331 緊急国際会議の終了
1年9月2日
「ウィンドウちゃん、先程、皆様に映像を観ていただいた部分について法的根拠を解説してくれるかな」
「はい。国軍が一斉にデモ隊に殴る蹴るの暴行を始めた為、静観していた警察官は暴行事件の現行犯として、また国民を守るためにデモ隊と国軍との間に入り応援を呼びました。国軍が暴行を止めないため数人の警察官は空に向かって威嚇射撃を行いました。警察官は暴行事件の現行犯逮捕を行いました。すると城から近衛兵が現れ警察官に斬りかかって来ました。他の警察官は冷静に的確に剣を持った近衛兵の手を撃ち、無力化し現行犯逮捕しました。現行犯逮捕した時の容疑は殺人未遂でしたが近衛兵に斬られた警察官が亡くなった為、殺人罪に切り替え現行犯逮捕していきました」
「ウィンドウちゃん、ありがとう。エテルノも創造神様に認められた人類だよね。法的にはどうなっている?エテルノを殺害した場合」
「法的には他の人類と同様に殺人罪になります。一度、機能停止した時点で。バックアップから復旧出来たとしても殺人罪です」
「リーベ王国の法では殺人を指示した者はどういう扱いになる?」
「共犯どころか実行犯よりも罪が重くなります」
「国王は例外という風になっているのかな?」
「我が国においては憲法で国王は全てにおいて勝る……つまり例外となっておりますがリーベ王国にはそのような法はありません」
「解説ありがとう。だから軍に国民を暴行するように指示を出した防衛大臣と近衛兵に警察官を襲わせたアルバート国王に裁判所から逮捕状が発行され警察官総出で2名の逮捕に向かったという訳だね?」
「はい。現在、2名を逮捕し警察署で拘束しております」
「それじゃ動機の解明もよろしくね」
「分かりました!」
「我が国は国民の自由と幸福と人権を大切にする国として、また宗主国としてあのような非人道的な行いは容認出来ないと考えております皆様はいかがお考えでしょうか?」
「ドワーフの国の王として自分の目を疑う程、非人道的な行いだと思う。軍を使って自国民を殴る蹴るの暴行をして犠牲者も出して更に近衛兵が法に基づき職務をしている警察官を襲う?我が国もあのような行いは容認出来ない。断固非難する。我が国も断交を検討する程あまりにも酷い」
「ヒンメル王国の女王も同じ意見です。あれはあまりにも酷い。我が国も断固非難すると共に断交を検討します」
「ティア王国の国王としても同意見だ。あの映像が無ければ信じられない程酷いと思った。我が国も断固非難すると共に断交を検討する」
「オース王国の国王としても同意見です。我が国も大和王国さんには度々ご迷惑をおかけしたがアレはあまりにも酷い。我が国も断固非難すると共に断交を検討します」
「グラウベ聖国の代表としてグラウベ聖国も断固非難し断交を検討します」
「リア女王としても全く同意見だわ」
「そ、そんな……」
「動機の解明が出来ました」
「防衛大臣は自分の保身の為」
「アルバート国王は防衛大臣に国軍が警察官に襲われていると言われたから」
(ブチッ)
「ヒッ!い、今、ヤバい音が聞こえた気がするんですが私だけですか?」
「奇遇だなワシも聞こえたぞ」
「わ、私もです」
「ねぇ?ブリタニア。大変申し訳ないんだけど君のお父様は頭が悪いのかな?ウィンドウちゃん、動機含め全部ニュース番組に流しちゃって」
「わ、分かりました!」
「ウィンドウちゃん、今もニュース番組では現地の様子を流しているんだよね?」
「は、はい!そうです!」
「空間投影しますね」
僕は空間投影する。
「リーベ王国の王都でデモに参加している皆様とそれを観ている皆様、こんばんは。大和王国国王です。軍がデモ隊を襲う様子も警察官がデモ隊を守り軍を拘束する様子もその警察官を近衛兵が斬りかかる様子も全て観ました。ただいま国際会議をしております。ご覧の通り僕の後ろに各国首脳が集まっているのが分かるでしょうか?各国首脳全会一致で今回の軍の行動と近衛兵の行動に断固非難し断交を検討しております。警察官がアルバート国王と防衛大臣を逮捕し尋問したところ軍にデモ隊を襲わせたのは自己保身の為だそうです。アルバート国王が近衛兵に警察官を襲わせたのは防衛大臣に国軍が警察官に襲われていると聞いたからだそうです。創造神様に『色々と指示をしていた防衛大臣も死後それなりの罪で地獄行きになる』と言われているような防衛大臣の言葉を信じて警察官を襲わせる国王って頭悪いんですかね?殺人罪ですよ?皆さんどう思いますか?……ウィンドウちゃん、アルバート国王と防衛大臣の尋問の様子って撮影してないのかな?してる?それじゃそれをニュース番組で流してあげてそれじゃ僕は失礼致します」
「今からニュース番組で流します。テレビに映しますね」
『防衛大臣、軍に国民を襲わせた動機はなんですか?』
『自分の保身の為だ』
『アルバート国王、近衛兵に警察官を襲わせた動機はなんですか?』
『防衛大臣に国軍が警察官に襲われていると言われたから』
『皆さん、ご覧になりましたでしょうか?あまりにも低レベルな動機に自分の耳を疑いました。デモ隊の様子を引き続きご覧ください』
『アルバート国王は死刑!アルバート国王は死刑!』
『防衛大臣は死刑!防衛大臣は死刑!』
「ウィンドウちゃん、もう良いよ」
「あ、はい!」
「各国首脳の皆様。夜分遅くにお集まりいただきありがとうございます」
「結論も出たしワシらは帰るか!」
「そうしましょう」
「改めてお集まりいただきありがとうございました。それでは皆様またお会いしましょう」
「おう!娘の結婚式よろしくな!」
「はい!こちらこそよろしくお願いします」
各国首脳は帰っていった。
「特命全権大使くん。君も用はないから帰って」
「は、はい!し、しつれいしましゅ!」





