279 天使を20万人にまで増員開始
1年8月13日
朝の8時だ。
クレマリーは早めに起きていたようでもう着替え終わっている。
椅子に座って僕の寝顔を見ていたようだ。
そう。クレマリーと一緒に寝た。
寝る前に風呂に入ってガス抜きしてから寝たお陰か今日も気分が良い。
「クレマリーおはよう」
「おはよう!いい朝だね!」
白い狐の耳と白い尻尾が揺れていてかわいい。
白く美しく長い髪を触り頭を撫でたくなってくる。
いかんいかん。
「体調は大丈夫なの?」
「うん、お陰様で元気いっぱいだよ」
「それは良かったよ。私は見ないでいてあげるから着替えて着替えてー!」
「ありがとう」
僕は深呼吸しながら服を着替えた。
油断すると下半身に血が溜まるからね。
「着替え終わったよ。ありがとう」
「いえいえ、それじゃ行こっか」
「その前にクレマリー。しょうもない話だけど良いかな?」
「何だろう?」
「出逢った頃を思い出してね。あの時、敬語だったクレマリーを思い出したんだ」
「急にどうしたの?」
「いや、心の距離感が近くなったように感じて胸が温かい気持ちになったとそんな話だよ」
「そっか。確かに懐かしいね。もう2ヶ月前になるのかな?両親と過ごしている時は敬語だったんだけどね、大和語を覚えたら敬語の距離感を感じると共に大和語の面白さも感じてね。あぁ別に敬語で話している他の人達を否定する意味じゃないよ。個人的な思い。例えば今、最初に言った『そっか』も色々な言い方があるでしょ?面白い言語だよね」
「その分、難しい言語でもあるけどね。あ、ゴメンね引き止めちゃって。行こうか」
「うん!」
「皆、おはよう」
「おっはよー!」
皆、口々におはようと返してくれる。本当に温かい家庭だ。
「今日もコウイチ元気そうね。良かったわ」
「心配かけてゴメンね。元気だよ」
「お互い様だから良いのよ」
「皆、朝食に行こう」
皆で楽しく朝食を摂った。美味しかった。
皆と食べると余計にそう感じる。
「さて仕事しよ。ウィンドウちゃん、報告はある?」
「はい。大和語の習得ですが全員完了しました」
「うそっ?本当に?」
「はい。天使の皆さんの協力のお蔭です。マスターの演説も大きかったと思います」
「そっか。ナビィありがとう。皆にもありがとうと言っていたと伝えてもらえるかな?」
「はい。分かりました」
「他に報告はある?」
「はい。グラウベ聖国の服の配布は完了しました。希望者が来なくなったので皆さんに行き届いたと思います。炊き出しは今朝も行っています。皆さん並んでいただきスムーズに出来ています」
「了解。ありがとう」
「ナビィ、天使を20万人にまで増やそうと思うけど大丈夫かな?」
「理由を伺ってもよろしいでしょうか?」
「世界各国で街造りをする必要があるから。時間短縮の為と天使の負荷軽減の為に増員した方が良いと考える」
「分かりました。公園に出ましょう」
「うん、それじゃ皆行ってくる」
「私も付いて行って良い?」
「紗也華良いけど、どうして?」
「天使を生み出す様子をみたいから」
「それなら私も行きます」
「彩花も?良いけど見ていても退屈だと思うよ?」
「良いわよ。あなたが働く様子を見ていたいから」
「分かった。それじゃ行こうか」
公園に来た。8月だが我慢できるレベルの暑さだ。地球とは大違いだな。
ナビィが穏やかな気候と言っていたのも納得だ。
「よし始めるね!ナビィまた2万人前に声をかけてね」
「はい!」
最初の子は金髪で腰までの長い髪で茶色の瞳の美しい女の子をイメージ。
まずは1人目を生み出そう。
「おはよう。君の名前は織女1号。通称はスターワン。2万人の天使を率いてほしいんだけど良いかな?」
「おはようございます。私で良いんですか?スターワンとはスター1号という意味でしょうか?」
「君にお願いしたい。その通りの意味だよ。これから君の妹を生み出して行くから、生まれた子に『織女2号、織女3号……』という感じで命名していってくれるかな?」
「分かりましたわ」
僕は次から次へと天使を生み出していった。
「一旦ストップです」
「後5人で2万人目です」
「分かった」
僕は後5人を生み出して止めた。
「スターワン君達は7期生だ。よろしくね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。お役に立てるように頑張ります。それでは7期生でネットワークを構築し私が指揮官になります」
「うん。よろしく。この僕の隣にいるのがナビィ。僕の補佐役でこの国の宰相だ。僕とナビィの指示に従ってもらえるかな?」
「分かりました。ナビィさんもよろしくお願いしますわ」
「ナビィです。こちらこそよろしくお願いします」
「ネットワーク構築完了しました!お仕事はなんでしょう?」
「今はまだないんだけどこれから忙しくなるからよろしくね」
「分かりましたわ」
「光一」
「何でしょうか?」
「あの天使達ってあなたのイメージで生み出されているの?」
「その通りです」
「元ネタはあるの?」
「スーッ」
「正直に答えなさい」
「僕の大好きな美少女ゲームのヒロインです!勘違いしないでください!ストーリー重視の素晴らしい物語なので!」
「後でそのゲーム私に教えなさい」
「なして?」
「私もストーリー重視の美少女ゲームが好きだからよ!」
「僕達、趣味が合うね」
「私は話についていけないです」





