けられる事になるんだぞ?」
なんかドヤ顔している。
「はぁ…魔法のある世界でそんなもの見せられましてもね?宣戦布告をし発砲をした以上、ただ今から我が国と貴国は戦争状態となります。よろしいですね?」
「我が国にはもっとスゴイものが有る!我が国の圧倒的な強さを見せてやる!」
兵士に指示を出して軍艦に向け手旗信号を送っている。
今度は何するんだろうなぁ?大砲でも撃ちますか?
しばらく待たされてからようやく準備が出来たのか、船の方から3発発射された。1隻に1発ずつ。
(バン、バン、バン)
狙って当たるものではないからどこに当たるんだろうね?
まぁ別に爆発するわけじゃなくただ鉄の塊が落ちるだけだから屋根に穴が空いて家具が壊れる程度だろう。
だんちゃ~~く…今!
あ、あいつら僕の別荘に当てやがった。まぁ民家に当たるより良いんだけどね!でもイラッとするよね!
「ふはははははは!どうだぁ!我が国の圧倒的な力は!」
「これは明らかに宣戦布告ですね。では、戦争中の敵国兵の皆さんを捕虜として拘束します」
「もう良い!こいつらを撃ってやれ!」
(パァン、パァン、パァン、パァン、パァン…)
「な、何だと無詠唱で物理攻撃を防御した…!?」
「え?あなたの国では出来ないんですか?へぇ?…ゼオライトさっきあいつが撃った木を撃ってやれ」
「はっ!」
(タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ)
うん、50発弾倉の内、半分の25発撃ったのかな?木片が飛び散っているよ。
このP90の発砲音好きなんだよねぇ。分かってくれる人いないかな?
「な、なんだ…と……ほ、砲撃を始めるぞ!砲撃が始まれb…」
「もう、うるさいな」
20人の敵兵を電撃魔法で気絶させる。次にテレポートで敵船に乗り込み範囲攻撃の電撃魔法で気絶させる。
完了したら次の船、そして次の船…全敵兵を制圧完了!
もしかして敵の国は魔法があまり発展していないのかな?まぁどうでもいっか?





