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355 事件について全世界に演説 2

 1年9月3日


「リーベ王国の国民の皆様、そして世界各国の皆様には事の発端と真実を知る権利があると私は考えております。部下には言う必要はないと言われましたが話させていただきます。長くなりますがどうかお許しください。事の発端から話始めます。……」


 僕は先程アルバートさんに話したように大和王国の首都に国民が来てくれるように誘致活動をした事から話し始めた。

 スパイ犯のご両親にちゃんとフォローするようにリーベ王国に頼んだのにご両親がレストランに来た事。ご両親に僕が言われた事。

 僕は凄い罪の意識を感じて苦しんだ事。天界に呼ばれて説得されて帰り際に生命神さんからアドバイスされた事。

 その後に我が国で初めての殺人事件が起きた事。亡くなったのはスパイ犯のお父さんで殺したのはスパイ犯のお母さんである事。

 原因を作ったリーベ王国、特に防衛大臣に抗議する為に生命神さんのアドバイス通りに魔法をかけない状態で尋問した映像を全世界に公開してリーベ王国に再度スパイ行為をしたとして制裁した事。

 しかし本当は1回目のスパイ犯は僕が整備した男女別の無人島で生きている事。

 死後、色々な罪で地獄行きになるような重罪人でも僕は甘いので生かしてあげた事。

 ただし勘違いしないでほしいのは魔法のある世界なので服に何か仕込まれていても困るし例えば20歳で無人島行きになったとして、死ぬまで長持ちするような服はないから全裸で送り込んだと伝えた。

 僕の元いた世界では股間に物を入れて監獄に持ち込もうとした例があるからそんな事がないように徹底した事。

 非人道的だと思われるかもしれないがこの世界で最初に生まれた人類は服を着ていなかっただろうし、死刑囚なんだから理解してほしいと伝えた。

 生きているから遺骨を祖国に返さなかった事。僕の元いた世界では195カ国以上があり昔は見せしめとして死刑囚の首を晒していたんだから死刑囚の遺骨を祖国に返さない事自体は普通だろうとも言った。

 ……まぁ195カ国以上あるから今もやっている国はあるかもしれないけどと。


 そして本題。


 スパイ犯の母親の本当の動機は夫を殺して自分も死刑になる事で娘に会いたかったから。

 母親は実はスパイ犯では無かった。

 生命神さんのアドバイス通りにスパイ犯の母親に説教をして親子共に防衛大臣の命令のせいで数々の罪を重ねて地獄行きになるけど、地獄では娘に会えないと教えてあげた。

 世界中の皆様の為に繰り返すけど地獄は親子が会えるような生易しい場所ではないと伝えた。

 そしてあなたが娘にこんな仕事を誘ったから地獄行きになると僕は母親に説教をした。

 そして最後に実は娘さんは生きていると教えると娘に謝りたいからどうか会わせてほしいと頼まれた。

 だから死刑にせずに娘のいる無人島と言う名の監獄に全裸で送ってあげた。

 2度目のスパイ行為は嘘です。世界中の皆様、騙して申し訳ありませんでした。

 ですが元防衛大臣とアルバートさんのせいで殺人事件が起きたのは事実です。我が国としては到底許しがたい。

 だから生命神さんのアドバイスに従って自分もスパイ行為をしたとして死刑になる為に嘘の自供をした動画を利用してリーベ王国に制裁をした。

 元防衛大臣が数々の罪で地獄行きになると伝えると共に、元防衛大臣が国王に無断でまたスパイ行為を指示したと思わせれば元防衛大臣を解任してくれるかなと期待したのにアルバートさんはそうしなかった。

 普通なら防衛大臣が国王に無断でスパイ行為をして相手国から厳しい制裁をされたら責任を追求して解任するでしょと。

 元防衛大臣を解任しなかった結果、あの大事件が起きた。それが全ての真実です。

 世界中の皆様、元防衛大臣を解任する為とは言え騙して申し訳ありませんでしたと謝罪して僕は演説を終えた。


「ふぅ……」


「マスター、お疲れ様でした」


「世界中の皆さん怒るかな?」


「ナビィはマスターの誠意は伝わったと思います」


「きっと大丈夫よ。許してもらえなかったとしても私達妻はあなたの味方だわ」


「ありがとう。良い妻達がいて僕は幸せだよ」


「あのぉ国王陛下、私はどうなるのでしょうか?」


「国務の引き継ぎも必要です。従ってあなたは少なくとも今日は城で普通に過ごしてください」


「分かりました」


「先程、演説で少し触れましたが明日、あなたをどうするか国民の声を聞きます」


「私は城から追い出されるのでしょうか?」


「それを決めるのは僕ではありません。仮に城から追い出されるとしてあなたには親戚はいないんですか?」


「一応、います。王族ですから」


「それなら親戚を頼ったらどうですか?親戚にも断られたら僕も鬼ではありません。僕の国であなたの面倒を見ますよ。あっ鬼ってこの世界でも通じるのかな?」


「通じるわよ。子どもに聞かせる物語に出てくるわ。人間を襲う魔物のような人の形をした恐ろしい化け物ってね」


「あっそうなんだ。それなら良かった」


「うん。鬼に襲われたく無ければ良い子にするのよ?って子どもに言い聞かせるの」


「へー。世界が違っても同じなんだね」


「面白いわね。この世界があなたの世界を元に創られたからかもしれないわね」


「なるほど。それじゃ僕達はそろそろ帰りますね。エイリーンさん色々とありがとうございました」


「いえ、また良ければ4人で一緒にお風呂に入りましょ?」


「お母様、勘弁してください。僕が将来子作りする時に影響したらどうするんですか!」


「あら?ハミルトン。それはその時に考えれば良いと思うわよ?英雄色を好むって言葉あなた知らない?」


「知っていますが、それとこれとは話が違うと思います。国王陛下からもなんとか言ってください」


「エイリーンさん、魅力的な提案ですが僕も妻達がいますしハミルトンくんの将来の為にも良くないと思います」


「あら?そう?ブリタニアはどう思う?」


「私は構わないと思うわ。ハミルトン!またお姉ちゃんとしようね!」


「お父様からもなんとか言ってください!」


「ハミルトン。私はお前を羨ましく思う。姉弟で子作りしなければ一緒にお風呂に入るのも良いと思うぞ」


「駄目だこの家族。まともな人が国王陛下しかいない」


「ハミルトンくん、親がこんなだからお姉ちゃんもおかしいんだと思う。君はよくまともに育ったね」


「そうですね。僕もそう思います。反面教師でしょうか?」


「へーこの世界にも反面教師って言葉があるんだ」


「ありますよ」


「あら?ハミルトン。お姉ちゃんとするの嫌だった?それに光一もお母様とするの嫌なの?」


「正直、僕は良かったです。だから将来に影響しないか不安なんです!」


「ブリタニア、逆に聞くけどさハミルトンくんが将来、子作り出来なくなったらどうするの?それに夫を母親に取られて嫌じゃないの?」


「ハミルトン、普段はメイドとすれば大丈夫だとお姉ちゃんは思うわよ。光一、嫉妬はするけどそれ含めて面白いから構わないわ」


「ハミルトンくん僕はその歳から普段メイドと出来る君が羨ましいよ。32年間僕は1人でやってたんだから。お姉ちゃんは駄目だわ」


「僕も毎日メイドとしているわけではないんですが、国王陛下お願いがあります」


「何だい?」


「お姉様がおかしいのは確定しました」


「そうだね。僕もそう思うよ。今、僕は今日一緒に寝る妻にどう謝罪しようか悩んでいる」


「僕の将来の為に何人か僕にそういう事をしても大丈夫だと同意してくれるメイドさんを雇ってください」


「分かった。次期国王の頼みだ。僕に任せて」


「ありがとうございます」


「あら?光一、黙っていれば良いじゃない」


「僕はこれでも紳士なの!今日、一緒に寝る約束をした妻に無断で他の女とした事を黙っている程、僕は性格が悪くない!」


「あなたは真面目ね。分かったわ。私も一緒に謝ってあげる」


「お願いします。それでは改めて皆さん今日は失礼します。明日お会いしましょう」


「ハミルトン、明日もお姉ちゃんと出来るわね!」


「ひぃ!僕は今晩はメイドに頼み込んでお願いします」


「光一さん、明日も色々とよろしくお願いします」


「ハミルトンくん、僕は明日も妻に謝罪する必要がありそうだ」


「あなたも大変ですね」


「国王陛下、私の事もよろしくお願いします」


「はい、失礼します。ゲート」


「ばいばーい」

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