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283 2カ国で街造りに向けた準備

 1年8月13日


「ナビィありがとう。オース王国の銀行に許可をもらえたらシステムを構築しよう」


「はい。分かりました」


「各国の銀行システムが完成したら教えて。それまで地球での話をしているから。皆に働いてもらっているところ悪いんだけどね」


「いえ、お気になされずゆっくりしてください。マスターが過労で倒れないようにするのも我々の仕事ですから」


「ありがとう」


「はい」


 僕がリビングに行ったら彩花と紗也華が既に戻って来ていた。

 僕も会話に参加する。

 しばらく会話しているとお昼になったので昼食を摂った。

 お喋りをしながら楽しく食事をした。

 途中、あまりの懐かしさに涙が出てきて皆に心配された。

 理由を説明したら笑われたけど皆、温かい目で見てくれた。

 本当にこの家族、温かいなぁ。


 マンションに戻るとナビィがオース王国の銀行から許可を得られて各国の銀行システム構築完了を報告された。


「ナビィ、各国の全ての人に新スマホを配れるかな?」


「そう言うと思って既に準備は出来ています」


「まずはオース王国とドワーフの国で銀行システムについて解説し、新スマホを配りアンケートに答えてもらおうと思う」


「何故その2カ国なのでしょうか?」


「理由はアーシア大陸は魔物の駆逐がまだ完了していないからだね」


「なるほど。確かにそうですね」


「アンケートに答えてもらったら家を買う専用アプリで家を買ってもらう。ここまではこれまで通りだね」


「はい」


「ウィンドウちゃん、オース王国とドワーフの国に不動産店はあるかな?」


「調べます……ありますよ」


「良かった。ありがとう」


「それじゃナビィ書斎で2カ国に空間投影をしよう」


「分かりました」


 僕達はこれまで何度もやって来た通り銀行システムの解説や新しい街の魅力を語った。

 今回はあえて既存の街で改築する案は出さなかった。理由は面倒だから。


「はい、カットです。オッケーです」


「アンケート結果が出るまでお茶を飲んでいよう」


「はい、ナビィも付いて行きます」


 お茶を飲んで少し経つとアンケート回答率が100%になった。


「まずはオース王国の結果から見ていこう。まず1つ目が僕の演説についてのアンケートだね」


「はい」


「良かったが99%、悪かったが1%だね」


「まぁ良いんじゃないでしょうか」


「次がマンションとアパート、一軒家のどれが良いかだけど……」


「はい、どうですか?」


「マンションが60%。アパートが10%。一軒家が30%だった」


「予想の範囲内ですね」


「次が資金について。借金するが70%。部屋を借りるが25%。貯金が5%だね」


「まぁこれも予想の範囲内です。その為に銀行システムを整備したので」


「次がドワーフの国だね。まず1つ目が僕の演説についてのアンケート」


「はい」


「良かったが95%、悪かったが5%だね」


「まぁ良いと思います」


「次がマンションとアパート、一軒家のどれが良いかだけど……」


「はい、どうですか?」


「マンションが30%。アパートが10%。一軒家が60%だった」


「予想の範囲内ですね。ドワーフは1階が工房な事が多いですから」


「次が資金について。借金するが90%。部屋を借りるが5%。貯金が5%だね」


「まぁこれも予想の範囲内です」


「ナビィ、今のうちにこれまでと同じ様にクラウドを作っておこう」


「名前はどうしましょうか?」


「オース王国はOCloud、ドワーフの国はDCloudでどうだろう?」


「分かりやすさが一番ですね。分かりました銀行システムと同じく一時的にリア王国で構築を進めます。移転は簡単なので」


「お願いします」


「ぎゃぁあ私の国の城がぁ」


「地下だから良いじゃない」


「そうだけど!」


「今日の仕事はここまでにして家の購入が進んだら街の設計を始めよう」


「分かりました。お疲れ様でした」


「うん。お疲れ様」


 彩花と紗也華と一緒に皆に1年半にあった出来事を話していった。

 夕食の時間になり夕食を摂りながら会話を続けた。とても楽しかった。

 明日も仕事だからと食休みして早めに寝た。今日は彩花と寝る。


「痛かったりしたら言ってね」


「お気遣いありがとうございます。分かりました。よろしくお願いします」


 2人で寝た後、風呂に入りガス抜きをしてもらった。

 彩花の様子を観る限り2人とも良い気分で寝付けたと思う。


 1年8月14日


 朝になった。時計を見ると8時だ。

 彩花は既に起きていたようで着替え終わった後だった。


「おはよう」


「おはようございます」


「大丈夫?痛みとか残ってない?」


「はい。最初は痛かったですが段々良くなってきて今は痛くないです」


「それは良かった」


「着替えますか?」


「うん」


「それじゃ後ろを向いてますね」


「ありがとう」


「いつもこんなに気遣っているんですか?」


「いや、相手からガツガツ来るからそこまで気遣っていないよ」


「そうなんですね……ありがとうございます」


「いえ、こちらこそ。元気な子どもが産まれると良いね」


「はい!」

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