350 リーベ王国で家族会議 2
1年9月3日
「事の発端から話を始めましょう。僕は仕事が落ち着いたので世界各国で大和王国の首都に国民が来てくれるように誘致活動を行いました。僕はその時、そんなに人は来ないだろうと思って、商業ギルドと冒険者ギルドが出来るまでは国民に城の食堂で無料で食べてもらおうと思い誘致の動画にそれを入れました。しかし予想以上の人が首都に来ていただき城の食堂では収まらなくなりました。国王として約束を破るのは違うなと思い、城の庭に大きなレストランを作りました。そして抽選で当たった人にレストランに来てもらうようにしました。僕は国民の生の声を大切にしているのでレストランの前に部屋をつくり僕と王妃が常にいてお客様と自由に会話出来るようにしました。そして国民が不安に感じている事や不便に感じていることを聞き対策を講じたりしました。そうだよねブリタニア?」
「そうね。お客様も私達も楽しくやっていたわね」
「今回、リーベ王国で神々や世界各国が問題視するような事件が起こり、あなたを国王退任にしたことで後始末の為に僕はしばらくレストランで国民と会話出来なくなって非常に残念に思っています」
「そうね。私も残念だわ」
「そんなある日、レストランにスパイ犯のご両親が現れました。僕に娘を返して等と言ってきました。僕、言いませんでしたっけ?スパイ犯のご家族にちゃんとフォローしてくださいと。我が国を僕を恨まないようにちゃんと説明してくださいと頼みませんでしたっけ?あなたは一体、何をしていたんですか?『ホリーさんのお母さんには私自ら謝罪する』と言っていましたがちゃんと謝罪したんですか?」
「した。私はちゃんと謝罪した」
「では何故、僕の所にご両親が現れたんですか?」
「それは知らない」
「知らないじゃないんだよ!お蔭で僕は凄い罪の意識を感じて苦しんだんだよ!そうだよね?ブリタニア?」
「そうね。あれは酷かったわ」
「そして僕は天界に呼ばれて創造神様と生命神さんに『罪の意識感じる必要はない』と説得されました。その時にリーベ王国の防衛大臣は地獄行きになると聞いたんです。そして何気なく聞いたんです。『地獄って例えば娘が地獄に行って親も地獄に行けば再会出来るんですか?』と。それに対し創造神様はこう答えました『そんな訳あるまい。それじゃ刑罰の意味がない』と。そして地上に帰る間際に生命神さんにアドバイスされました。『近い内に新たな死刑相当の犯罪者が現れると思うけど君は罪の意識を感じる必要はないから。それと地獄行きになる人は家族と会えないから。それを元に説教してあげて』と。そして『ついでにもう1つアドバイスすると原因を作った国に抗議する材料として最初は魔法をかけない状態で尋問することをオススメする』と言われました。その後です。我が国で初めての殺人事件が発生したのは」
「お父様のせいでね」
「わ、私のせい?」
「殺されたのはスパイ犯の父親、殺したのはスパイ犯の母親。原因を作ったリーベ王国、特に防衛大臣に抗議する為に生命神さんのアドバイス通りに魔法をかけない状態で尋問した映像を全世界に公開してリーベ王国に再度スパイ行為をしたとして制裁した。しかし本当は違うんですよ。まず1回目のスパイ犯は全員生きています。僕が2つの無人島に湖とダンジョンをつくって男用の無人島と言う名の監獄と女用の無人島と言う名の監獄をつくってそこに送り込んだんです。死後、色々な罪で地獄行きが決定している様な重罪人とは言え僕は甘いので生かしてあげたんです。だから祖国に遺体も遺骨も返さなかった。生きているから。そしてスパイ犯の母親の本当の動機は夫を殺して自分も死刑になる事で娘に会いたかったから。母親は実はスパイ犯では無かったんですよ。生命神さんのアドバイス通りにスパイ犯の母親に説教をして親子共に防衛大臣の命令のせいで数々の罪を重ねて地獄行きになるけど、地獄では娘に会えないと教えてあげたんです。そしてあなたが娘にこんな仕事を誘ったから地獄行きになると説教をしたんです。そして最後に実は娘さんは生きていると教えると娘に謝りたいからどうか会わせてほしいと頼まれて死刑にせずに娘のいる無人島と言う名の監獄に送ってあげたんですよ優しいでしょ?」
「2度目のスパイ行為は無かった……?」
「はい。あれは嘘です。ですが防衛大臣とあなたのせいで殺人事件が起きたのは事実です。我が国としては到底許しがたい。だから生命神さんのアドバイスに従って自分もスパイ行為をしたとして死刑になる為に嘘の自供をした動画を利用してリーベ王国に制裁をしたんです。防衛大臣が数々の罪で地獄行きになると伝えると共に、防衛大臣が国王に無断でまたスパイ行為を指示したと思わせれば防衛大臣を解任してくれるかなと期待したのにあなたはそうしなかった。理由が分からない。普通は解任するでしょ?何故、防衛大臣を庇ったのか本当に理由がわからない。息子さんも防衛大臣を解任しなかったのを不思議に思っていますよ?お答えください。何故ですか?」





