36 両面作戦と招かれざる客
1年4月11日
今は13時。屋敷の会議室にいる。
会議室にいるメンバーはブリタニア、ナビィ、エイド、ゼオライト、アイオライトの計6名。
数日前と同じで状況。話す内容も同じく軍事作戦についてだ。
アイオライトはエテルノで防衛副大臣をしている。
エテルノで構成された軍だが20万人まで増やした。
つまり先日から倍に増えたわけだ。反乱の恐れがないことや今後の作戦を考えて増やした。
将来的には200万人にまで増やしたい。理由は単純で未開地が広すぎるから。
それで今度は会議室に集まって何を議題に話すかと言うと両面作戦についてだ。
東京・神奈川と栃木・群馬・茨城県の2方面だ。
異世界なので地形が異なるが大体この辺だろうという範囲で各都県のエリアを決めた。
今回の任務は重要だ。首都奪還作戦なのだから。
「皆、忙しい中集まってくれてありがとう。これから軍事作戦について話そうと思う」
皆、真剣な表情で聞いている。前回と同じだ。
「今回の作戦は非常に重要だ。首都構築に向けた作戦だからだ。今回は、このエリアとこのエリアの魔物を駆逐し制圧しようと考えている。便宜上、この地域を南関東、この地域を北関東と呼ぶ事とする。まずは僕、ナビィ、エイド、ブリタニアで協力して仮の壁を構築する。この部隊をアルファ部隊と呼ぶ。今回は国防軍を2つの部隊に分ける。まずはゼオライトが率いるブラボー部隊、アイオライトが率いるチャーリー部隊。この2つの部隊だ。2人とも良いだろうか」
「「はい、問題ありません」」
「よし。南関東をブラボー部隊が担当する。北関東をチャーリー部隊が担当。まず、アルファ部隊で仮の壁を構築する。壁の構築が完了したら一度拠点に帰還し壁の構築完了を伝える。壁の構築は北関東から行う。理由としては北関東の方が山が多く難易度が高いからだ」
うん、北関東が結構大変なんだよね。航空写真をみた感じ群馬が「グンマー」状態だったし。
「恐らく北関東の壁の建設だけで日が暮れると思われる。アルファ部隊は翌朝まで休憩する。チャーリー部隊は夜戦を行ってもらう。今回も赤外線カメラ搭載の偵察用ドローンを使いながら魔物を発見し駆逐していってもらいたい。武器はP90を使ってもらう。全員分の銃と予備の弾倉はインベントリに入れておくからそれを使ってくれ。アイオライト問題ないだろうか?」
「はい、問題ありません。前回と同様に作戦を遂行致します!」
「頼んだ。アルファ部隊は翌朝に南関東の壁の構築を始める。恐らく壁の建設だけで日が暮れると思う。そしたら帰還する。その後、ブラボー部隊もチャーリー部隊と同様に出撃する。大丈夫だろうか?」
「はい、問題ありません。必ず作戦を成功させます!」
「ありがとう。頼む。皆で協力してこの作戦を成功させよう!」
1年4月15日
4日後の昼、全ての作戦が無事に終了した。
今回は範囲が広く山狩りもあったので結構大変だったようだ。
怪我人は無く皆、笑顔で帰還してきた。
やはり彼女達は強く頼もしい。
これで首都の建設が進められる。首都のデザインを例の都市開発ゲームでやろう。
王城は江戸城のような外観にして、でも内装は洋風で最上階の住居エリアはフローリングにしてもらって…やっぱ止めた。
王城は仕事場で住居はその近くにハロライブのマンション建設の練習も兼ねて30階建てのマンションを建てよう。
そういえば、ハロライブの計画も進めないとなんだよなぁ…パソコンとテレビ普及率を上げたい。
その件はエテルノの工業研究担当者に頑張ってもらうしかないか。
街並みはお城の前にワシントンD.C.のホワイトハウス前にある広場のように大きな広場を作ってもらおう。
王城の目の前、広場の横に地下鉄の駅をつくって学園都市とリニアモーターカーで繋ごう。
将来のために国会議事堂や国立国会図書館、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所をつくる。
各省庁もつくって都庁もつくるか。
あとは上下水道やインフラの整備もしないとな。
鉄道は全て地下鉄化しておく。ただでさえ複雑な東京の鉄道が更に複雑化する予感がする。
性格が出るのか計画的に街作りをしているせいかワシントンD.C.のように真っ直ぐの道で整然とした街並みになる。
横須賀に軍港と23区内外に200万人のエテルノが住める街もつくらないとな。
それから栃木で米や苺、麦の生産が出来ないかについても早急に農業大学で研究しているエテルノに確認しよう。
農林水産業は国にとって大事なものだからね。
今回で日本で言うところの関東は全て制圧した。
航空写真によると群馬を越えたところには広大な平原があるらしい。
そこも制圧して大規模農業をしたいところだ。
トラクターなど農具の開発もしないとだな…色々とやることがあって忙しい。
~1ヶ月後~
1年5月15日
首都の街並みの整備が完了した。
城も無事に完成しマンションもスゴく快適だ。
23区内外の街並みを整備したことで200万人のエテルノが住めるようになった。
…というか既に住んでいる。もちろん都内はどこでも5Gが使えるようになっている。
リーベ王国の大使館も首都に移転してもらった。リーベ王国国王から首都の完成を祝う連絡ももらった。
軍艦はまだ学園都市にあるが横須賀の軍港も完成した。
そう、軍艦は既につくってある。空母2隻、イージス巡洋艦2隻、ミサイル巡洋艦3隻、補給艦。
今も早期警戒管制機が飛んでいるはずだ。
~軍の司令部~
『HQ!HQ!こちらスカイアイ!!感明、送れ』
「こちらゼオラ、感明よし。どうした?送れ」
『軍艦と思われる赤い船が横須賀方面に向かっています。送れ』
「了解した。最高指揮官に伝える追跡を続け動きがあったら連絡しろ。送れ」
「ウィルコ、終わり」
~王城~
紅茶を飲みながら書類仕事をしていたらドアがノックされた。
「どうぞ」
「国王陛下、失礼します。軍艦と思われる船が横須賀方面に向かっているようです」
「なに!?」
うわ、最悪だ。この文明レベルだ。水や食料の補給、その他に何か目的があるだろうから、上陸するに決まっている。
問題はその目的だ。友好的なら良い。しかし、この文明レベルで帆船で他の大陸に来るってアレかアレだわな。
地球の歴史上で言うと黒船来航かコロンブス。僕はコロンブスのタイプだと思う。
まぁつまり命をかけてどこに有るか分からない…ないかもしれない他の大陸を求めて国王の援助を受けて旅に出る。
目的は発見した土地の接収、略奪、奴隷の捕獲。退屈凌ぎに原住民をゲーム感覚で虐殺。
…数百年、文明レベルに変化がない世界でこれが来るとか運が悪い。悪すぎる。
「僕とブリタニア、ナビィ、エイド、ゼオライトで向かおう!相手が敵対的だとしても5人で対応できるだろう。時間に余裕がないからそれで行く。アイオライトは本部で待機!それと間に合わないだろうけど学園都市の軍艦を横須賀に向かわせてくれ!」
「了解しました!」
あーあ、忙しいのに面倒なのが来ちゃったよ。





