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373 元国王に国王に戻るように説得

 1年9月4日


「アクアオーラちゃん、法的にはどうなっている?事後法になるのかな?まぁ事後法でも僕の権限で厳しく罰するつもりだけど。家族が不正を知っていた場合を含めて教えてほしい」


「参考までに我が国の法的には日本の法を参考にしているので業務上横領罪として10年以下の懲役刑です。しかしながらリーベ王国の場合は昔から業務上横領罪と同様の法律があります。従って事後法ではありませんよ。まずはご安心ください。刑罰については金額によって重くなる形式となっております。最高刑は死刑です。家族が不正を知っていた場合は同罪となります。現在、全警察官が手分けして財務知識を一時的にインストールして全力で不正の証拠を洗い出しています。申し訳ありませんが1時間はください」


「分かった。はぁ……まぁ、刑罰についてはそうだろうと思ったよ。聞いた後だから言うけど今回の事件は大事件だ。10年以下の懲役刑では軽すぎる。証拠から刑罰が確定って言って良いのかな?検察側の求刑が確定と言った方が正確かな?まぁとにかく確定したら正義の女神さんのご意見を聞きたい。理由は2つ。1つは刑罰の妥当性を司法、裁判が専門家であり地獄の門番である正義の女神さんに聞きたい。2つは悪いけどゴミ掃除はさっさと済ませたい。時間をかけたくない従って、また結論ありきの裁判を僕はしたい。分かってもらえるかな?」


「元国王としてもお願いする。もう立場がない者ではあるが私が国王時代の事だ。だからどうかお願いを聞いてほしい。まずはもう国内にいるかどうかすら分からないが宰相に謝りたい。心の底から謝りたい。国王陛下。私は人を見る目はないが彼は優秀な人間だ。出来れば復帰してもらいたい。次に我々、王族は質素な生活を長年してきた。申し訳ないことに城のスタッフをお金がないからとクビにしてしまった。城の元スタッフに心の底から謝りたい。そして国王陛下、今の城のスタッフの給料を知っているだろうか?」


「申し訳ないことにまだそこまで把握していません。教えてください」


「7万円だ。たったの7万円だ。大変申し訳ない事だ。妻が必死で城のスタッフを解雇しないようにお願いしたのは彼女達が我々王族に対する尊敬……いや、愛と言ったほうが正しいだろうな愛で仕えてくれてるからだ。さぞ貧しい生活をしている事だろう。私が愚かなせいだ。心の底から謝りたい。そして最後に犯人には厳罰を望む」


「国王陛下、話に割り込んでスミマセン。大和王国からも応援の警察官を呼び自白魔法を用いた犯人の尋問をさせてください。ご命令いただけたら1時間以内に全てを片付けます」


「分かった。僕の権限、僕の全責任で必要なあらゆる措置を許可するとともに命ずる。アクアオーラ、リーベ王国の全街でも構わない。役所を一時的に閉鎖して、役所の場所と人材を使って更に効率化出来ないだろうか?それとアルバートさんのお願いは国の最高責任者として受け入れます」


「出来ます。いえ、やらせます!エテルノの全能力を使って対応します!国王陛下、私は一度、レストランに戻り皆様のお茶を持って参ります。お茶でも飲んでゆっくりとお待ちください」


「分かったよ。お願いね」


「はい。国王陛下とマスター、失礼します」


「アルバートさんとご家族にお話があります。くだらないお話かもしれませんが暇潰しだと思って聞いてもらえませんか?」


「光一、私もあなたの話が聞きたいわ。お願い。話して」


「僕は今日、これまでに何度も何度も不安を抱えました。僕は先程まで天界にいました。……」


 僕は色欲の神に内定して創造神様と生命神さんに語った僕の考えと言うか思いを語った。

 そのうちにアクアオーラちゃんが帰って来て皆にお茶を配った。

 皆さん色欲の神に内定という話が出ても喜んだりせずに真剣に僕の話を聞いてくれた。

 もちろん社畜SEという言葉についてもちゃんと説明して理解してもらった。

 そして創造神様の最初の答えを話して語り終わった。


「そうね。光一。さっきそんな話をしたわね。でもどうしたの?そんな話をして?」


「結論から言います。僕はアルバートさんに国王に戻ってほしいと思っています。もちろんサポートとして僕の部下を付けます。色々と僕から改革もさせてもらいます。特に財務と軍に対してです。反発もされるでしょうが、僕の権限と責任で押し切ります。不満の矛先は僕に向くようにしますのでご安心ください。僕は先程も言いましたように元はただのどこにでもいる平民です。皆さんは僕の事を凄いと思われるかもしれませんが、凄いのは僕の部下達です。僕は心の弱い愚かな人間に過ぎません。僕なんかよりもハミルトンくんの方が国王に向いていますよ。それは心の底からの考えです。ハミルトンくんはその歳で凄いよ」


「国王陛下、ありがとうございます。恐れ多いです」


「はぁ……あぁ今のため息は自分の愚かさに対しての物です。僕は繰り返し言いました通り道を誤る事もあると思います。でも妻や優秀な部下に軌道修正してもらうつもりです。確かにアルバートさんは道を誤りました。でもそれは部下に恵まれなかったからです。失礼ながらアルバートさんは愚かかもしれません。ですが……ブリタニア、生命神さんも僕に色々と言って説得してくれたよね」


「そうね。あなたの為に色々と言っていたわ」


「僕は生命神さんにこう言われました。『君は自分の事を愚かな人間だと繰り返すけどね。当たり前じゃん。人間だもの。完璧な人間なんていないよ。良いかい?本当に愚かな人間というのは罪を犯すような人の事を言うんだよ。分かりやすい例がゴミ虫くんだよ。僕だってそうさ。この世界が数百年間変化が無く暇だからと言って地球で遊ぶような愚かな神だよ。だから気楽にね』と言ってもらいました。アルバートさん、アルバートさんは愚かかもしれませんが、人間だから当たり前なんです。完璧な人間なんていないんです。だからどうかアルバートさん。国王に戻る気はないですか?」


「私は国民に退任させられた身だ。国王に戻るわけにはいかないだろう」

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