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288 精神的苦痛耐性上昇の指輪に欠陥

 1年8月16日


 天界に来た。


「生命神様、光一が私と一緒に寝たっきり起きないんです!」


「動かさなくて良いよ」


「どれどれ?あちゃーまた精神を磨り減らしているよ。軽傷だから僕が手当してしばらくすれば起きると思うよ」


「ありがとうございます!」


「あまり良くないんだけど光一くんのログをみたいと思うんだけど紗也華さんと彩花さん良いかな?2人が子作りするシーンも見ちゃうと思うんだけど」


「私は光一の為なら構わないわ!」


「私もです」


「2人ともゴメンね。あーなるほどね。うんうん。そっかー。理由が分かったよ」


「何でしょうか?」


「いくつかあってね。まず各国の国民向けに演説したでしょ?何度か」


「はいナビィと一緒にしていました」


「参考までに紗也華さん。他国の大勢の国民に顔を出して演説出来る?」


「……正直、私なら出来ないですね。アイドル活動していますが顔は出していないですし、そんなに大勢ではありません」


「そうだよね?何で光一くんは平気な顔をして演説出来ているんだと思う?」


「慣れているからでしょうか?」


「難しい意地悪な質問でゴメンね。正解は精神的苦痛耐性上昇の指輪。説明を読み上げるね」


「お願いします」


「心を落ち着かせる効果のある貴重なアイテム。装備すると精神的な苦痛に耐性がつく。ストレス社会にオススメのアイテム」


「そのアイテムの効果ですか?」


「そう。創造神様、このアイテム欠陥がありません?心を落ち着かせる効果はあるようですが精神的苦痛に耐性付いてないと思いますよ?精神を磨り減らしてますから」


「何じゃと!?どれどれ。本当じゃな。心を落ち着かせる代わりに精神を磨り減らす効果になっているわい」


 創造神様が手から指輪に光を注ぐ。


「よし!これで本来のアイテムの効果になるはずじゃ」


「創造神様?」


「生命神よ。ワシもミスをすることがあってじゃな。皆、すまない。皆、悪かった」


「もしかして前回、倒れたのもこのアイテムのせいじゃないですかね?創造神様」


「そうかもしれんな生命神よ。……本当に申し訳ない!」


「結論を言うとね各国の国民向けに演説をする際に精神を磨り減らして、紗也華さんと彩花さんと一緒に寝る時に精神を磨り減らしていたんだよ。あぁ、誤解しないであげて2人のせいじゃなくて2人を愛する結果、痛くないかな?大丈夫かな?と思うと同時に寝た後にガス抜きをする度に男として情けないなと感じて精神を磨り減らしていたわけなんだよ」


「そう……ですか。私がもっとフォローしていれば良かったのかな?」


「2人のせいじゃないって光一くんの愛の強さによるものだから。アドバイスするとしたら皆もっと抱きしめてあげて?癒やしてあげて……目が覚めても怒らないであげて。創造神様のミスだから。下位の僕が言うのも何だけど神もミスをすることがあるんだよ。精神的苦痛耐性上昇の指輪を外せば良いと思うかもしれないけど……僕が思うに外したら2度と国民の前で演説出来なくなると思うよ」


「んぁあ……知らない天井だ。僕、ついに死んだのか」


「光一!ネタなのか本気なのか分かりにくいコメントは止めてよ!バカ!」


「その声は紗也華か。半分ネタで半分本気だったんだけど、まだ生きているようだ」


「光一くん、精神的苦痛耐性上昇の指輪に欠陥があってな。心を落ち着かせる代わりに精神を磨り減らすようになっておったんじゃ。本当に申し訳ない。この通り」


「頭を上げてくださいよっとととと危ない危ない倒れる所だった」


「光一!愛してくれてありがとう!」


「そんな抱きしめられたらお胸が当たってですね」


「当ててんのよ!」


「いや、主砲が発射しちゃうから」


「そんな光一くんに創造神様の代わりに僕がお詫びのアイテムをあげるよ。精神を落ち着かせる指輪ね。効果は読み上げないでね」


「ありがとうございます。落ち着きました」


「それじゃ私も抱きつきます」


「おー当たってるって」


「当ててるんです」


「何これ超幸せなんですけど。この指輪があればお風呂で恥ずかしい思いをしないで済みます。ありがとうございます」


「コウイチ、その事なんだけどあなたは勘違いしているわ」


「ブリタニアどの辺りが?」


「全然恥ずかしい事じゃないわ。むしろ誇るべきよ。健康的な証だもの」


「光一!私もそう思うわ」


「私もです」


「2人とも……ブリタニアもありがとうね」


「生命神としてアドバイスするよ。日常生活に支障をきたしたり女性を襲ったりしたら問題だけど妻と夜にそういうコミュニケーションを取るのはお互いの為に良いことだと思うよ。愛の証なんだから」


「分かりました。考えを改めます」


「うん、健康的な生活を送ってね」


「皆、帰ろうか。創造神様、生命神さんありがとうございました」


「ワシのせいじゃし感謝されても困る」


「僕は光一くんの事、友人だと思っているから友人が困っていたら助けるのが当たり前でしょ?」


「ありがとうございます。あっついでに1つ良いですか?」


「なんじゃ?」


「どうかした?」


「いえ、前にも話しましたがこの世界に来てすぐにアイテムボックスという魔法を考えたんです。こんな効果なんですが」


【アイテムボックス】

 ・時間の概念が無く使われていない異次元を使用する。

 ・基本的には使い方及び見た目はインベントリと同じとする。

 ・ただし使用者が念じれば手に触れずに自動格納する。

 ・生物も格納可能。


「1番目は山程あるし何なら新しく作っても問題ないと聞いていますが4番目は危険じゃないかなと思うんです。最初は生命神さんのアドバイス通りに4番目は伝えないようにすれば良いと思ったんですが、伝えなくても誰かが思いついてしまうと危険だと思ったんです」


「うん。時間の概念が無く使われていない異次元なら無限に存在するよ。ただし確かに4番目は危険だからちゃんと規制した方が良いね」


「どういうことじゃ?」


「例えばですよ?僕が犯罪者だとして子どもを誘拐してアイテムボックスに入れたり敵対的な人物。例えば誰かが僕をアイテムボックスに入れて、その誰かが死ぬまで出さなければ僕は永遠に時間の概念がない異次元に閉じ込められます」


「確かにそれは危険じゃ!3番目までは一般人も使って良いと思うが4番目は使えないように規制しよう。この世界は地球を参考にしているが魔法という概念を追加した。危険性がないように禁止事項は規定しているが抜け穴があったりする。今後も何か気付いたら報告してほしい」


「分かりました。可能でしたら多数の犯罪者の輸送等、僕の利便性の為に権限レベル8以上……つまり天使以上は4番目も使えるようにしてもらえると助かります。それから窃盗等の悪用防止の為に他人のアイテムボックス等、使われている異次元は使用者の許可なく開けないように規制していただけると良いかと思います」


「分かった。そうさせてもらう。貴重な意見ありがたい」


「はい。それでは失礼します」

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