299 国民誘致計画と家族の温かさに涙する国王
1年8月22日
「そろそろ昼食の時間だね。昼食を摂りに行こうか」
「そうね。気分転換も大事よ。難しいことはその後に考えましょう」
「ありがとう」
「ドラゴンの話もっと聞かせてよ!」
「紗也華、分かった色々と話すね」
僕達はゲートで食堂に向かい、昼食を摂った。
ドラゴンの話で盛り上がり楽しい時間を過ごせた。
昼食が終わりマンションに戻ってきた。
「ナビィ、話がある」
「分かっております。首都の件ですね」
「うん、随分前に建設したから覚えていないんだけど確か殆ど再現したから病院も警察も消防もあるよね?」
「ありますね。小学校や中学校もあります。区役所もあります。マスターは覚えていないと思いますが貨物船の港の隣に旅客船用の港もつくり、直ぐ側に鉄道駅もつくっております。路線は日本で言う東都モノレールとKQ蒲田駅とNR蒲田駅が繋がっています。日本とは違い全て高速鉄道で繋がっております」
「そうだね。思い出して来た。貨物駅が地上にあることを利用して鉄道は蒲田方面と品川駅に1駅で行ける2つのルートをつくったんだ。区役所は駅の前に移動させてある。……どこに住んでもらおうか?」
「城の周辺でどうでしょうか?」
「日本では政治の中枢だしオフィス街や商業施設が集まる場所だよ?」
「国会議事堂や各省庁は既に設置済みですし逆転の発想です。首都の中心地を住宅街にすることで通勤ラッシュを無くすんです」
「なるほど?」
「それからマスター豊洲市場をつくったじゃないですか?」
「つくったね。貨物駅から効率良く陸送出来るように道も整備したし、日本の百合かもめと違い、地下鉄を東京駅から豊洲市場まで真っ直ぐに繋げたね」
「ナビィは思うのです。豊洲市場の横にダンジョンを5つ、初級2つ、中級2つ、上級1つ創ってはどうかと」
「なるほど?これが首都だぞと言うわけだね」
「初級1つ目は魚系。モンスターは階層毎に分けましょうマグロ、サーモン、イカ。初級2つ目は肉系。モンスターは同じく階層毎に分けて牛、豚、鶏。中級2つは同じモンスターのレアドロップ。上級は牛、豚、サーモンの超レアドロップ」
「それでやってみようか。不評なら変えれば良いし。商業ギルドと冒険者ギルドを豊洲に呼び込む必要があるね。ナビィ相談なんだけど良い?」
「何ですか?」
「首都の宣伝動画をつくってほしいんだけど、商業ギルドと冒険者ギルドが出来るまでは国民に城の食堂で無料で食べてもらおう。豊洲市場の手前にある埋立地は冒険者が泊まるホテルにしよう。エテルノで運営して格安で泊まれるホテルにしようと思う……どうかな?」
「良いと思いますよ」
「それから皆さん最近、家を買ったばかりだと思う。そういう人は不動産店に売ってもらって銀行に預けてもらおう。住民カードとスマホのクラウドの移行は簡単に出来るよね?」
「出来ますね」
「そしたら首都にも銀行を整備しよう。しばらくは城の周辺と豊洲市場の周辺だけで良いけど。僕は思うんだ」
「何でしょうか?」
「各国に大和王国の口座をつくって、東京に来てもらったらまずは銀行口座を作ってもらう。スマホのアプリのバージョンアップ等で2つの銀行の口座をスマホのアプリから確認出来るように出来ないかな?」
「出来ますよ」
「そしたら役所に来てもらって窓口で例えばリア王国の人ならその口座から大和王国の口座にお金を振り込んでもらう。振り込んでもらった同額分の大和円を大和王国の銀行口座に振り込む。それからね大和王国に来てもらって住民登録してもらったら1人20万円を配ろうと思う。どうかな?」
「良いと思いますよ。役所の職員等の準備とホテルの建設等を進めますね。それから特命全権大使を使ってヒンメル王国とリーベ王国、トラバント地方、リア王国を除く国から旅客船用の港の建設許可をもらって建設しますね。もちろん旅客船も建造します。リア女王、構いませんよね?」
「え?私?あっそっか。良いわよ。大歓迎よ!」
「それでは明日の朝までには完了すると思いますのでマスター。本日の仕事はここまでにしたらどうでしょうか?」
「そうさせてもらうよ。念の為に言っておくけど役所で今までどんな仕事をしていたか、この国でどんな仕事をしたいかを聞いてもらえるかな?学校に通っていたならどんな事を学んでいたかを聞いてほしい。それから各国の役所で転出届と言えば良いかな?国を去ることを届け出るようにしてほしい」
「はい。分かりました。そこら辺を注意して動画作成を進めますね」
「お願いします。それじゃナビィお疲れ様」
「はい。お疲れ様です」
「皆、沢山の人が来てくれると良いね」
「来てくれるわよ。きっとね。生命神様も言っていたし大丈夫よ」
「ありがとう。皆、本当にいつもありがとう」
「どうしたのよ急に泣き出して。何かあった?大丈夫?」
ブリタニアと皆が抱きしめてくれた。
「この温かさが心地良くてね。何だろう?今までずっと各国の為に頑張って来たからそれが終わってホッとしたのかな?」
「そうね。あなたはこれまで沢山頑張ってきたわ。自覚していなくても精神的苦痛に耐えて来たのよ」
「そっか。それにしても皆、温かいね」
「私達はあなたを愛しているからね。あんまり泣くとお腹の中の赤ちゃんが心配しちゃうかもしれないわよ?」
「そうだね。親になるんだからもっとしっかりしないとだな」
「う~ん。少し違うわね。働き過ぎずに家庭を子どもとの交流を大切にしてほしいかな?」
「そっか。そうだね。夕食まで少し喋ろうか」
「うん!」





