31 冒険者ギルドとの交渉
1年3月2日
現在の時刻は14時半頃。
今はブリタニアと2人で冒険者ギルドに向かっている。
最初、ブリタニアさんと2人で出かけるという話をした時に、近衛騎士団団長ヴェスターさんが危険だと反対した。
そこで僕のステータスをヴェスターさんに見せたところ引きつった顔をしながら認めてくれた。
そりゃそうだろう。自分でもドン引きするような桁外れなステータスを見たら誰だってあんな反応になる。
馬車で出かけるという話も出たのだがそれにブリタニアさんが反対した。
2人で自分の足で街を歩き街の様子を見たいと。
ブリタニアさんは僕と2人きりで街中を歩けることをとても嬉しく思っているようでとても笑顔だ。
「コウイチさん。私、あまり街中を歩いたことがないのでとても新鮮な気分なの!ところでこれからどちらに向かうのです?」
「ブリタニアさん、これから冒険者ギルドに行く予定だよ」
最初、敬語で様付けで話していたんだが「婚約したのに敬語で様付けはやめて!」とブリタニアさんに強く言われたのだ。
「冒険者ギルド…?」
「うん、ちょっと依頼したいことがあってね」
というのも学園都市を建設していた1ヶ月の間に神界に行き創造神様と話す機会があったのだ。
「創造神様、盗賊の殺害や正当防衛を除いた殺人などの重罪人を判別する水晶のようなものを作れないでしょうか?」
「なんじゃ、そんな事か簡単に作れるよ。人が死んだ時にその者の善悪を判断するために人毎にログを残しておるからな」
「本当ですか!作ってもらっても構いませんか?」
「構わんよ。君には世話になっておるからな。問題なければ緑色、問題がある者は赤色に光る水晶を作れば良いかな?」
「はい、それで問題ありません。ところで他にも神様が作った道具ってあったりするんですか?」
「色々とあるぞ?例えばそうじゃな…冒険者ギルドのギルド証を発行する機械や、冒険者ギルド間で連絡を取る機械とかじゃな」
「人類が新しい街に冒険者ギルドをつくる際はどうするんですか?」
「その時は冒険者ギルドの建物が作られた時点で機械を設置するようにしておるよ?持ち運び出来ないように固定してな…まぁそこら辺は面倒じゃから君の分かりやすい言葉で言うところのBOTが自動的にやっておるが」
「もう一つお願いがあるんですが、学園都市に冒険者養成学校をつくるんです。そこのエリア…僕は学区と呼んでいますがそこに新しいダンジョンを3つ作ってもらえませんでしょうか?」
「あぁ、計画自体は知っておるよ。ダンジョンを作るのも良いがドロップアイテムはどんなものが良いかの?それによって配置する魔物を変えるが?」
「そうですね。牛肉、豚肉、鶏肉、鮭、サーモン、いくら、マグロ、エビ、カニ、イカ、タコ、うなぎ、鉄、金、銀、銅、白金、アルミニウム、亜鉛、スズ、ニッケルあたりがドロップするとありがたいです」
「おぉ、いっぱいあるのぉ!なるほどダンジョン3つというのも納得じゃ。世話になっておるしこれも構わんよ。設置場所は都市開発ゲームで指定してもらえればやっておこう」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
とまぁこんな実は会話をしていた。冒険者ギルドには2つ依頼する予定だ。
などと考えていたら到着した。受け付けに向かおう。
「すみません。相談したいことがあるんですが良いですか?少し込み入った話になるので出来ればギルドマスターと話したいのですが…あ、冒険者ギルドカードはこれです」
「Bランクの冒険者!?しかも王女様も!?わ、分かりました!恐れ入りますが付いてきていただけますか」
「はい、お願いします」
言われた通り受付嬢さんについていった。
ブリタニアさんに付いてきてもらって良かったかもしれない。Bランクの冒険者というだけでは門前払いだったかも。
「すみません。少しギルドマスターと話をしますので少々お待ちください」
「はい」
冒険者ギルド2階の一番奥にあるギルドマスターの部屋の前で少し待つ
「お、お待たせ致しました!こちらへどうぞ!」
「はい、失礼します」
「私が王都のギルドマスターをしております、モーリックと申します。どうぞおかけください」
「ありがとうございます。私はコウイチ・タカナシと申します」
「私は…王女です♪」
ブリタニアさん、すごい笑顔。かわいい…おっといかんいかん。
ギルマスは王都だからか僕が冒険者になった街のギルマスと違って、役人って感じのギルマスだな。
「本日はご相談があって参りました」
「はい、なんでしょうか」
「後にこの国の国王陛下から周知されると思いますが私は新しい国、大和王国を建国しまして国王をやっております」
「はい、それは王女である私が証明致します」
「それでですね1つ目のお願いなんですが、私が作った国の街に冒険者ギルドを設置していただけないかというご相談です。ダンジョンは3つあり、冒険者養成学校も作る予定でいます。冒険者養成学校の近くにダンジョンが3つとも近くにあるので、その付近に冒険者ギルドを設置していただければ幸いです」
「それは構いませんが…交通手段は?」
「はい。超高速の乗り物を作りましたので、この王都から2時間程度で私が作った街に行けるようになります」
「それはすごいですね。冒険者養成学校とダンジョン3つが近くにあるというのは私どもとしてもありがたいです。それでは新たな冒険者ギルドの建設と人員の確保を行うようにします」
「冒険者ギルドの建設については我が国が行いますので人員の確保だけお願い致します」
「しかし、冒険者ギルドは特殊でして内情を知っているものでないと建設出来ないのです」
「あ、そこも問題ありません。創造神様から話は聞いておりますので心配いりません」
「ここだけの話ですがコウイチさんは使徒なんです!そこも王女である私が証明します!あっ内緒ですよ?」
「な、なるほど。分かりました。それでは人員の確保をさせていただきます」
「それからもう一つお願いがありまして、冒険者ギルド間で連絡を取る機械を使ってある依頼をお願いしたくてですね」
「な、何故それを…あっそういうことですね。依頼はなんでしょうか?」
「『孤児、仕事がないなどで生活が苦しい人、勉強したい人は2週間後の12時にギルドの前に集まるように』と各国の各ギルドに依頼を出してください。あ、ただしアーシア大陸の国のみとしてください」
「そこまでご存知なんですね。分かりました。そのように通知します」
「あ、それから各国の各ギルドの位置を大体で良いので紙にまとめてもらえると助かります」
「分かりました。それではそのようにさせていただきます」
「お手数ですがよろしくお願い致します」
そうしてギルドを後にした。
2週間後にどれだけの人が集まるか楽しみだ。
あ、ブリタニアさんの結婚式の衣装も相談しないとな。
僕…?僕はモーニングコートだよ。





