304 国民と交流を希望する国王
1年8月25日
皆で楽しく昼食を摂りマンションに帰ってきた。
するとナビィが現れた。
「ナビィお疲れ様どうだった?」
「はい。まずは冒険者ギルドに行きまして建物は既に完成していると言うと驚かれました」
「そっか」
「それでリーベ王国から冒険者ギルドの職員さんが数名来られました。皆さんに住居を聞いたところ皆さんマンションを希望されて部屋の内装はそれぞれ異なっていますが希望に沿ったモノをつくりました」
「ありがとう」
「冒険者ギルドの方にもリーベ王国の役所で手続きしていただき、普通の方と同じ様に案内しまして役所で手続きをしてお金も渡しました。驚かれましたが皆さんにやっているのと同じですと言うとご納得いただけました」
「まぁそうだろうね。対応ありがとう」
「商業ギルドも同様です。どちらも稼働状態です。ちなみに冒険者ギルドには学園都市の冒険者ギルドと同様にダンジョンの地図や魔物の情報を冒険者から買い取り、それを冒険者に売る事を提案しました。喜んでいましたよ。商業ギルドについては豊洲市場の運営を依頼したところ快く引き受けてもらえました。それから他の国で行ったのと同様に商業ギルドで交渉したらそちらも快く引き受けてもらえました」
「それじゃウィンドウちゃん、商業ギルドと冒険者ギルドの稼働開始をニュース番組で国民に伝えてもらえるかな?」
「分かりました」
「多くの国民が居て広い街ですので服の卸売市場はともかくスーパーマーケットや文房具店は複数設置しています」
「色々とありがとう」
「いえ、マスターの仕事はもうありませんがどうしますか?」
「日本では東京都で黒湯温泉が湧くけどこの世界ではどうなんだろう?」
「湧きますよ。つくりましょうか?」
「うん。利用者がいるか分からないけど男湯と女湯がのれんで完全に別れているタイプの温泉をつくってほしいな」
「それではそれは完全に国立で運営します。エテルノに頑張ってもらいます。価格は500円でやってみましょう」
「うん、どれくらいで完成する?」
「5分で出来ます」
5分後
「出来ました。ニュース番組で紹介してもらう為にナビィが動画をつくって渡して来ますね」
「お願いします」
10分後
「渡して来ました。今回は2つです。1つは温泉について、2つは無人タクシーについてタクシーはスマホのアプリで目的地を入力します。この時点で料金が表示されます。問題なければ呼んで乗ります。乗った時にスマホの電子マネーで支払いをして完了です」
「それもしかして国の収入になる?」
「なります」
「やったね!出来ることが増える!」
「そうですね!」
「あっスマホに通知が来た。観てみよう」
どれどれ……
「温泉についての宣伝も分かりやすくて良いね!うん、良かったよ」
「ありがとうございます」
「タクシーについても観てみるね」
「はい!」
「タクシーの利用方法が単純明快で良いね。近くの駅までの利用などどういう場面で使うと良いかが分かりやすい。使ってみよってなるね。しかも料金がお安い。首都のスマホに新アプリを追加したのね。あっホントだアプリが増えてる」
「料金は自動運転な事と競合他社がいないこと積極的に利用してほしいのでその価格にしました。例えば冒険者向けのホテルからダンジョンまでの利用等も想定しています。駐車場も色々な場所に設置しています。定期的にメンテナンスする為の施設も設置しています。便利な街造りを目指して導入しました」
「うん、ありがとう。本当はこういうことも僕が提案するのが仕事なんだけど気付かなかった。ありがとう」
「いえいえ、それは私の仕事でもありますので構いませんよ」
「そろそろ昼食の時間で提案なんだけど、食堂って結構、広いじゃない」
「そうですね」
「朝食と昼食と夕食の1日3回で抽選して国民を無料で招待出来ないかな?約束は出来るだけ守りたいから」
「そうですね……家族で来られた方もいると思うのでスマホのアプリで複数人、応募できるようにして1人1回の応募にしましょう。住所と名前を入力してもらって家族で何回も当たらないようにします。約300万人いますから。食堂はパーティーも想定して100人入れるようにつくってありますから朝、昼、夕、でそれぞれ時間制にします」
「と言いますと?」
「それぞれ1時間毎で朝は8時、9時、10時。昼は11時、12時、13時、14時。夜は17時、18時、19時、20時、21時にします。合計1日12回ですね。それぞれの時間に100人ずつの計1,200人を招待するようにしましょう。5日前に当選結果を出してキャンセルも考慮に入れます。2日前までにキャンセルを受け付けてキャンセル分を再抽選します」
「ナビィそれだと単純計算で約7年かかる。それだと申し訳なく思う。それに今後も国民が増えることを考えると許容できない」
「そう……ですね」
「それから僕は国民の皆さんに会いたい、会ってもらいたい。方針を変更しよう。9時から20時までにする。1時間交代制にする」
「はい。合計1日12回ですね」
「1時間食事を楽しんでもらってその後に城を案内する。何れにせよ僕は城で働いていないから機密エリアは少ないと思う」
「はい」
「ホワイトハウスは見学ツアーがあると聞いたことがある。それと同じような事をしようと思う」
「なるほど」
「城の庭に余裕があると思う。そこに一度に300人が入れるレストランをつくろう。皆が僕達の事を見られるように半円形の机で4人まで座れるテーブルかな。会場は階段状にしようか。階段状と言っても通路は坂道で、ゆったり座れてテーブルの真っ直ぐの部分の通路も広くして、人が通りやすく料理も運びやすくする。会場は半円形にしても良いかもしれない。大きめのトイレもつくろう。厨房も300人だから大きめにする。お客様からみて前の部分は僕達の居住空間にしてほしい。トイレはお客様から見えない場所に僕達専用のものをつくってほしい」
「分かりました。それで設計してみてマスターに事前確認してもらいます」
「皆もそれで良いかな?」
「私達が300人の前で生活するの?」
「うん、駄目かな?駄目なら僕だけにする」
「恥ずかしいけど普段どおりに過ごせば良いのよね?」
「紗也華その通りだよ」
「なら良いか。賛成の人~!全会一致で可決ね!」
「皆、僕の身勝手な頼みを聞いてくれてありがとう」
「あなた。そこまで言わなくても良いわよ。これは王妃の仕事でもあると思うから構わないわ」
「ありがとう。ナビィ、メニューはある程度、豊富にしようか。人それぞれ好みがあると思うしケーキやパンケーキとかデザートだけで良い人もいると思う。メニュー表は全て写真を載せて分かりやすくする。飲み物もお酒からジュースまで幅広くしよう。しばらくは地球から輸入してでも全て無料で提供しよう」
「分かりました」
「それでナビィに相談なんだけど僕は食材のことは分からない。この世界にない食材はこの国、大和王国本体やトラバント地方、リア王国、グラウベ聖国で生産してほしい。身勝手な依頼だと自覚している。少しは勉強しろよと言われるとその通りだと思う。でもどうかお願い出来ないかな?」
「マスター。何度も言いますがマスターは国の方針を決めるのが仕事です。専門的なものは専門家に任せるのがあなたの仕事です。もちろん思いついたアイデアを言ってもらうのは大歓迎です。ですが細かい事は我々にお任せください」
「分かった。いつもありがとう。これからもよろしくね」
「はい。お任せください」
「それとナビィ、招待客に希望者は僕達と会話可能と伝えてね」
「良いんですか?」
「国民の声を聞くのも僕の仕事だから」
「私達、王妃の仕事でもあるわね」
「分かりました。そうします」
「準備はどれくらいで出来そうかな?」
「設計図は真剣に考えたいので明日の朝でも良いですか?」
「構わないよ。そんなに真剣に考えるの?」
「はい。考慮漏れがあってはいけませんから」
「分かった急がずゆっくり考えて」
「ありがとうございます」
「それでは今日は僕は仕事おしまい!」
「お疲れ様でした」
「ナビィもお疲れ様」





