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349 リーベ王国で家族会議 1

 1年9月3日


 アクアオーラちゃんに案内されて会議室の前に来た。

 アクアオーラちゃんがノックしてドアを開ける。


「どうぞお入りください」


「失礼します」


「私も失礼します」


 中に入るとアルバートさんとその後ろに2人の警察官、王妃のエイリーンさんと第一王子のハミルトンくんがいた。


 僕は警察官に向かって敬礼する。


「2人ともお疲れ様」


 すると警察官2人も敬礼してくれた。


「国王陛下お疲れ様です!」


「国王陛下と王妃陛下、どうぞ席にお座りください」


「それじゃ失礼して座らせていただきますね」


「私も失礼するわ」


「皆さんこんにちは。お久しぶりです。大和王国国王のコウイチ・タカナシです」


「お母様とハミルトンも久しぶりね」


「コウイチさんとブリタニアお久しぶり」


「コウイチさんとお姉様お久しぶりです」


「まず僕からアルバートさんの無罪判決後も自殺防止と反省を促す為に僕の命令で拘束させていただきました。アルバートさんとご家族には理由を説明するように指示をしましたが。皆さんに1つお聞きしたいのですが僕の事を恨んでいますか?正直にお答えいただいて構いません。覚悟は出来ています」


「まず私、エイリーンからお答えしますね。裁判の様子は窓から息子と観ていました。防衛大臣の裁判も含めてです。私はあなたを恨んでなどいません。夫には先程、私から軽く叱りました。私は妻としてあなたの判断は正しいと思います。あなたも言っておりましたが大和王国から制裁を受けた時にあのゴミ虫を解任していれば防げた事件です。夫の責任は極めて大きいと私も思います」


「僕も母と同じです。昨日、僕はずっと窓から外を観ていました。国民の声を聞いていました。何故、父は大和王国国王陛下から制裁を受ける際にあれだけ言われ、国民も防衛大臣の解任を求めているのに防衛大臣を解任しないのかずっと不思議に思っていました。軍が城の前にいる事も不思議に思っていました。父はもう国王ではないのであなたを国王陛下と呼ばせていただきます。裁判で国王陛下がおっしゃっていた通り軍には法的根拠がありません。それなのに城の前にいて軍は国民の皆さんと衝突して国民に犠牲者が出ました。僕はおかしいと思いました」


「ハミルトンくん。ありがとうそこは大事な所だから止めさせてもらったよ。アルバートさんに聞きます軍は何の為に存在すると思いますか?」


「それは国を守るため」


「ハミルトンくんはどう思う?」


「国民を守るために存在すると思います」


「アルバートさん。あなたが国王に相応しくないのはここでも現れています。ハミルトンくんの答えが正しいです。軍は国民の生命、財産、そして領土を守るために存在します。その結果として軍は国を守っているのです。ハミルトンくんがおかしいと思うのは正しいです。ハミルトンくん、ごめんね。続けて」


「はい。国民に犠牲者が出た事で警察官が動きました。ちゃんと裁判所の令状を持って読み上げて犯人を逮捕しようとしました。複数の軍人がそれを妨害しました。これもおかしな話です。法的根拠がない軍に対して警察官は法的根拠に基づき行動したのに軍が妨害する。おかしいです。複数の警察官が負傷し複数の軍人が現行犯逮捕されました。これも法的には警察官が正しいです。そして夜の事です。軍が一斉に国民に暴行を始めました。国民を守るために存在する軍が国民を暴行する。おかしな話です。警察官は暴行事件の現行犯として一斉に動きました。警察署からも応援の警察官が出てきましたし、近隣の街からでしょう。転移魔法で応援の警察官が来て警察官達は軍と国民の間に入り、国民を守りました。そして軍を現行犯逮捕していきました。すると驚いた事に国王直属の近衛兵が国民を守っている警察官に斬りかかりました。おかしな話です。警察官に多数の犠牲者が出て警察官は近衛兵に殺人の現行犯逮捕を行いました。僕は思いました。警察官を襲うように指示を出したのは父だろうと。そうなると殺人を指示した罪で父は立派な犯罪者です。僕は驚くとともに父に恐怖を感じました。僕は犯罪者の息子になるのかと嘆きました。それもありますがあまりにも非人道的な犯罪を目撃し僕は涙が出てきました」


「ハミルトンくん。ありがとう。辛かっただろうね。僕は元平民の国王としてハミルトンくんの姿勢が国王として正しいと思います。ハミルトンくんのお母様とお父様は何をしていたんですか?」


「私は愚かにも城の奥にいて外の騒ぎに気付きませんでした」


「私もだ」


「あなたは軍の最高指揮官でしたよね?何故、城の前に軍がいることを疑問に思わなかったんですか?」


「それは防衛大臣に言われるまで城の前にいることを知らなかったし防衛大臣に言われて城の外を見たら警察官が軍を襲っているように見えたから」


「そこですよ。あなたは城の前に軍がいることを問題視しなかった。軍の最高指揮官であるあなたが城の前に軍がいることを疑問視しなかった事が国王失格なんですよ。近衛兵に警察官を襲わせる前に何故、城の前に軍がいるんだと防衛大臣に聞かなかったのかが問題なんですよ」

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