296 ドラゴンと会う国王
1年8月22日
皆と朝食を摂り楽しい時間を過ごしてマンションに戻ってきた。
「ナビィおはよう」
「おはようございます」
「ウィンドウちゃん、報告はある?」
「はい、グラウベ聖国の商業ギルドの方が役所に来ました」
「分かりました。ナビィから天使に指示を出して特命全権大使と一緒に商業ギルドに行かせます」
「今回も早いね」
「そりゃ手抜きしないように釘を刺した上で急がせましたので。商業ギルドにとっても悪い話ではないですし」
「ウィンドウちゃん、他に報告はある?」
「あっはい。港街に食料や服を大量輸送出来て輸送する車で賑わっています」
「交通事故には気を付けてね」
「はい。それはもちろんです!首都は国の中心地点にあるのでヒンメル王国もですが空輸便を行っています。作物ですが10月には次の収穫が出来ると思います」
「この世界、本当に良いよね」
「グラウベ聖国も国境線が広がったのでそこで大規模な農業をしてはどうかとナビィは思います」
「秋の収穫に間に合う?」
「今からなら10月末には収穫出来ると思います」
「それなら人参と玉ねぎ、じゃがいもを生産しよう。それから大雑把な依頼になるがカレールーの材料になるスパイスとカレールー工場をつくってほしい。場所はトラバント地方でも大和王国でもどこでも構わないから頼む」
「確かに大雑把な依頼ですね。分かりました。適切な場所で生産を開始します……と言っても学園都市の技術でどんな食品もどこでも生産出来るように簡単に品種改良出来るようになっているんですが。スパイスとカレールー工場はトラバント地方の空き地で大量生産しますね。小麦粉とバターも必要ですが、バターは北海道で生産していますから問題ないですね」
「バターやチーズとかも各国に送っているの?」
「はい。冷蔵庫がある程度普及した国に送っています。最初は驚かれましたが食品の魅力が分かると受け入れられました。ちなみにマスターじゃがいも、玉ねぎ、人参……特にじゃがいもはかなりのトン数を北海道で生産されますよ」
「そうなの?」
「『日本の北海道を参考に開拓と農業や畜産、各種工場の設立をやってほしい』と言われので日本の北海道の野菜生産量はこんな感じです」
「じゃがいもの桁おかしいやんけ!玉ねぎに人参、大根も中々のトン数やで!」
「光一、関西人だったの?」
「いえ、東京出身です。あまりの数に驚きすぎて。桁が半端ないんだけど。予定を変更してグラウベ聖国では米と小麦を生産しよう」
「分かりました。そうします。どちらも主食ですからね。ちなみにじゃがいもですが、一気に出荷せず徐々に出荷する予定です。日本でも春に九州でじゃがいもが出来るまでは北海道でとれたじゃがいもを少しずつ出荷するようです」
「そうだよね。分かった。ありがとう。元社畜SEだからそこら辺あまり知らなくて」
「北海道にはお菓子工場も作っていましてそれも各国に送っています」
「なるほど。良いね。市場やスーパーも扱う食品が増えてるんだろうな」
「その事でマスターに提案です」
「何でしょうか?」
「東日本でナスやキャベツ、きゅうり、ネギ、ほうれん草、さつまいも、ピーマン、白菜、レタスも栽培してはどうでしょうか?」
「良いと思うよ。承認する」
「ありがとうございます」
「いや、こちらこそ気付かなかった。ナビィとウィンドウちゃん良いかな?」
「はい」
「何でしょうか?」
「じゃがいもをお店に並べる前にニュース番組で毒についてと保管、調理方法を教えてあげてほしい」
「そうですね。大切だとナビィは思います」
「分かりました。出荷する前にニュース番組で紹介するようにします」
「お願いします。仕事を終えるにはまだ早いけど仕事はないよね?」
「そうですね」
「ドラゴンに会いに行こうと思うんだけどナビィも来て案内してくれる?」
「分かりました。ドラゴンは温厚なので大丈夫ですよ」
「それじゃ皆、ドラゴンに会ってくる」
「分かったわ。気を付けてね」
「マスター、ドラゴンは富士山の頂上にいます」
「分かった。空を飛んで行くから一旦ナビィは天界に戻っていても良いよ」
「分かりました。そうします。また後で」
僕はゲートで広場に出ると高速飛行であっという間に富士山の頂上に来た。本当だドラゴンが沢山いる。
「ナビィ」
「はい」
ゆっくりとドラゴンに近づく。
「あのぉ~すみません。少し良いでしょうか?」
「人間が何のようだ?ここはドラゴンの縄張りだ」
「はい。存じております。お話をしたくて参りました。一番偉いドラゴンに合わせていただけますか?」
「人間と話す用はない帰れ!」
「ナビィ全然温厚じゃないんだけど」
「警戒しているんですよ。私が話しますね」
「お願いします」
「天使のナビィと申します。この方は新神様です。生命神様達と同格です。お話をさせてください」
「そ、それは失礼致しました。ご案内します!こちらへどうぞ」
「ありがとうございます」





