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381 横領事件について撮影 2

 1年9月4日


「国王陛下それは酷いですね」


「はい。リーベ王国の国民の皆様にご理解いただきたい事があります。王族は財務大臣と全財務職員、国土交通大臣の被害者なんです。元国王も立派な被害者です。部下に恵まれなかっただけなんです。ですからリーベ王国の国民の皆様に僕からお願いがあります。元国王をアルバートさんを国王に戻してあげてくれませんか?アルバートさんは一度失敗を経験した方です。一度失敗を経験して反省した方は強いです。それと2度と道を誤らないように僕からエテルノという優秀な部下を派遣します。財務関係には特にです。色々と僕から改革もさせてもらいます。特に財務と軍に対してです。反発もされるでしょうが僕の権限と責任で押し切ります。良いですか皆様、僕は元はどこにでもいる平民です。皆様は僕の事を凄いと思われるかもしれませんが、凄いのは僕の部下達です。僕は心の弱い愚かな人間に過ぎません」


「こ、国王陛下、そんな事はありません」


「いえ、繰り返しますが僕は愚かな人間です。今朝だって将来を不安に思い、道を誤ったのではないかと娘のように思っているエテルノに聞くような心の弱いただの人間です。僕は新神なので人よりも長い人生ですがそれは変わらないと思います。妻や部下に支えてもらいながら道を進んで行くつもりではいます。道を誤ったら殴るように何度も何度も度々言っています。愚かな人間だという自覚があるからです。少なくとも僕よりも優れた人は僕の元いた世界なら山程いるでしょう。多くの人は9時17時まで働いています。僕はこの世界に来て国王になってからは創造神様の配慮もあり天使という優秀な部下を付けてもらい過労死するまで働く事は殆どありません。酷い時は朝、部下から報告を聞いて問題なければ仕事を終える日もありました」


「国王陛下……」


「リーベ王国の国民の皆様、第一王子のハミルトンくんは僕なんかよりも凄いです。頭が良いです。国王に向いていますよ。それは断言します。心の底からそう思っています。先程、言った言葉は天界で創造神様と生命神さんに相談した時に言った言葉でもあります。そして生命神さんはこう言ってくれました」


「国王陛下、生命神様はなんておっしゃていたんですか?」


「僕は生命神さんにこう言われました。『君は自分の事を愚かな人間だと繰り返すけどね。当たり前じゃん。人間だもの。完璧な人間なんていないよ。良いかい?本当に愚かな人間というのは罪を犯すような人の事を言うんだよ。分かりやすい例がゴミ虫くんだよ。僕だってそうさ。この世界が数百年間変化が無く暇だからと言って地球で遊ぶような愚かな神だよ。だから気楽にね』と言ってもらいました。元国王のアルバートさんは愚かかもしれませんが、人間だから当たり前なんです。完璧な人間なんていないんです。だからどうかアルバートさんを国王に戻してもらえませんか?これは僕からの心の底からのお願いです。それからリーベ王国の元宰相さん、これを観ていたらどうか宰相に戻ってもらえませんか?アルバートさんは道を誤ったかもしれませんがどうか許してあげてほしいです」


「国王陛下……」


「あぁ、そうそうアルバートさんからも話があるようです。アルバートさん来てもらえますか?」


「国王陛下、恐れ入ります。私なんかの為に頭を下げていただきありがとうございます」


「あぁ、それ。僕もよく使う言葉なんですが天界で何度も怒られました。私なんかの為にという考え方は良くないって」


「そうですか。では私の為に頭を下げていただきありがとうございます。リーベ王国の国民の皆様は愚かな私に怒っておられると思います。お気持ちは痛いほど分かります。当然です。私は色々と失敗をしました。まず私からもう国内にいるかどうかすら分からないが宰相に謝りたい。心の底から謝りたい。信じてあげられず大変申し訳ありませんでした。私から国王陛下にお願いをしました。私は人を見る目はないが彼は優秀な人間だ。出来れば復帰してもらいたいと。先程、国王陛下もおっしゃっておられたがどうか戻ってきてもらえないでしょうか?次に我々、王族は質素な生活を長年してきた。申し訳ないことに城のスタッフをお金がないからとクビにしてしまった。城の元スタッフに心の底から謝りたい。私が愚かなせいでクビにしてしまい大変申し訳ありませんでした。そして先程、国王陛下もおっしゃっておられましたが、今の城のスタッフの給料はたったの7万円だ。大変申し訳ない事だ。妻が必死で国王陛下に城のスタッフを解雇しないようにお願いしたのは彼女達が我々王族に対する尊敬……いや、愛と言ったほうが正しいだろうな愛で仕えてくれてるからだ。さぞ貧しい生活をしている事だろう。私が愚かなせいだ。心の底から謝りたい。大変申し訳ありません。そして御礼を申し上げたい。本当にありがとうございます。私からは以上です。お時間をいただきありがとうございました」


「アルバート様、ありがとうございました。国王陛下、いかがされますか?」


「はい。以上で終わろうかなと思います。皆様ご視聴いただきありがとうございました」


「分かりました。それでは以上で終わります。アナウンサーのヒビキでした。ありがとうございました」


「はい。カット。オッケーです。流石は国王陛下です完璧です」


「ありがとうございます。ですが自信はないですね」

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