285 2カ国について報告と国民に案内
1年8月15日
「みんなおはよう」
「おっはよー」
皆、既にリビングに居て挨拶をし合った。
「紗也華、大丈夫だった?」
「ブリタニアさんお気遣いありがとう!大丈夫です!」
「そう。元気そうだし良かったわ」
「彩花。あなたの言う通りだったわ。最初は痛かったけど、私は今、幸せな気分でいっぱいよ」
「そうですか。その気持ちは凄く良く分かります」
「皆、朝食に行こうか?」
「そうね。行きましょう」
僕達は朝食を摂った。紗也華が幸せなあまり昨夜の話をするから僕はいたたまれない気持ちだった。
それにブリタニア含め皆が乗っかるから更に逃げ出したい気持ちになった。恥ずかしいから止めてぇ。
朝食を終えてマンションと帰ってきた。今日もウィンドウちゃんは定期メンテナンスで不在。
2年間メンテナンスをしていなかったから念入りに異常がないか確認するようだ。
人間も健康診断とか人間ドックとかあるけどエテルノも大変だな。
「アクアオーラちゃん、報告はある?」
「オース王国とドワーフの国共に新街へ移住が完了しました」
「え?嘘?」
「本当ですよ」
「ナ、ナビィ」
「はいはーい」
「新街への移住が完了したって……き、聞いたんだけど」
「落ち着いてください。住民の皆さんの設計図を元にインベントリ内で建設をしていたので希望された場所へ配置するだけだったんですよ。天使も多いですし素早く迅速に移住が出来ました。今は旧街の更地化と設計図に基づいて建設を進めています。あっちなみに地下鉄は完成しています」
「了解」
「それからご報告です。リーベ王国の魔物の駆逐が完了しました」
「え……?早くない?漏れはないよね?」
「まず第1に偵察用ドローンをフル活用して赤外線カメラで魔物を発見していきました。第2に魔物を効率的に駆逐出来るようにエテルノの技術が進化しました。2日後にはグラウベ聖国の魔物の駆逐も完了すると思われます」
「了解。ありがとう。助かるよ」
「ナビィ、確認なんだけどクラウド含めサーバールームはどうしたんだっけ?」
「造幣局の隣に窓のない建物を建てまして高度なセキュリティで関係者以外立ち入り出来ないようになっています」
「ありがとう。特命全権大使に城に行ってもらって住民カードの承認をしてきてもらえるかな?」
「それでしたら既に説明して快く承認をしていただきました」
「役所の準備も出来ている?」
「はい。出来ています。後は案内するだけです」
「分かった。書斎に行こう」
「はい!」
書斎に来た。
「新通貨への移行許可は?」
「もちろん取りましたし役所の準備も出来ています。オース王国はオース。ドワーフの国はワーフでお願いしますとの事です。お札のデザインも満足していただけました。お札はもちろん硬貨には国名が入っています」
「了解。児童手当については?」
「そちらも承認いただいています」
「ありがとう。各国の公式サイトの設立とQ&Aや詳しい説明の記載は?」
「それも承認いただき既に完了しています」
「ありがとう。ニュース番組は準備できている?」
「はい。出来ていますし国王から承認も得ています。特に天気予報は助かるとの事です。各国向けに気象衛星も新たに配置しています」
「仕事が早くて助かるよ。ありがとう。それじゃリア王国でやったように案内するね」
「お願いします」
僕はリア王国向けにやったように住民カードの案内やスマホの使い方、地下鉄についての案内、児童手当の案内に通貨の変更、税金、学園都市の新設、ニュース番組の開始を丁寧に説明した。
不明点があればスマホで検索していただき国の公式サイトで詳細を確認してもらうように案内した。
これは各国の首脳の許可を得て僕は代理で説明をしていると付け加えた。
「はい。カットです。オッケーです。素晴らしい演説でした」
「はぁはぁ……そう?ありがとう」
「大丈夫ですか?」
「長台詞は苦手でね。呼吸を整えている。はぁはぁ」
「マスター、次からは動画を用意しますね。エテルノに協力してもらえればすぐに出来ると思うので」
「そうだね。寿命が縮んだかも」
「マスターは寿命がないじゃないですか」
「ジョークだよ。実際笑えたでしょ?」
「はい。本当にお疲れ様でした」
「ナビィもお疲れ様」
「後は商業ギルドで交渉しないとだ」
「それでしたら我々、天使に任せてもらえないでしょうか?」
「お金は?」
「上手く交渉してお金は無しで依頼します。卸売市場の設置はそれだけ商業ギルドにメリットがあるものだと考えています」
「確かにそうだね。冒険者ギルドにも恩を売れるし。それじゃ任せるよ。お願いします」
「はい。任せてください」
「ナビィ、ゴメン。色々あって頭がこんがらがっていてね」
「何でしょうか?」
「2カ国の首都に貨物船用の港を設置したっけ?」
「はい。設置計画にもありましたし船での運搬も始めてますね。ワープ航法のお蔭で貨物機が要らなくなりましたよ」
「そっか。それなら良いんだ」
「マスター、お疲れのようですね。今日の仕事はここまでにしたらどうでしょうか?」
「そうだね。そうさせてもらう。最近、疲れやすいな。運動不足だからかな?」
「マスターは神になった時点で運動不足とか関係なくなりました。単に過労だと思われます」
「そんなに働いている実感はないんだけどね」
「いえ、無自覚でしょうが強いストレスを受けているんですよ」
「そっか。ストレスか。それはあるかも。彩花と紗也華と寝るのも気を使うし」
「マスター、神になっても精神はすり減るので気を付けてくださいね」
「忠告ありがとう。早めに寝るよ」
「はい。お疲れ様でした」
「お疲れ様。色々ありがとうね」





