34 結婚式から1週間後
1年4月8日
結婚式から1週間が経った。
この1週間に色々な事があった。
まず結婚して初めての夜は緊張した。
何をしたかまでは言わないが、ブリタニアの反応を見ながら慎重に気遣った。
終わった後、ブリタニアさんに「大丈夫だったか。どうだったか」を聞いたところ。
「気遣ってくれているのが伝わってとても嬉しかった」とだけ答えた。
その後、お互い結婚式や披露宴の疲れもあり2人で爆睡した。
2人ほぼ同時に目が覚めたが時間をみると13時だった。
またお互いベッドの惨状をみて苦笑して2人で大浴場に入った。
ブリタニアの姿をみて、つい2回戦目をしたくなったが手伝ってもらって抜くだけに留めた。
僕の住んでる携帯お家セットの屋敷にはメイドとしてエテルノが20人働いてくれている。
皆、2階の洋室に住んでいる。
僕達は3階の大浴場の向かい側にある大きな洋室に住んでいる。
大浴場から戻るとメイドのエテルノがシーツの交換をしているところで、僕達が入ってきたのに気付くと「ゆうべはお楽しみでしたね」と笑顔で言われ2人で顔を赤くした。
…とまぁ初日はそんな事があった。
それからあった事と言えばリーベ王国と正式に平和友好条約を締結し、ウィーン条約を基に外交関係に関する条約を締結した。
それに伴ってリーベ王国から我が国に大使館が設置された。本国と連絡が取れないと不便だろうと思い大使館の建設から王城までのインフラ整備をナビィとエイドにやってもらった。
インフラ整備についてはリーベ王国に設置した我が国の大使館から延ばすだけなので比較的簡単に行えた。
そして、冒険者ギルドも動き出した。ギルドマスターはキャメロンさんで武闘派より文官派と思われる人だ。
我が国が広く知れ渡り、ダンジョンが3つあるとの情報も広まった為か多くの冒険者もやってきた。
それから「冒険者になりたいがどうすれば良いか分からない」という人が結構いたようで冒険者養成学校の生徒も各国から多数集まってきた。
また、我が国は人種差別を法律で禁止しているというのも広く知れ渡ったのもあるのか、エルフの国や獣人の国からも多くの人がやってきた。
皆、勉強したいとのことだったのでまずは小学校に通ってもらった。
大人は科目を選択制にしているし、カリキュラムに魔法や情報処理を入れている。
エルフやハーフエルフは寿命が長いので興味を持った事を学んでもらえればと思っている
ちなみに本人に聞きにくかったのでナビィに聞いたのだが、ハーフエルフをよく思わない人間やエルフは多いのか質問したら、若い人にはあまりいないが年配の古い考え方の人にはある程度いるらしい。
それから年配の古い考え方の人は全ての人種でそういう差別的な考えの人がいるようだ。
だから国から出たいが差別が怖いという若い人が、人種差別を法律で禁止しているうちの国なら安心できると思い来るようだ。
それとナビィに聞いて驚いたのだが、この世界の人々は皆、魔法は呪文を正確に唱える必要があると勘違いしているようだ。
魔法を教えているエテルノからも「ただしい魔法の使い方を教えると皆、驚く」と報告があった。
後はそうだな…焼け石に水だとは思うがやらないよりは良いと思い、各国で金銭的な事情などで奴隷になってしまった子ども達を買い取り、奴隷から解放して孤児院に入れ幼稚園や小学校に通ってもらった。
孤児院はエテルノが働いてくれている。
法整備はナビィとエイド、イブに進めてもらった。
警察も整備した。これもエテルノが働いてくれている。
人が増えるとどうしても治安が悪化してしまうからね。
今日はこれから冒険者ギルドに行く予定だ。
少し考えがあってそれを相談してみるつもりだ。
オフロードの軽自動車に乗り向かう。運転はエテルノがしている。
自分で運転しようとしたら「国王という立場を考えてください」と怒られた。
まさにそのとおりです。本来であればギルマスを屋敷に呼ぶべきなんだろうけど気分転換に外に出たかったのだ。
などと考えていたら到着した。受け付けに向かう。
「すみません。国王のタカナシです。ギルマスとお話したいのですが可能ですか?」
「こ、国王陛下!?大丈夫だと思います。私がご案内致します」
「はい、お願いします」
そりゃ国王が来たら驚くわな。
2階の奥の部屋、ギルドマスターの部屋の前まで来た。
「恐れ入りますが少々お待ちください」
「はい」
少し待っているとガタンッと大きな音がした大丈夫かな?
驚かせてしまって申し訳ないことをしたかな?
「はい、どうぞお入りください」
「ありがとうございます」
中に入るとギルドマスターが出迎えてくれた。
「国王陛下、こちらへおかけください」
「ありがとうございます」
「き、今日は私に話があるとのことでなんでしょうか?」
「実は提案したいことがありまして来ました」
「なんでしょうか?」
「ダンジョンの地図や魔物の情報を冒険者から買い取り、それを冒険者に売るというのはどうでしょうか?」
「…考えた事も無かったですが良い案だと思います。ですがダンジョンは冒険者やパーティー毎に異なるのではないでしょうか?」
その点については既に創造神様に確認している。
「確かにダンジョンは冒険者やパーティー毎に分かれているので出会うことはありません。しかし構造や魔物の種類などは全く同じなんです。これは創造神様に確認した情報ですので間違いありません」
「創造神様にですか!?さすが国王陛下です。それでしたら実施してみたいと思います。この冒険者ギルドで試してみて上手く行ったら他のギルドにも共有しようかと思いますが構わないでしょうか?」
「はい。是非、実施していただければと思います。そうすれば我が国としても冒険者が入手するアイテムで儲かりますから。共有も問題ありません」
「ありがとうございます。この案が成功すれば死亡率も下がると思います。冒険者ギルドとしてもとても助かります」
「そうですよね。例えばモンスターハウスの場所を知っていれば、入ってしまい死亡するという事も無くなるでしょうから」
「はい。まさにその通りでモンスターハウスは危険ですから、事前に知っていれば対処可能になるでしょう」
「私の話は以上です」
「はい。とても素晴らしいお話をしていただきありがとうございます」
「それでは失礼します」
「あ、お外まで私がご案内致します」
受付の職員さんの案内で外に出た。
「ありがとうございました。それでは失礼します」
軽自動車に乗り込み走り去る。
上手くいくと良いんだけどな。
本当はパソコンやスマホが普及していればwikiを作成して情報共有出来るようにしたいんだがな。
残念ながらまだこの国はその段階まで来ていない。
少しずつ課題を解決していこう。そう思いながら考え事を続けるのであった。





